ソビエトのミハイル・カラシニコフが設計し、1947年にソビエト軍に制式採用され、その高い耐久性と生産性から、瞬く間に全世界に普及したアサルトライフルがAK47で、その改良型として1959年に軍に制式採用されたのがAKMになります。
「M」は近代化と言う意味。
セミ・フル ブローバック ガスガン
可変ホップアップシステム
全長 890mm
重量 3,550g
装弾数 35発
価格 59,800円 (税別)
AKMが、東京マルイAKシリーズ初のブローバックガスガンとしてモデルアップされ、発売となりました。
マルイさんのAKMへの拘りはパッケージの箱から既に始まっていて元々、最近のマルイのパッケージは過剰演出気味に感じていましたが、遂にそれも極まっちゃった感がありますね。
箱を見た瞬間から東側の匂いがプンプンし、フタを開けると麻っぽい布製カバーの上に木目の美しい銃が横たわっています。
この布製カバーは、銃を包み込んで傷防止用カバーとして使える代物。
マルイ製ブローバックガスガンAKMの第一印象は、ズバリ・・・美しい。
そのまま箱からだして、壁に飾っておきたい位惚れ惚れします。
大体AK47とかのイメージは、塗装が殆ど剝げてるほど使い倒されてそれでもガンガンに作動する銃をフルオートで撃ちまくっている・・的な。
と思って頭に浮かぶのは、映画「CAT SHIT ONE」(2010年公開)の中で敵役のヒトコブラクダさんたちがAK47をフルオートで撃ちまくってるシーンですなあ。(AK-47,RPK,AKS-74Uが出てきます)
是非御一見あれ!・・・み、見たくないかな?
そんなイメージなもんですから、この綺麗なAKMを見たら、それは目を奪われちまうってなもんですな。
プレス加工を再現した亜鉛ダイカスト製レシーバーと、スチールプレス加工のレシーバーカバーの質感がとてもリアル。
AK47からの改良点として、レシーバーのプレス加工と切削加工の部品をリペットで接合して、生産性と軽量化を向上させているのですがそのリペットも別パーツで再現されています。
ざっくりと斜めに切り取られただけのマズルブレーキもAKMから採用されたもの。
実銃では射撃時の高圧ガスが、やや右側上方向に放出されて銃身の跳ね上がりを抑えてくれます。
マルイ製AKMのアウターバレルはアルミ製で、実銃のバレル表面に見える切削跡もリアルに再現されています。
フロントサイトは付属のアジャストツールを使って、上下と若干の左右の狙点修正をする事が出来ます。
マズルブレーキは14mm逆ネジ仕様になっていて、マズルブレーキロックピンを奥に押し込めばロックが外れ、マズルブレーキが取り外せて対応のサイレンサー等が装着出来ます。
写真はマルイ製ショートタイプ・プロサイレンサー。
リアサイトはタンジェントタイプで、スライドバーを前後にスライドさせる事でリアサイトを上下させ、エベレーション(上下の狙点位置)を調整出来ます。
目盛りには、綺麗にホワイトが入れられています。
AKMから、それまで800mまでだった目盛りが1,000mまでに増やされました。
リアサイト・ブロックのヘアライン(切削痕)が綺麗。
またAK47からAKMへの改良点として、プレス合板製木製ハンドガードにリブを追加してグリップし易くし、同じく木製ストックの取り付け角度を銃身線上に近づける事で、射撃時の銃身の跳ね上がりを軽減させています。
マルイさんはこのハンドガードとストックを、樹脂に特殊印刷する事で見事に再現されています。
と言うか再現度合いが凄すぎる。
特にリブの部分の質感は、もう「木」です。
更なるマルイさんの本物への拘りが、実銃のハンドガードとストックの所々に見られる打ち込みピン(木製ダボ)で、これを再現するために塗装工程をもう一回増やしたと言うのだから凄い。
グリツプも樹脂製ですが、実銃のベークライト(フェノール樹脂)のムラのある質感を、塗装で上手く再現されています。
銃右側にAK独特の大きなセレクターレバーがあります。
セレクターを一番上にすると、ボルトの作動ラインにフタをする形になりセイフティが作動し、トリガーはロックされます。
ハンマーが落ちている時にセイフティにすると、ボルトもほぼ動かせません。
真ん中がフルオート、一番下がセミオートの位置になります。
ボルトの後退量はここで一杯で、フルストロークでは無いのが残念。
でも作動性が犠牲になるのも嫌なので、あまり気にしない事に。
ホップアップ調整ダイヤルは、マガジン装着口からチャンバーを覗き込むと右側にあります。
左側には、空撃ちモードに出来るレバーがあります。
なぜ有るかと言うと、実銃と同じ作動を実現するために、オートストップシステムが装備されているからです。説明すると・・・・
例えば実銃のM16とか、弾を撃ち尽くすとボルトが開いた状態で止まるホールドオープンの機能が付いているライフルなら、フルオート射撃で弾が無くなるとボルトが後退したままで止まり、弾が無くなった事を射手に知らせます。
AKの様にホールドオープンの機能が無いライフルだとフルオートで弾が無くなってもボルトはそのまま前進してハンマーが落ちて止まります。
(勿論、弾が無いのでそれ以上は作動しません。)
これをブローバックガスガンで再現しようとすると問題が発生します。
それは、基本的にハンマーが落ちる=ガスを放出すると言うシステムだからです。
なので弾が無くなっても、ガスがある限り作動し続けてしまうのです。
そこでマルイさんは、弾が無くなるとハンマーが落ちてもガスを放出させない
システムを開発しました。それがオートストップシステムです。
セミオートも実銃と同じ作動なので、最後の1発を撃ってもブローバックしたボルトはそのまま前進して閉鎖します。
ただフルオートと違ってトリガーを引いてないので、まだハンマーが起きたままです。
でトリガーを引くと「パチン!」とハンマーが、ただ落ちます。
他はなにも起こりません。
でもこれって実戦中だと悲しいですよね。
いざ撃とうとしたら、弾切れだったなんて・・・・。
で、最初に戻りますと、オートストップシステムだと弾を入れない空撃ちの
ブローバックで遊べないので、空撃ちモードがある訳です。
マガジンはアルミダイカスト製の一体成型で、装弾数は35発。
付属のBBローダーを使ってBB弾を装てんするのですが、やけにローダーが短い。
ローダーの筒には、5発と10発の所にラインが引いてあるので10発の所までBB弾を入れて、プラスチックの棒で押し込むのを3回。
5発の所まで入れて押し込むのを1回行うのですが、これが固い!
こんな作業を毎回やるなんていやだ!っと思うほど固いです。
こんなに固いから、無茶苦茶力入れてBB弾を押し出さなくてはいけないのでローダーが短かったのですねえ。
多分これは、例のオートストップシステムを確実に作動させるためにマガジン・フォロアーを押し上げるバネを、強力にしてあるせいだと思います。
まあ、慣れるとBB弾が入り易い角度とか分かってくるので、幾分楽には作業出来る様には、なりましたが。
通常分解はレシーバーカバーのロックを押してレシーバーカバーを後ろ側から持ち上げて後方に少し引けば外せます。
するとリコイルガイドアッセンブルとボルトアッセンブルも、同じ様にスルスルと外れてくれます。
これメンテナンス性最高に簡単ですね。
直径19mmのAK専用大型ピストンを搭載するボルトアッセンブルのせいか、ボルト操作は滑らかだけど、ちよっともっさり感があります。
トリガープルは癖もなく、軽くてすっと引けて上質。
セミオートで撃ってみると、バシャンと言う金属的な射撃音とともに強烈なリコイルショックがストックから肩に伝わります。
どれ位強いかは、なかなか表現は難しいのですがHFC-134aガスを使うブローバックガスガンだと最上級だと思います。
とても次世代等の電動系では体感出来ない、ブローバックガスガンならではの撃ち心地だと思います。
今の時期ならフルオートでも結構楽しめそうで、フルオートでトリガーを引きっぱなしにしても、後半はさすがに弱って来たかなと思っている間に全弾撃ち終わっていました。
まあ夏限定の体験かも知れませんが。
フルオートの回転スピードは、実銃と同じ位の 秒間 10発程度です。
巨大なマガジンの割にはガスの注入量は少なく、28g位とマルイ製ハンドガンのハイキャパマガジンより少し多い程度。
1回の注入で作動性は無視して、撃てなくなるまで数えると2マガジン半から3マガジン弱位撃てますかね。
実射性能も、電動ガンに引けを取らないと思えるほど安定しています。
12mの集弾性テストでも、抜群の纏まを見せてくれました。
しかもAKMに20mmレイルは装備されていないので光学サイトは装着出来ずノーマルのタンジェント・サイトでの結果ですから。
弾道がぶれているのか、射手の私がぶれているのか分からないレベルですよ。
ホントに美しく、触って良し、使って良し。
実戦で、俺は多弾数マガジンで撃ちまくらないと絶対嫌だ!という人以外「買い」です。
マルイ AKM | 29.2℃ 58% |
0.25gBB弾 平均初速 | 71.6m/s |
1発目 | 70.9m/s |
2発目 | 72.6m/s |
3発目 | 72.2m/s |
4発目 | 71.2m/s |
5発目 | 71.3m/s |
距離 12m 2cm刻みの円 0.25gBB弾
セミオート10発
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