007シリーズの映画ポスターを見ていると、サイレンサーを装着したワルサーPPKを格好良く構えているジェームスボンドが描かれている物もありますが、劇中では言うほどサイレンサーの装着率は高くないですよね。
まあ、スパイ映画だけど派手なアクション・シーンが連続するだけに、ちまちまと消音して撃ってられないのでしょうが。
それでもスパイである007には、サイレンサー付きのPPKが似合います。
やはりスペシャルな雰囲気が漂いますよねえ。
期待しながら待ちに待ったPPKがとうとうマルゼンさんから発売されました。(PPK/Sは既に発売されてますけど)
ただノーマルのPPKアウターバレル先端には、サイレンサー装着用のネジはありません。
そもそもアウターバレルはプラ製なので、サイレンサーが装備出来たとしても耐久性が心配になります。
なのでサイレンサーを装着して楽しみたい場合は、純正オプションのサイレンサー&可変ホップ・メタルバレルセットがお勧めです。
固定ホップアウターバレルユニットから可変ホップ金属製アウターバレルへの交換ですが、まずマガジンをぬいてからスライドをフレームから外します。
それからスライドストップ・レバーを外します。
スライドストップ・レバーは固定されていないので、直ぐ外れるのですが、レバーの根本に付いているバネを無くさない様にしましょう。
次にフレームにチャンバー部を固定している2本のピンを右側から左側に抜きます。
ピンを押すには細いポンチかつまようじ等を使います。
私の場合は、つまようじで押せました。
片方のピンは、丁度トリガーバーが通っているのでやや押しにくいですが、ようじの細い先端側で押せました。
ピンが固い場合は、ようじを小型のハンマーとかドライバーのグリップ部分で軽く叩くと外れます。
2本のピンを外せば、バレルユニットは上に引き抜いて外せます。
後は可変ホップバレルユニットを逆の手順で組み込めば完成です。
バレルユニット交換は、とても簡単ですね。
ホップアップの調整は、チャンバー上部のネジを精密ドライバー等で回して行います。
アウターバレルユニット交換やホツプアップ調節方法などは、説明書に事細かく書かれているので安心です。
そしてマズルに切られたネジに、サイレンサーをクルクル回してねじ込んでいけば、気分はもうジェームスボンドです。
ちなみに、可変ホップバレルのアウターバレルは金属製ですがチャンバー部はプラ製です。
少し残念ですが、見た目のクオリティは良いいので満足度は高いですし、ノーマルのチャンバー同様の刻印類も再現されています。
サイレンサー内部には吸音材も取り付けられていますが、まあブローバックガスガンの場合はガスの発射音よりブローバックの作動音が大きいので、消音効果は感じられません。
が、細身のサイレンサーはPPKに似合ってますし、サイティングに影響しないのも良いですね。
マルゼンPPKは実銃と同様ストレート・ブローバック(ショートリコイルしない)で、フレームにチャンバーが固定されているので、サイレンサーを装着してもブローバックの作動に全く影響しないのは良いです。
ホップアップ調整ダイアルがチャンバー上部にあるので、調節する時はスライドを外さないといけないのが面倒くさいと言えば面倒。
ホップが強めや弱めだと右や左にブンブン曲がる飛びをしますが、適正ホップだと後半やや不安定ながらフラットで良い飛びをしてくれます。
実射性能は良いし、サイレンサー付きの雰囲気も楽しめて、満足度は高いですね。