実銃のオートマチック・ハンドガンやアサルトライフルは
撃つと、そのガス圧でスライドが
(アサルトライフルの場合はボルトが)
後退して薬莢を排出して、今度はスライドが前進して戻る時に
次の弾をマガジンから拾って、チャンバーに装てんし
次の弾を撃つ準備が完了します。
まさに自動=オートマチックですね。
で、多くの場合、全ての弾を撃ち尽くすとスライドが
(アサルトライフルの場合はボルトが)開いたままで止まります。
これは、射手に弾が尽きた事を知らせるとともに、素早いマ
ガジン交換を能にします。
全弾撃ち尽くすと、スライドが後退した時に
スライドストップ・リリースレバーが作動してスライドに
引っ掛かり、スライドが後退したままで止まります。
このスライドが引っ掛かる部分をスライドストップノッチ
と呼びます。
スライドストップ作動時に、実銃の場合はスライドも
スライドストップ・リリースレバーも金属製なので、
磨耗に関しては問題無いのですが、国産ブローバックガスガンの
場合、スライドはプラスチックで
スライドストップ・リリースレバーは金属です。
なので一昔前のエアガンだと、長い期間スライドストップを
作動させ続けると、スライドストップ・ノッチのリリースレバーが
当たる部分が、除々に変形してしまうという現象が起きていました。
変形が酷くなると、終にはリリースレバーが引っ掛からなくなり
全弾撃ち尽くしても、スライドがオープン状態で止まる事が
出きなくなります。
最近ではスライドストップ・ノッチの変形を防止するため、対策を
施しているメーカーも増えてきました。
こちらはウエスタンアームズ製、M.E.Uピストルの
スライドストップ・ノッチですが
スライドストップ・リリースレバーと干渉する部分に金属プレートが
埋め込まれて、プラスチック部分の変形を防いでいます。
これは、東京マルイ製のグロック18.
同じ様にスライドストップ・ノッチ部分の円柱形金属パーツで
ノッチの変形を防止しています。
マルイさんで近年増えている、もう一つのノッチ保護方法が
スライドのノッチがある部分の裏側に金属プレートがはめ込まれ
金属プレートに引っ掛かる様に、
スライドストップ・リリースレバー側も加工されています。
ホールドオープンする時には、スライドストップ・リリースレバーは
ノッチではなく金属プレートに引っ掛かります。
なのでノッチは、レバーの引っ掛かり部分と一切接触すらしない
という、ある意味究極的な対策がされています。