アメリカ軍の歩兵用アサルトライフル M16の銃身を20インチから14.5インチに短くして、ストックを伸縮仕様に変更した銃がM4A1カービンでさらに、屋内や狭い場所での任務が増えた、アメリカ海軍特殊部隊SEALsの要請で開発されたのが、M4A1のアッパーレシーバー部分を丸ごと交換して銃身を10.3インチまでショートバレル化されたCQB-Rです。
CQB-R = Close Quarters Battle Receiver
訳せば、近接戦闘用レシーバーかな。
それを従来のM4A1のフレーム(ロアレシーバー)に乗せて使用します。
なので、この銃は M4 CQB-Rと呼びましょう。
「MK18 MOD 0」かとも思いましたが、これは元々M16A1のフレームにCQB-Rを乗せた銃の名称ですから、違いますね。
セミ・フルオート電動ガン
可変ホップアップシステム
全長 694mm-775mm(伸長時)
重量 2120g
装弾数 300発
初速 81.45m/s 0.25gBB弾
価格 21,450円 (税込)
で今回は、香港のエアガンメーカー S&T製CQB-R スポーツラインをレビューします。
スポーツラインとは、廉価モデルのグレード名を指す言葉ですがなぜにスポーツラインにしたかと言うと、廉価モデルなのに今、海外製電動ガンに搭載モデルが増えているらしい電子トリガーを装備しているから。
電子トリガーといっても高級タイプでは無いので、期待できないかもしれませんがどんな物か味をきいてみたくて。
外観はアウターバレルとマガジンを除いて、ほぼナイロンファイバーの樹脂製、ただ艶消し仕上げの質感は雰囲気も良くて、ひと昔前のテカテカ・プラスチック感丸出し的安っぽさは感じません。
刻印類も、セミ・フルオートのセレクター以外は、プリント仕上げなのは仕方ないですね。
廉価モデルなので文句では無いのですが、2つ気になるところがありまして1つは、アウターバレルはメタル製なのに、先っぽのフラッシュハイダーだけプラスチック製なんです。
まあ、よくある仕様なのですが。
しかもテカテカが目立つ、プラ感全開もの。
フラッシュハイダーは、14mm逆ネジ仕様なので、別な物があれば取り替えてみたり、艶を消すだけでも良いかもしれません。
もう1つは、エジェクションポートのカバーが、回りとの色違いが激しいこと。
なぜこんな色に?
ハンドガードは、ナイツアーマメント社が開発した、4面レイル一体型の R.I.S (レイル インターフェイス システム)タイプで、左右のレイルにはレイルカバーが付属しています。
実銃のR.I.Sはアルミ合金の削り出しですが、この銃は当然ながらオールプラスチック。
でもレイル部分を含めて剛性感はあるので、大きな衝撃を加えなければ大丈夫でしょう。
なので、標準装備のフォアグリップをしっかり握りしめて構えても軋む事はないです。
レイルカバーが不要な場合は、矢印の板状のバネの真ん中を押せば、ロックが解除されてレイルカバーが前方に引き抜けます。
4面レイルには、レイルガイドナンバーが刻印されています。
まあ、色入れは無いので地味ですが、刻印されているだけでも嬉しいです。
が、銃本体のアッパーレシーバー上部のレイルにはレイルガイドナンバーが無いのは残念です。
ついでに入れてくれれば良かったのに。
R.I.Sは通常のハンドガードと同様に、上下に分割して取り外せます。
シルバーのガスチューブも再現されているので、眺めも良いですね。
5ポジションのSOPMODストックは、伸長する時等の精度感は無いです。
サイティング時に頬が付けやすい形状のストックで、使い勝手は良いのですが。
バッテリーはストックのバットプレートとカバーパーツを外してストックチューブ内のコネクターに繋ぎます。
繋いだバッテリーは、ストックチューブに入れば、そこに挿入します。
セパレートタイプ等で、入らない場合はストックチューブの両側のスペースに分けて挿入します。
その場合は配線を綺麗に収納しておかないと、カバーパーツをはめる時に邪魔になります。
ストックを縮める時にも、抵抗を感じたら無理に収納しないで下さい。
配線を挟みこんでいる場合がありますので、最悪断線とかショートを引き起こします。
脱着可能な折り畳み式のリアサイトは、写真の様に後部の引っ掛かりを外してやると跳ね上がります。
リアサイトの左右の狙点調節は右側のダイヤルを回して行います。
回し心地はクリック感があって良いのですが、固いです。
ビープホールも2種類あって、精密射撃や近接戦闘用と使い分けが出来るようになっている、ちゃんとしたサイトですがこの銃の場合、特殊部隊っぽく光学系サイトを装着するのが定番なので
あまり出番がないかな。
カスタムされたチャージングハンドルを引くと、エジェクションポートのボルトカバーが少し後退して、オレンジ色のホップダイヤルが顔を出します。
細かい事ですが、チャージングハンドルを操作する度に矢印の部分、これチャージングハンドルの先端部分だと思うのですが何故かオレンジ色で目立つ物が、ひょこひょこ動くのがきになる~。せめて目立たない色にして欲しかった。
ゼンマイ式のスチール製多弾マガジンの装弾数は300発。
マガジン上部のフタを開けて、BB弾をジャラジャラ流し込めばオーケー。
「磁気センサー方式によるギア制御システム」と商品説明があったのですがそのせいかセミオートでは、トリガーを引いて通電してからのレスポンスが良く感じる。
ただ、このレスポンスの良さが元気なモーターのお陰なのか、毎回ギアを適正な位置で止めてくれる電子トリガーのお陰なのか、あるいは相乗効果でなのか良く分かりません。
8.4Vニッケル水素バッテリーでのフルオートは、毎秒13~14発と十分に早い回転スピードなので、電子トリガー無しの仕様でもセミオートは結構シャキシャキ撃てそうですからね。
まあ兎に角、気持ち良く撃てる事に変わりはないですが。
トリガープルは、良くも悪くも何の感触も無く、すっと引けて多分セミオートで連射するには、丁度いい引き加減の位置でギアが動きだします。
作動音は、ちょっと高めの音で賑やかですが、セミでもフルオートでもリズミカルに撃てて撃ち心地は良いです。
フルオートでもマガジンからの給弾は順調で、作動は何の問題もないです。
弾道も安定して飛んでいきますし、勿論弾ポロとかばらけた飛び方もしません。
それどころか集弾性が、すこぶる良いじゃあありませんか。
実売価格だと安く購入出来て、重すぎず性能も良い。
サバゲー入門用とかにピッタリじゃあないですか?
今の海外製エアガンは、手を加えなくてもちゃんと飛ぶしS&T製なら180日の製品保証も付いてますから、随分と購入するハードルは下がってきてますよねえ。
距離 12m 2cm刻みの円 0.25gBB弾 10発