イジェメック MP-443「グラッチ」(グラッチは次世代拳銃開発計画名)は、2003年にロシア連邦軍に制式採用が決まった9mmオートマチック・ピストルです。
が、財政難で配備は一部の部隊に限られ、全面的に配備され始めたのは、2010年頃から。
現代的な形状の9mm拳銃で、ダブルカラムのマガジンは装弾数も18発と多いのですが、フレームはスチール製で堅実な作り。
一見グロックの様なストライカー式に見える外観も、実は露出したハンマー式。
これは、防寒具から取り出す際にハンマーが引っ掛からない様に、スライド後端がハンマーを覆う様に後ろに伸びているためハンマーは隠れ気味。
後に、ポリマーフレームを採用したMP446も開発され、主に民間市場向けに販売されています。
CYMA MP-443(CM.136)ブローバック電動ガン
充電式ブローバック電動ガン
可変ホップアップシステム
全長 198mm
重量 650g
装弾数 15発
価格 19,580円 (税込み)
この銃の特徴 |
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〇レアなロシアの軍用銃MP-443をモデルアップ |
〇国産では製品化されていないジャンルの、18才以上用電動ブローバックエアガン |
〇電動ガンの利便性とブローバックの楽しさが融合 |
ぶっちゃけ、今までの大陸製電動ハンドガンと言えばマルイのコピーだったのですが、遂にと言うかとうとう凄い物が出てきました。
只者ではないCYMA PM443をレビューします。
CM136はロシアの軍用銃MP443を電動ガンとしてモデルアップしたもので、国内ではかなりレア。
その外観の作りですが、質感はチープでプラスチック感が漂うレベルの物で、廉価なコッキングエアガンぐらいでしょうか?
刻印類は、フレーム左側にロットナンバーのプリントがあるのみで、グリップパネルのマークすら省略されています。
なのでリアル雰囲気の質感を求める方には向きません。重量も軽いですし。
フロント・リアサイトには、ちょっと小振りなホワイトドットがプリントされています。
まあ、実銃もこんな感じですが。 ハンマー周りはエアガン用にデフォルメされています。
実銃はもっとガバッと開口しています。
スライドを引いてみると、コッキングエアガンの様に重い。
スライドが演出で動いているマルイ製10禁電動ブローバックの様のではなく、スライドを引く事でコッキングしている。
しかもショートリコイルが再現され、チャンバーが沈み込みバレルは上向きになります。
スライドストップもリアル作動。 と言う事は、全弾打ち尽くすとホールドオープンして止まります。
これは電動ハンドガンでは画期的。
次世代電動ガンの様ですが、次世代電動ガンは電気的に銃の作動を停止させるのですが、CM136は実銃同様の動きで停止するのが良い。
ホップアップ調整は、ホールドオープン状態でリコイルスプリング・ガイドを回して行います。
時計回りに回すとホップが強くなりますが、クリック感があるので、どれだけ回したかが分かりやすくて良いですね。
ハンマーはコッキングと射撃に合わせて動きますが、動きは極小。 写真で起きている状態。まあ飾り程度ですね。
因みに指で起こそうとしても、起きません。
マニュアル・セイフティはアンビ(両側)タイプに見えますが、左側は動きますがダミーです。
右側のセイフティレバーを上げると、トリガーを引いてもスカスカになり撃てません。
グリップは、やや太いですね。 ベレッタの92Fぐらいでしょうか。
私の様に指の短い者にとっては少し握り難いですが、CM136は軽いのでそれほど苦になりません。
マガジンはバッテリー内蔵タイプで、装弾数は15発と少なめ。実銃より少ないな~!。
BBローダーが付属しています。
ちなみにマガジンは、グリップから自重落下はしません。
リポバッテリー内臓で、付属しているコネクターをマガジン底部に挿して充電します。
充電器はS&T マルチバランスチャージャー推奨。 バッテリーは7.2Vらしいけど、容量は不明ですね。
実戦で使うには、ホルスターに入るか?と言うのもきになりますよね。
試しにBLACKHAWKのグロック用ホルスターに挿してみると、すんなり入りましたがロックが甘々でした。
汎用性の高いCYTACメガフィット・ホルスターは、流石に問題なく使用できました。
CM136は現代的な海外製電動ガンらしく、MOSFET(電動ガンのスイッチ焼け防止回路)を搭載しています。
なのでマガジンを銃に装着すると、ビープ音が鳴り電子回路が起動します。
実銃と同様に、スライドを引いて初弾装填操作をしないと撃てないのもリアル。
普通の電動ガンは、トリガーを引くとピストンが作動し空気を圧縮してから発射するので、トリガーを引いてから発射するまで僅かにタイムラグがあります。
それに対してCM136は、既にコッキングしてあるのでタイムラグが無いのも良いですね。
ただコッキングエアガンの様に、トリガープルは重いです。
まあ、「パチン!とハンマーを落とした感」が無い電動ガンよりましか。
元々実銃がダブルアクションも搭載しているので、トリガーのあそびは多め。
肝心のブローバックですが、マルイの10才以上用電動ブローバックより作動は早いけど、ガスブローバックの様な俊敏な動き程では無い感じ。
ん~中間位かな。
コツキングしながらブローバックするので、限界がありますよね。
それでも頑張って作動してると思います。ただ作動音は高め。
実射性能もすこぶる良好。
初速はやや低めながら、集弾性は良いです。
実銃やブローバックガスガンと同じ操作と作動は、実に面白くて楽しい。
軽いし、サイドアームにもピッタリじゃあないかな?
後は耐久性ですかね?
色々詰め込まれてるので、なんだか心配。長生きしてくれ~!
距離10m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ) 0.20gBB弾 10発
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0.20gBB弾の初速は、適正ホップ時の数値です。
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