ハイグレード コッキングエアガン
コッキングエアガン
固定ホップアップシステム
全長 212mm
重量 394g (実測値)
装弾数 25発
初速 平均58.7m/s (0.25gBB弾)
価格 3,500円 (税別)
このマルイ製コッキングエアガンのM1911A1は、実銃のパーカライズド(腐食防止のリン酸塩皮膜処理)に似せたグレーっぽい色合いが全体的に良い雰囲気を醸し出しています。
しかし質感的には両極端なイメージになっていて、良い所から見ていくとスライドは艶消し仕上げで質感が良く表面もフラットで綺麗です。
刻印は完璧にコピーされているリアルな物で、セレイション(滑り止め溝)もエッジが効いていて、しっかり彫られています。
コッキングエアガンにありがちな、スライド上面の貼り合わせラインもなく、非常に・・・と言うか異常にクオリティ高いです。
グリップパネルも、ムラのある仕上げが木製グリップの質感をうまく演出していて、リアルですね。
ミリガバに木製グリップ?と思われるかも知れませんが戦時中は、コルト社だけではM1911の供給が追いつかず複数メーカーが生産していたため、メーカーや製造時期の違いで、ベークライト樹脂製や木製グリップが混在していました。
と、ここまでは良かったのですが、後は普通のコッキングエアガン・レベルと言いましょうか、価格相応的になってきます。
フレームは艶のあるプラスチックで、貼り合わせ部分のラインもよく見えますし、チャンバーやアウターバレル、トリガー等の各パーツは黒色のプラ感のある物です。
とは言え、外観の殆どをカバーするスライドとグリツプ・パネルの質感が良いのですから、特に自分が上から見下ろす眺めは、満足出来るものです。
まあ、エジェクションポートから覗くチャンバーはプラ感ありありですが。
斜め前からマズルを見るとインナーバレルは少し奥の方にあるので見えにくく、リアルな迫力があります。
インナーバレルの材質は残念ながら真鍮製ではなくアルミ製ですね。
サム(親指)セイフティもグリツプ・セイフティも機能しています。
セイフティ・オンでトリガーがロックされます。
グリツプ・セイフティも実銃と同様に、しっかり握ってセイフティを押し込まないとトリガーは引けません。
ハンマーもコック出来ますし、トリガーと連動して落ちます。
フロント・リアサイトは共にスライドと一体成型ですが、フロントサイトが何故かやたらと小さいのが気になります。
このM1911は非公式ながら通常分解をする事が出来ます。
ただ非公式なので、分解した事による不都合は補償されませんので、自己責任で行います。
まずマガジンを抜いてから、スライドストップ・リリースレバーを抜きます。
テンションが掛かっているので固いですが、頑張って抜いていきます。
するとフレームからスライドが前方に抜けます。
次にファイアリング・ピンのモールドになっている部分からスプリングを外し、シリンダーも外します。
バレルブッシングとリコイルプラグが一体化してCリングで固定されているので、リングを外して前方に抜けば、バレルアッセンブリーが外せます。
あと、外観で言えばスライドを引けばエジェクションポートは開きます。(コッキングエアガンではモールドで開かない物もある)
しかもスライドの引き始めは、ちゃんとショートリコイルします。
ハンマーがコッキングされると、モールドのファイアリング・ピンが見えるのもリアルですね。
マガジンの装弾数は25発。マガジン・リップの部分からBB弾を押し込んで装てんしていきます。
残弾が分からないのが欠点ではあります。
プラスチック製ですが、内部にウエイトが入っていて重量は80gほどあり、銃から抜くときにはマガジン・リリースボタンを押せば、スルスルと自重で抜けてきます。
18歳以上用コッキング・エアガンなので、コッキングは重いですが、スライドのセレイション(滑り止め溝)部分をがしっと掴んで引けば、リズミカルに撃てるほど以外に楽にコッキング出来ます。
スライドを引いて放した時のガシャンという作動音も、そこそこ良い音がします。
トリガープルは、遊びがほとんど無いほど短くコッキング・エアガンの中では、軽い方だと思います。
指定されている、0.25gBB弾の飛びはフラットで他のコッキング・エアガンシリーズのやんちゃな飛びに比べると大人しいですね。
まあフラットで真っ直ぐ飛んでるのに、物申すのもおかしいですが・・・。
集弾性も素晴らしく、安定しています。10mの距離では、狙点を15センチほど下げて撃ちました。
外観も良く、作動パーツも多いし性能も高い。さすがハイグレードと言えます。
激安エアガンに比べれば、価格は高いですがその価値は十分にあります。
距離 10m 半径2cm刻みの円 0.25gBB弾10発