まだポリス・オフィサーの腰にS&Wのリボルバーが当然の様に刺さってた時代から時は流れ、いつの間にかそこにポリマーフレーム・オートがとって代わりつつあるなか、ポリマーフレーム・オート開発で出遅れたS&Wが世に出した 「シグマ」が先駆のグロックに寄せ過ぎて、こけてしまい それでもS&Wの復活を願い、リボルバー全盛期の代名詞「M&P」の名を付けて 登場したのがM&P 9でした。
そのM&P 9の5インチバレルモデルをベースに、S&Wのカスタム部門「パフォーマンス・センター」がカスタムしたのが、今回のPC PORTEDになります。
ブローバックガスハンドガン
可変ホップアップシステム
全長 213mm
重量 620g
装弾数 25発
価格 18,800円 (税別)
その最大の特徴は、モデル名の通りスライドに8つ、バレルに2つ開けられた穴。
実銃でのスライドのポートは、見た目と軽量化と冷却効果と言ったところでしょうか。
バレルのポートは、射撃時に発生するガスをバレル先端から上部に噴出させる事により、銃の跳ね上がりを抑える物。
スライドを引くと、そのポート部分がスライドから出てきて良く見えます。
ただエアガンの場合、バレルの中にBB弾が通るインナーバレルがありそれが見えるので、多少リアリティ的に残念ですね。
インナーバレルのポートから見える部分だけ、黒マジックで塗ってみようかな。
排気ポートと言えばグロック18Cでしょう。と言う事で、右がマルイ製グロック18Cです。
まあ、グロックの場合フルオートなのでポートも実用性重視と言ったところ。
その名もポーテッドなんて可愛らしくなく、「C」つまりコンペンセイター。
グロックの場合、穴が沢山空いてるせいかインナーバレルは黒く塗られていて 目立ちません。
PC ポーテッドのもう一つの特徴は、実銃同様にマイクロサイズのドットサイトを 簡単に装着出来る仕様になってる事。
で、早速マルイ製マイクロプロサイトを装着。
スライドのフタを外して、PCポーテッドに付属のベースを挟みながら2個のネジで固定するだけで完了。
サイト装着を想定した作りなので、銃とサイトの一体感は抜群ですね。
ちなみに、マイクロプロサイトを装着した状態でも、ノーマルサイトで照準する事ができます。
通常のM&P 9より、妙に背高なノーマルサイトは、この為だったんですね。
あと通常モデルと違う部分と言えば、トリガー後方にトリガーストップと呼ばれる 金属のピンが装備されています。
これはトリガーを引いて、弾を発射する位置から無駄にトリガーが後方に行かない様にするための物。
普通、トリガーストップはネジになっていて、長さを調節出来るのですがこれは、出来ない様で、残念。
トリガー自体はノーマル同様、トリガーセイフティになっています。
トリガーの真ん中辺りで折れ曲がる独特な構造なんですがそのため、指を掛ける部分の曲がりが強いので指をトリガーに掛けた時の感触が、窮屈そうで違和感が有りそうでしたが意外とすんなりでした。
トリガーを引くと最初に先端部分が後方に動き、スムーズにセイフティが解除されるので、トリガーの引き心地は全く違和感ありません。
さらに通常モデルとの違いを探せば、パームスウエルと呼ばれるグリップの側面から背面を覆う、交換可能なパッドのデザインがパフォーマンスセンター仕様のラインの入った物になっていて
表面のザラザラも通常モデルよりも、目が細かくなっています。
このパームスウエルは、通常モデルと同様にS.M.Lの、ふくらみの違う三種類が付属しています。
見た目は、大して違いは無さそうですが、握ってみると全然違います。
パームスウエルの交換は、固定してるピンを90度まわして引き抜くだけで簡単に交換できます。
工具が一切必要なく、この手のタイプでは、1番簡単で素早く交換出来るんじゃあないかなあ。
通常モデルから引きついた装備として、チャンバーインジターがあります。
これは実銃において、スライドを閉じたままで、今チャンバーに弾が装てんされているかどうか確認出来る「穴」の事なのですが、実銃で弾が装てんされている状態に見えるように、チャンバー上部のインジケーターと、チャンバー側面とスライドとの僅かな隙間から、ダーミーカートリッジの金色がチラチラと覗き見れる様になっています。
しかもスライドを引くと、そのダーミーカートは隠れてしまうという凝った作り。
通常分解は、マガジンを外してスライドを写真のいちまで後退させてテイクダウンレバーを下げれば、スライドが前方に抜けます。
そしてリコイルスプリングアッセンブルを一旦前方に出した後に下方に引き抜けば、バレルが外せます。
通常ホップアップの調節はスライドを引いて、指を突っ込んでチャンバー横のダイヤルを回して行うのですが、苦手な方は、分解してダイヤルを回しても楽ちんです。
マガジンは亜鉛ダイキャスト製。
BB弾の装填は指でマガジンフォロアーを下げた状態にキープして、前面のスリットの少し幅が広くなっている部分から、BB弾を流し込みます。
最近は改良されて、幅が広くなっている範囲が広くなっているので装填も楽になっているのですが、不器用な私は必ず何発かはポロポロこぼしてしまいます。
マガジンフォロアーのバネもきつめですね。
マガジンバンパー底部の刻印は、通常モデルより凝ったデザインになってます。
左がPCポーテッドです。
因みに、予備としてマガジンバンパーが一つ付属しています。
スタイル的には、カスタムがスライト゛に集中しているせいかゴテゴテ重々が無く、スタイリッシュな印象ですね。
実際軽量で、マイクロプロサイトを装着しても、ブローバックは軽快ですしシューティングマッチ以外でも活躍出来そうですよ。
「ミリタリー&ポリス」という名らしく、出っ張りを無くしたアンビタイプのスライドストップや、これまたアンビタイプのサムセイフティ等通常モデルのままっていうのも良いですねえ。
ハンドガン+ドットサイトは、個人的には微妙に否定派なのですがこのPCポーテッドは、ノーマルサイトと併用出来るので、例えば銃を構えた時にドットを見失ったとしても、ノーマルサイトで
ある程度寄せてやればドットも出て来る、なんて事も瞬時に出来れば、なかなか使えるかもしれません。
ガス・ブローバックなので、温かい季節じゃあないと満足感は低いかもしれませんが、スタイリッシュで実射性能も良いカスタム・モデルとしてベーシックモデルより少しお高い価格設定も納得でしょう。
見た目と実用性能が融合している、満足度が高いモデルだと思います。
距離7m 半径2cm刻みの円 0.2gBB弾10発
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