あ~、USPコンパクトですか・・・・、というのが正直な最初の感想。
そりゃあ、KSCさんが散々ブローバックガスガンUSPのバリエーション展開 されてきて、現在は沈静化ぎみ。
マルイさん自身もコッキングエアガンと電動ハンドガンでUSPフルサイズのモデルアップ済みで、そろそろH&Kも世代交代ですよね~と思ってた矢先の登場だけに、今更感が漂ってるのは私だけではないはず。
でもマルイさんがUSPコンパクトを登場させたのなら今でも根強い人気があるって事でしょうか?
まあ、ブームになった海外ドラマ「24(TWENTY FOUR)」の主人公ジャック・バウアーの愛銃ともなれば、まだまだ人気も衰えないんですかね。
マルイ製USPコンパクトのパッケージも24(TWENTY FOUR)を意識したイラストになってますし。
ブローバックガスガン
可変ホップアップシステム
全長 173mm
重量 685g
装弾数 23発
価格 16,800円 (税別)
と、最初からグダグダと書いてきた私も、実はUSPコンパクトは好きな銃の部類に 入ります。
もともとコンパクトな銃が好きというのもありますがUSPフルサイズは、シンプルな形状のグリップのお陰もあって、日本人にはオーバーサイズな印象が強いのですが、USPコンパクトはこれでもか!!
という位サイズを縮めてるので、マガジンのフィンガーレストのお世話になるくらいに グリップは私の手にジャストフィット。
手の大きな方だと窮屈なくらいです。
全体的にも塊感があって「カッコイイ」と思います。
サイズ的には・・・・写真右はグロック23にグロック19のマガジンを挿した物(要はグロック19サイズ)。
グリップの感じとしては、これぐらいか。でもスライドの厚みというかボリュームが 全然ちがっていて、シンプルでスリムなグロックのスライドに対して、USPコンパクトの 物は大きくて厚みもあり、頭でっかちな印象。
でもその中に直径15mmシリンダーのブローバックエンジンが納まっていると 思うと、心もおどるってもんです。
たまたま家にシステム7以前のKSC製USPコンパクトがあったので比べてみました。
スライド&フレームの刻印は、さすがにKSC製(写真左側)にはかないません。
KSC製の繊細で拘りの刻印類はコレクター好みの仕上がりといえます。
マルイ製は他のモデルも同等ですが刻印が太くて「プラスチックに文字入れてる感」が強いです。
システム的にも「リアルライブオペレーション」や「ロックアウトデバイス」等を搭載して かなりハイエンドユーザーを意識したKSC製に対してマルイ製は今までどおり、「撃ってなんぼ」をお手ごろ価格で・・・・なスタイルですな。
そんなUSPの最大の弱点は、アンダーマウントレイル。
USPが登場した時には「アンダーマウントレイルが標準装備で画期的」だったのですが、独自規格だったので今となっては不便なだけ。
なのでマルイ製USPは汎用性の高い幅20mmピカティニー規格のレイルになるアダプターが付属しています。
2つに分かれたパーツをフレームの元々のレイルに挟み込んで装着六角ネジで固定します。
でフラッシュライトを装着してみると・・・あ~やっぱりコンパクトな銃だけにフラッシュライトも選ぶか・・・・・・。
実銃の世界でも珍しい、セイフティとデコッキング機能が一体になってるコントロールレバーはリアルに再現。操作もし易いです。
写真はレバーを押し下げて、ハンマーを落とした(デコック)した所。
ハンマーはホルスター等から銃を抜く時に、衣服に引っかからない様に出っ張りを無くしたデホーンドタイプのボブドハンマー仕様。
トリガーガードの根元に付いているのは、アンビタイプのマガジンキャッチレバー。
少し小振りだけど、使い難さは感じませんでした。
慣れればボタン式より素早く操作出来そう。
マガジンバンパーはフィンガーレスト無しのタイプも付属しているので好みで交換が可能です。
ただマガジンバンバーをロックしているストッパーが、かなり硬く無理やり引っ張ると壊れそうだったので今回は交換を断念。
なんじゃこりゃ。
ホップアップ調節はスライドオープンすると、チャンバーの左側にあるダイヤルレバーがあるので、上下に回して行います。
下に回して「ホップ強」、上に回して「ホップ弱」になります。
「指が太くてダイヤル回すなんて無理!!」という方は、通常分解すればダイヤルが露出しますので、楽々回せます。
まあちょっと面倒ですが。
スライドストップ・ノッチの削れ・変形対策については、国産トップクラスのマルイさん。
今回も抜かりはありません。
この金属パーツが、スライドのホールドオープン時にスライドをがっちり引っ掛けて ノッチを守ります。
なのでスライドストップレバーとノッチは、全く接触しないので削れません。
って言うか、ホールドオープン時にこんなに隙間すらあります。
まあ、見た目にリアルじゃあないって言えばそうですが。
作動音は別としてスムーズな操作感は流石マルイさん。
コンパクトだけどスライドが大きいせいか扱い易いくて、各操作系も窮屈な感じはありませんね。
直径15mmの大口径シリンダーのおかげで「ドン!!」と重くて、かつ鋭いリコイルショックが印象的。
コンパクトブローバックガスガンだけど撃ち応も楽しめるセットティングです。
気温も高いし、連射しても快調作動で弾もビュンビュンフラットに飛んで行きます。
弾の初速は、マルイ製コンパクト・ブローバックガスガンの通例で少し低め。
計測してみると 63.52~66.92m/sでした。
シンプルで軽快なグロックも良いけど、塊感が強くて重厚なUSPコンパクトも良いですな~。
まあバウワー信者の方は必須でしよう。あとホルスターも。
携帯の着信音も「あの音」にしなくてはいけません。
いやいや、「24(TWENTY FOUR)」なんか見てねえよ!!という方にもコンパクト好きなら是非一丁。
ガバメント系やグロック系では味わえない個性のある銃です。(その代わり好き嫌いは、はっきり分かれそう)
距離7m 半径2cm刻みの円 0.2gBB弾10発