グロック18は、オーストリア国家憲兵隊の対テロ特殊部隊「コブラ」(GEK-COBRA(現EKO-COBRA))の要請で開発された、グロック17ベースのマシンピストルです。
隠し持てるSMG(サブマシンガン)を、と言う開発要請に十分応えたグロック18のファイヤーパワーは秒間20発と凄まじく、フルオート射撃時のコントロールは至難の業とか。
反動を抑えるためにスライドとバレル上部にガスポートが開けられたグロック18Cでは、フルオート時に真上に吹きあがる火炎で、的を正確にエイミングし続ける事は不可能らしい。
そのためか、現在のウエッブカタログのグロック18Cを見ると、ガスが真上に吹き上がらない様、ガスポートが二股仕様に変更されています。(今の今まで気が付かなかった~!)
グロックは現在第五世代(Gen5)が発売されていますが、Gen3、Gen4も販売を続けているユニークな会社で、需要があれば古い設計の物でも作り続けると言うスタンスなのでしょうか?
そんなグロックのウエップ・カタログにはグロック18も載っているのですが、仕様的にはGen3のままです。(前出の様に若干の仕様変更はしている様ですが。)
EKO-COBRAがこれ以上の開発は必要なしと判断したのか、要請して作ってもらったけど、こんなじゃじゃ馬扱えねえよ!と「コブラ」が嘆いたのかは分かりませんが、とにかくグロック18はレアなピストルで、「やっぱりこれ、男の子が好きなやつ~!」なピストルですね?
セミ・フル ブローバックガスガン
可変ホップアップシステム
全長 186mm
重量 698g
装弾数 25発
価格 16,800円 (税別)
この銃の特徴 |
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〇鋭いリコイルショックを伴いながらフルオート射撃出来るマシンピストル |
〇実銃同様の毎秒20発のフルオート射撃は圧巻。 |
〇セミオート射撃は、同じマルイ製グロック17と変わらぬ優秀な実射性能。 |
マルイ グロック18の・口コミ
マルイ製グロック18Cは、スライドのフルストローク作動のまま、実銃同様の毎秒20発のフルオート連射サイクルを誇るマシンピストルです。
と言っても、マルイ製グロック18Cが発売された2010年には、KSCさんが既にグロックシリーズの各モデルや多くのバリエーション、終いには実銃には存在しないグロック23や26のフルオート仕様まで、様々なグロックを登場させてきた後だったので、イマイチ・インパクトが弱かったですね。
まあそれでもマルイさんがグロック18Cを発売するとなれば、それなりに話題にはなりましたが。
写真下は、KSC製グロック18Cの限定生産 ストレート・グリップモデル。
マルイ製グロック18の樹脂スライドは、マルイ・ブローバックガスガンでは定番の、ツルリと目の細かいマット仕上で、フレーム右側のマルイ刻印以外は実銃の刻印をリアルに再現しています。
このグロック18に限って言えば、定評のあるKSCさんの刻印より質感が良く感じます。
以前のマルイさんの刻印と言えば、文字が太かったり刻印の周辺にヒケがあったりと、良いイメージが無かったのですが、随分と良くなったものです。
フレームのダストカバー部にはアンダーマウントレイルが装備されていますが、位置固定用の横溝は1本のみなので、少し不便です。
まあ、実銃がそうなのだから仕方ないのですが、フラッシュライトの方がグロックに合わせてくれてたり、位置調整用のアダプターを附属してくれてたりするので、あまり問題はないかな。
マズル内側には、ポリゴナルライフリングが再現され、その奥に真鍮製のインナーバレルが見えます。
マルイ製グロックシリーズには、マルイさん独自のマニュアルセイフティが装備されています。
フレームのダストカバー底部にある、実銃でのシリアルナンバープレートがセイフティ・レバーになっていて、ハンマーが起きている時に後方にスライドしてセイフティにすると、トリガーがロックされ撃つ事が出来なくなります。
実銃では、銃身に開けられた4つのガスポート(マグナポート)から噴き出すガスを逃がすために、スライド上部はポッカリと大きな穴が開けられています。(現在の実銃は、ガスポートの形状が変更されています)
マルイ製グロック18Cでもこのコンペンセイターはリアルに再現されていますが、よく見るとアウターバレルのガスポートは貫通していない様ですね。
貫通してると中の金色の真鍮製インナーバレルが見えてしまって、リアル感が損なわれるので、見えない様に配慮されています。
因みにKSCさんの場合は、アウターバレルのガスポートは貫通していてインナーバレルは丸見えなんですが、インナーバレルは目立たない色に着色されています。
スライド後部にある肉抜き部分も、実銃に近い位に深くえぐられています。
KSC製グロック18Cでも肉抜きは再現されていますが、彫りが浅くリアルさは今一つでした。
マルイ製では、この深い肉抜きを再現するためにデトニクスの様なD型ピストンカップの専用ブローバックエンジンを開発したと言うから、凄い拘りです。
リアサイトは固定取り付けで、お馴染みの凹型ホワイトの色入れがされています。
セミオート射撃とフルオート射撃の切り換えは、スライド左側後部のセレクターレバーを上下にスライドさせて行います。
上側にしてセミオート射撃、下側でフルオート射撃になります。
トリガーには実銃同様のトリガーセイフティが装備されていて、トリガーがらポチッと出てるレバーを押し込みながらでないと、トリガーが引けません。
まあ、普通にトリガーを引けば自然とレバーは押し込まれるので、特別気にする事は無いですが。
またトリガーは、コッキング・インジケーターの役目もしていて、ハンマーがコッキング(起きている)されている時は、トリガーは前方に出ています。
附属の亜鉛ダイカスト製マガジンの装弾数は25発。
マガジンにはガスを13g程注入出来て、一回のガス注入で70発位撃てます。
なので燃費は、0.19g/1発程になります。
BB弾の装てんはマガジン・フォロアーを下げて、スリットが広くなっている部分からBB弾を投入するか、BBローダーを使ってマガジン・リップ部分から一気に装てんします。
暖かい時期だと、附属マガジンでフルオート射撃しても、そこそこ楽しめますが、ガッツリとフルオート射撃を楽しむならロングマガジンを使った方が、初速も安定して撃てるし鋭いリコイルショックが長続きします。
ホップアップの調節はフレームからスライドを外して行います。
まずマガジンを抜いてから、一度スライドを引いてハンマーを起こします。
次にフレーム両側にあるテイクダウンレバーを同時に下げながらスライドを前方に押すと、スライドは前に外せます。
ただ前方に抜く時は、グロック17ほどスムーズではないですね。
ちょこちょこ引っ掛かりながら外せる感じです。
チャンバー下部にホッフアップ調整ダイアルがあるので、少しずつ回して調節します。
スライドのホールドオープン時に、スライドストップ・レバーが引っ掛かるノッチ部分の裏側には、金属パーツが取り付けられていて、スライドストップ・レバーがどんなに激しくぶつかってもノッチが削れたり変形しないように強化されています。
ついでに通常分解してみると、まあシンプル。
メンテナンスも楽そう。
KSC製より随分遅れて発売されたマルイ製グロック18Cは、後発の強みを遺憾なく発揮していて、操作性、実射性能、リコイルショック等、多くの点でKSC製グロック18Cを凌駕しています。
快調作動するブローバックですが、今年の猛暑の中でのロングマガジンを使ったフルオート射撃時は凄まじく、スライドが吹き飛ばないか心配になる程です。
ただしフルオート射撃時の集弾性は絶望的で、10mでも的に当たったのは10発中の初弾と、たまたまの2発のみでした。
それだけリコイルショックが激しいと言う事ですが。
まあ、フルオート射撃は威嚇用か弾幕を張る様ですね。
逆にセミオート射撃では、グロックのセミオートモデルに遜色ない優れた集弾性を見せています。
気持ち良い程に真っ直ぐ飛んで行く弾道も、さすがマルイさんと言ったところです。
グロック信者の方は多いと思いますが、セミオートモデルの17にするか、マシンピストルの18Cにするかは悩みどころですねえ。
夏が終わってしまう前に決めましょう。
距離 10m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ)
0.20gBB弾 セミオート10発
距離 10m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ)
0.20gBB弾 フルオート10発
マルイ グロック18C | 29.1℃ 42% |
0.20gBB弾 平均初速 | 73.1m/s |
1発目 | 75.7m/s |
2発目 | 72.1m/s |
3発目 | 71.8m/s |
4発目 | 71.1m/s |
5発目 | 74.6m/s |
グロック18Cに附属のマガジンと別売の50連ロングマガジンとで、それぞれ秒間2発とフルオート射撃で25発連射した時の、初速の変化をグラフにした物です。
以外とフルオート射撃では違いが少ないですが、秒間2発の連射時ではロングマガジンの安定感が光ります。
フルオート射撃時の初速の変化はあまり変わりませんが、連射サイクルの安定性はロングマガジンが抜群に良かったです。
フルオート射撃25発の平均連射サイクルでは、附属マガジンは秒間20発を下回ってましたが、ロングマガジンでは上回ってました。
マルイ グロック18の・口コミ