セミ&フルオート電動エアガン
可変ホップアップシステム
全長 360mm
重量 1510g
装弾数 50発
価格 18、000円 (税別)
国内メーカーがモデルアップしていない銃も楽しめるのが海外メーカーの魅力の一つ。
購入後のサポートと言う面ではまだまだな感がありますが、それを考慮しても手が出てしまうんですよね~。
まあ、私の場合廉価モデル重視ですが。
今回の銃にしても恥ずかしながら、その存在すら知らなかったのですが実銃のスペクトラは、イタリアのシテス社が1983年に開発した小型のSMGです。
小型といっても、最小クラスのM11やVz61に比べれば、二回りは大きく写真の様に実際M11と比べてみると、大きくて立派。
今回はフォールディング・ストック無しのスペクトラを購入したのですがフォールディング・ストックが装備されたタイプで言えばミニウージーとかCz61スコーピオンの後継モデル、スコーピオンEVO3等と近いサイズかな。
一番下の写真、H&K MP5のPDWと比べてみると、MP5に付いてるフラッシュハイダーを取れば全長は同じ位で、スペクトラの方がかなりスレンダー。
実銃のスペクトラは、外観こそプレス加工が目立つ、安価なSMGにみえますが中身はかなり凝った構造になってます。
クローズト・ボルト式はMP5と同じですが、作動はシンプルなストレート・ブローバックで、そのボルトも前後で分かれていて、後部のボルトがハンマーの代わりに、ファイアリング・ピンを持つ前部のボルトを叩いて弾を撃発します。
さらにデコッキング機能を装備していて、デコッキングした後にチャンバーにある弾をダブルアクションで撃つ事ができます。
この凝った構造が裏目に出たのか、大成は出来ませんでしたけど。
そうそう、実銃スペクトラの特徴として、まあ本体の事ではないのですがマガジンが変わっていて、構造で言うなら「複々列弾倉」になります。
エアガン用マガジンでの比較になりますが写真の一番左側はM16系、真ん中はMP5の、共にダブルカラムマガジン(複列弾倉)。
マガジンの中で弾がジグザグに2列にならんでるわけですが、スペクトラのマガジンは、そのダブルカラムマガジンが2セット横に並んでいる様な 4列になっています。
なので30連程度のマガジンの長さで、50発の装弾数を誇りました。
と、ユニークな実銃スペクトラですが、電動ガンとしてモデルアップされると外観以外に再現できそうなものが無いのは、ちと残念。
このS&Tスペクトラのマガジンはプラ製ノーマルタイプで、装弾数は実銃と同じ50発。
マルイのBBローダー等を使うのが、早くて簡単ですね。
ノーマルマガジンは多弾数マガジンの様に、マガジン内のBB弾がジャラジャラと音がしないので、お座敷シューターにとっては良いですが、ゲーマーの方にすれば装弾数の少なさは、ネックかな。
今回購入したスペクトラには、説明書らしき物が一切無く、元箱も性能評価のシールは貼ってあるものの、使い方に関する物が全く無いってのも、どうよ?
まっまあ、いいけど・・・。
で写真の、トリガーの上ににあるレバーは実銃ではセレクターレバーですが、エアガンではマニュアル・セイフティになってます。
刻印のSとFは、「セミとフル」ではなくて「セイフティとファイヤー」なんですな。
ややこしい。
銃の反対側にも同じ形状の物がありますが、残念ながらモールドでした。
このレバーが購入時から、セイフティの位置にしてても、トリガーを引くと動いてしまって、撃つ事が出来ちゃってまして。
なんかネジが緩い感じだったので、増し締めしたら症状は改善しましたが可動する部分に普通のネジってのは、ねえ?
グリップ付け根にあるのは、実銃ではデコッキング・レバーなんですがエアガンでは、フルオートとセミオートのセレクターレバーになってます。
実銃とは違うのですが、グリップしてる親指で操作できるのでこれはこれで使い易いですね。
銃右側にも同じ形状のものがありますが、これはモールドでした。
オープンサイトは簡素なもの。クローズトボルトを名乗るなら、もう少し凝って欲しいところです。
リアサイトは色付けも無いですが、フロントサイトは別パーツで上下の調節ができます。
フロントサイトとなっているピンを締め付けているナットを緩めてピン自体もネジになっているので、ピンを回して長さを調節してまたナットを締めれば完了。
ホップアップの調節は、コッキング・ハンドルをひいてエジェクション・ポートのカバーを開き、中のダイヤルを回す一般的なタイプ。
ただし、カバーが必要最小限しか開かないので、少しやりにくい。
フォアグリップは、バッテリーを収納するために実銃より太くて長いのですが、そのおかげで持ち易くなってます。
ただ、シンプルな形状なので、それなりですが。
銃右側には、実銃には無いマウントレイルが装備されています。
何か装着するとしたら、位置的にもフラッシュライトあたりが似合うかな。
マガジン・キャッチのリリースレバーは、トリガーガードの内側から前方に押すと言う変わり種。
れはシンプルにして、右手左手どちらでも同じ操作感覚で使える「アンビタイプ」ですな。
試しにグローブをはめて、マガジン挿入口辺りを握る様にして親指でレバーを押してみましたが、難なく押せました。
このまま手を下にずらして、マガジンを引き抜くのがスマートかな。
今回はマウントレイルが装備されているので、集弾テストはスコープを取り付けて12mの距離から出来ると、意気揚々と装着してみましたが、マウントレイルは銃の右サイドしかないので、スコープを覗くのが非常に難しい。
せめてレイルが左側だったら楽だったのですが。
これならレーザーサイトにしとけば良かったと、少し後悔。
このスペクトラを廉価モデルと言うには、価格が若干上の様な気がします。
外観も安っぽいプラスチック感が消されていて、なかなか良い雰囲気ですし構えてみても、剛性感があるしフォアグリップもしっかり取り付けられてます。
ただ、フレームからバレルカバーへの、絞り込まれるデザインとかエアガンオリジナルな部分もあるのですが、まあ実銃をよく知らないのが幸いして、あまり気にならない感じ。
ホップアップの調節は、効き具合は凄く分かりやすくて調整は簡単ですがダイヤル自体が、軽くクルクル回し易いのが気になるところ。
毎秒11発の連射サイクルは、国産電動ガンに比べると遅いですがノーマルマガジンの装弾数を考えると、これ位で良いのかな。
でもコンパクトなSMGほど連射サイクルが早いというイメージはあるのでね~。
コンパクトなだけに作動音も賑やかで、作動時の振動も腕に伝わりやすいので撃ち心地にはプラスになっていると思います。
集弾性は、コンパクトSMGではこんなもんでしょうか。
このスペクトラ、お座敷シューター的には、なかなかインパクトがあってコレクションに加えると面白いと思います。
ゲーマーの方だとネットの実売価格で、マルイMP5クルツ辺りと被ってくるので微妙な感じるですな。
でも人が持っていない銃っていう魅力を感じたなら、お勧めです。
後はストックとかサプレッサー等のアクセサリー類が充実してくれたら嬉しいのですが。
サプレッサー付いたら滅茶苦茶カッコイイと思うのですが。
距離12m 半径2cm刻みの円 0.25gBB弾
セミオート10発