BATON airsoft

レビューで分かるBATON PREDATOR TARGET CO2

 

固定スライドガスガンの昔と今

ひと昔よりもっと以前では、国内でも各メーカーからスライドがブローバックせず固定されたガスハンドガンが、数多く販売されていました。

現在でも絶滅危惧種的に数は減ってますが、販売はされています。

マルイさんで言えば、かつての廉価モデルは全滅して、唯一の高級タイプだったMk23が生存しているのみでした。

しかし近年、コンシールド・キャリーピストル(隠し持てる小型拳銃)タイプの固定スライドガスガンが数種類登場して、固定スライドガスガン界隈も少し賑わいが戻った感じです。

そんな中、CO2ガスガン・メーカーからCO2を使った固定スライドガスガンが登場したり、マルゼンさんからは、かつての固定スライドガスガンをCO2ガス化した物も出てきました。

固定スライドガスガンは、弾の発射のみにガスを使用するので燃費が良く、連続射撃時のマガジン内・ガスタンクの冷えも少なくなり、冬場でも強いと言う特性があります。

それがCO2化により、特性がさらにパワーアップされる事で、オールシーズン使えるんじゃね?と言う期待を持ってしまうんですよねえ。

 

BATON PREDATOR TARGET  CO2 2nd

CO2固定スライドガスガン

固定ホップアップシステム

全長   191mm 

重量   430g

装弾数    13発

価格   6,028円 (税込み)

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外観レビュー

PREDATOR TARGETはオリジナルデザインですが、スライドはグロック的でグリップ周りはCZ的な形状です。

ぱっと見にはフレームのシボ加工がスライドと違う質感を醸し出して、マルイ製ブローバックガスガンと縁日で売られているエアガンの中間位かなと思いましたが、スライドのエジェクションポートやセレイション(滑り止め溝)等全ての一体成型モールド部分の造形か浅い。

更にモナカ構造のフレームを貼り合わせるためのネジ穴がフレーム左側に3か所開いていて、これも安っぽさに追い打ちをかけています。

 

刻印類は、スライドにプリントで名前が、フレームにはシリアルナンバーが刻まれています。

マズル(銃口)を見てみると、インナーバレル先端はマズルの中心から出ていなくて、これも残念ポイント。

しかもフレームは、スライドよりやたら幅が広いです。

フロント・リアサイトは、グロックと同じ形状ですがホワイトの色入れは無く、とてもシンプルな物。

アンダーマウントレイルは、グロックとは違ってスロットの本数が多いです。

がスロットの深さが、何だか浅いような.......。

 

今回は、別売アクセサリーのサイレンサー・アダプターを装着してみました。

アンダーマウントレイルに装着するタイプで、プラスチック製なので強度はそれなりですが、雰囲気を楽しむには十分かな。

装着感は、かなりガッツリとしていて、ガタ付きとかは無いです。

と言うか、逆に取り外す時に苦労するほど。

アンダーマウントレイルのスロット溝もりっかり深いです。

で、取りあえず全部乗せしてみると、こんな感じです。

ん~コテコテ感あり過ぎ。

マズル先端は、国内では一般的(マルイ仕様的)な14㎜逆ねじ仕様。

トリガーは、SIG SAUER P226の様な太いタイプ。

マニュアルセイフティが組み込まれていて、トリガー左側からボタンを押せば右側に飛び出て、フレームに引っ掛かりトリガーが引けなくなる仕組み。

 

グリップは、一見チェコの名銃Cz75っぽい感じですが、丸みが無いので微妙な握り心地。

グリップのシボ加工も薄っぺらい。

☆のマークが、なんとも中国のNorinco製の銃みたい。

マガジン・キャッチ リリースボタンを押すと、細長いマガジンがスルスルと抜けてきます。

マガジンは、マルイ製電動ハンドガンでお馴染みの、いわゆる割りばしタイプマガジン。

カッコ良く言えば、スティック・タイプ。

BB弾の装てんは、BBローダーでマガジン・リップから一気に押し込むか、マガジン・フォロアーを一番下まで下げて、給弾口から投入します。

ただし装弾数は13発と少なく、マガジン・リップからBBローダーでジャコジャコ装てんしていて、13発を超えると給弾口からBB弾がポロポロ出てきます。

なのでマガジン・リップから装てんする時は、給弾口手前で装てんをストップしないといけません。

CO2ガスカートリッジは、グリップに直接挿入するタイプ。

カートリッジを入れて、六角レンチでネジを締めるだけの簡単さ。

本体のノズルがカートリッジを貫通した時のガス漏れ音も最小クラス。

 

実射

角ばっていてツルツルのグリップは、やや握り難いけど軽い重量が幸いしてる感じ。

それよりも重いトリガープルが気になります。

固定スライドガスガンなので、毎回ダブルアクションで撃っているのでトリガーストロークが長いのはしょうがないですが、それに加えて重いとなれば、指の筋トレをしている様なものです。

それと、構造的に仕方が無いとはいえ、トリガーを引くたびにマズルからピョコピョコ出てくるインナーバレルも笑える。これは初めて見ました。

実射性能も、んーな感じ。

セカンドロット・改良型と言う事で期待したのですが、ホップアップの効きが甘いのかホップの伸びやかな飛びがまるで無い。

緩やかな放物線を描いて飛んでいきます。

もしかしたらホップが効きすぎて弾道が落ちるのかと、0.25gBBで撃ってみましたが同じ飛びだったので違いました。

まあ、初速があるので力ずくで、そこそこの飛距離はありますが。

有効射程は20m位か?

10mでの集弾性では、そこまで悪くなく見えますがその先がね......。

感覚的には、大人用銀玉鉄砲を撃ってる感じ。あ~若い人は銀玉鉄砲知らないか?

ん~近距離のインドアなら使えるか?

現在アマゾンでの実売価格は 4,780円と安く、軽くてCO2カートリッジ1本で200発以上撃てるし、取りあえずレアなサイドアームにしてあげるのも良いかも。

でも、これな~、値段なりなのかなぁ~?

 

 

距離10m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ) 0.20gBB弾 10発

 

BATON PREDATOR TARGET CO2  11.1℃  49%
0.20gBB弾 平均初速    73.3m/s 
1発目  72.7m/s 
2発目  73.2m/s 
3発目  72.8m/s 
4発目  73.5m/s 
5発目  74.5m/s 
   
計測機G-FORCE BB POWER TESTER  

0.20gBB弾の初速は、固定ホップの数値です。

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