ブローバックガスガン
可変ホップアップシステム
全長 219mm
重量 640g
装弾数 15発
価格 30,580円 (税込)
今回はタナカ製ルガーP08のヘビーウエイト樹脂モデルです。
最近はスチールジュピター・フィニッシュと言う仕上も加わっていますが、まだお目にかかった事は無いので、一度拝見したいものです。
今回のヘビーウエイト(以降HW)モデルは、「1918Erfurt バージョン」でまさに1918年の第一次世界大戦終結までP08を生産し続けた、プロイセン政府所有兵器工場であるエルフルトの刻印が施されたバージョンです。
HW樹脂の質感は、マットな仕上の中にも鈍い輝きがあり雰囲気があります。
トグル部分の亜鉛ダイカスト製パーツとの質感の相性も良いです。
残念ながらグリップは樹脂製ですが、木製グリップパネルの雰囲気は出てると思います。
フレームやバレルのパーティングライン(成型痕)は綺麗に処理されていて全く痕跡は分かりません。
トリガーガードの内側とか、外観をなめ回す様に見ても綺麗ですね。
レシーバー前方左側面にシリアルナンバーの刻印があり、その他のパーツも下二桁の同じ数字が刻印されています。
これは実銃での、折角調整したパーツが入れ替わってしまわないための刻印を再現したものです。
レシーバートップには、製造年の1918の刻印が。
トグル部分には、プロイセン政府所有の兵器工場を表す王冠マークの刻印。
その下にあるエルフルトが、兵器工場の所在地なのか、兵器工場の名前なのかがよく分かりませんでした。
ベルリンの南西300㎞にエルフルトっていう都市があるのですが、そこの事なのか?
そこなら、当時のプロイセン王国領だったので。
製造した企業名の刻印は、後に秘密保持のため秘匿コードのアルファベット表記に変えられたため、味のある刻印はこれが最後だったのかも。
レシーバー右側面の最終検査を示す鷲のマークは、プロイセン王国の国旗に登場するもので、現在のドイツ政府旗にも引き継がれています。
フロントサイトは一体成型で、背面には反射防止のセレイションが施されています。
リアサイトはV字型に切り込みの入った簡素な物で、切り込みも小さいのでサイティングは、やり難いですね。
リアサイトは、トグル上に設置されているので、ブローバック作動中は当然ながら照準する事は出来ません。
レシーバー後端には、ランヤード(吊り紐)を取り付けるランヤードリングがあります。
マニュアルセイフティはレシーバー左側面後部にあります。
セイフティ・レバーを後方にスライドすると、セイフティ・プレートが下からニョキニョキっとせり出てきて、シアーバーが動くのを妨げて撃てなくすると言う単純な構造。
セイフティ・レバーをセイフティ位置にすると、「GESICHERT」という文字が出てきます。
マガジンの装弾数は15発。マガジン・フォロアーのスリットは右サイドにあります。
付属のBBローダーを使って装てんしますが、マガジン・フォロアーも下げ易く作られているし、15発なのでマガジンリップから手でBB弾を装てんした方が早いかも?
ホップアップの調整は、フレームからレシーバーを外して行います。
まずマガジンを抜いて、バレル&レシーバーをショートリコイル(後退)させた状態でロッキング・ボルトを90度回し下げますが、これが固い。
本当に動くのか?と思うくらい固いですが、何回かガチャガチャやってたら動きました。(何故か次回以降は比較的スムーズに動く様になりました)
次にコッキングしてトリガープレートを外し、バレル&レシーバーを前方に抜きます。
途中引っ掛かって抜けない時は、サブシアーバー先端を押し込みながらスライドすると抜けます。
チャンバーの真下辺りにホップアップ調整用のネジ穴があるので、付属の六角ネジを挿して回し調整します。
後は同じ手順で組み直して、試し撃ちをしてから、また分解してホップアップ調整の繰り返しになります。
ん~これは面倒くさい。
バレル&レシーバーをフレームに戻す時に、引っ掛かりがあって最後まできちんと戻らない時は、シアーを内側に(右方向に)スライドしてハンマーダウンさせると戻ります。
ホップアップ調整の面倒くささや、ハンマーが起きていないとマガジンの抜き差しが出来なかったり、分解した後は一時的に作動が渋くなる事があったりなど、なにかと手間なのですが、これも「味」と捉えるべきなのでしょう。
なんたって実銃が開発されたのは、第一次世界大戦より何年も前の事なのですから。
グリップも角度があるので、今時のハンドガンの感覚で腕を伸ばして構えると銃口が、ちと上を向いちゃいます。
トリガープルの感触も少しゴリゴリ感がありますね。
オートマチックピストルの走りとも言える骨董品が、リアルなエアガンにモデルアップされ、見事に再現されたトグルアクションのブローバック作動を目と手に伝わる感触で楽しむのも、乙な物です。
フィールドで勝つためなら、マルイのハイキャパ辺りを持って行って下さい。
それとは少し次元の違うエアガンがルガーP08なのです。
とは言え、若干初速は低いものの、ホップのお陰で伸びやかな飛びを見せるし
ホップアップが安定してくれれば、集弾性も悪くなさそうです。
暖かい季節なら、実射性能も良くなりそうですが、今の時期にブローバック・ガスガンをレビューするのは、酷だったかな。ガス圧も不安定になり易いし。
寒いせいかブローバック作動も大人しくて、リコイルショックは無いと表現していいレベル。
作動自体は確実に動いてくれますし、ホールドオープンもちゃんと掛かりますけどね。
ナチスのコスプレに身を包み、ルガーP08を握り締めながら突撃し瞬殺されるのも粋かもしれません。
タナカ ルガーP08 | 17.3℃ 44% |
0.20gBB弾 平均初速 | 62.6m/s |
1発目 | 63.2m/s |
2発目 | 62.2m/s |
3発目 | 63.1m/s |
4発目 | 62.4m/s |
5発目 | 62.3m/s |
距離 10m 半径2cm刻みの円 0.20gBB弾10発
楽天市場でタナカ ルガーP08をみてみる Yahoo!ショッピングでタナカ ルガーP08をみてみる