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実銃でのハイキャパとは、ハイキャパシティ(大容量)つまり多弾数マガジンを意味します。
なので、東京マルイ ハイキャパ・シリーズは M1911(ガバメント)を多弾数マガジンタイプにしたカスタム銃になるのですが実銃の存在しないマルイ・オリジナルデザインの架空銃になります。
ただ全くのオリジナルではなく、似たような銃はあってSTI社の、スチール製シャーシ(フレーム)とポリマー製グリップを一体化した2011シリーズのガバメント・モデルがかなり近い雰囲気を持っています。
だからか、どことなく見慣れた感じがあって違和感が無いですよね。
そんなマルイ製ハイキャパ・シリーズですが、2004年の登場以来、その実射性能の高さと作動安定性から現在まで愛され続けている訳ですが、今回はシリーズ最新モデルのハイキャパD.O.R。
D.O.Rとは、Direct Optics Ready ダイレクト・オプティクスレディ の略で 光学サイト・・まあ、マイクロプロサイトをマウントベース無しで直に、又は専用マウントベースに載せて装着出来るモデルと言う事みたい。
ブローバック ガスガン
可変ホップアップシステム
全長 220mm
重量 839g
装弾数 31発
初速 平均 74.9m/s (0.2gBB弾)
価格 15,800円 (税別)
私の場合、銃と初対面した時は先ず質感を見てしまうのですがスライドはサラッとした目の細かい艶消し仕上げで金属製のシャーシとの相性も良さそうです。
トリガーガード周りの、ツルツル・テカテカのプラスチック感が気になる所。
刻印類は・・・まあカスタムガンなので、こんな感じか。
マルイ製ハイキャパ・シリーズのスライドも、色々な形状がありますがD.O.Rは丸みを感じるラインで、頂点は少しフラットな面があり、3か所にフルート(肉抜き)加工が施されています。
チャンバーのシルバーメッキは通常ののツルンとした物ではなく、ザラザラと言うかメラメラした質感で、カスタム感があり。
フロントサイトも多面的にカットされていて高級感があります。
リアサイトはプラ製ですが、ボリュームがあって強固なイメージ。
独特なY字形の溝は、慣れるまではサイティングで戸惑うな~。
シルバーメッキのハンマーは、ドットサイト装着時に邪魔にならない様に上面がカットされていますが、指で引っ掛けて起こし易い形状になっています。
ガッツリとしたグリップセイフティから連なるビーバーテイルと、アンビ(両側)タイプのサム(親指)セイフティもシルバーメッキ。
サムセイフティは大きくて軽く操作性が良いです。
これまたシルバーメッキのトリガーは、M1911の様に真っ直ぐ後ろに引くトリガーだと、感触やコントロールに優れるとされる、フラットタイプ。
マガジンキャッチ・リリースボタンは、かなり出っ張り感のある円柱形で、先端部分にセレイション(滑り止め溝)はありません。
スライドストップ・リリースボタンは、ノーマルよりやや長めのセミロングタイプ。
スライド最後部の、サイドの出っ張り(写真の赤丸部分)はマイクロプロサイト装着時に、スライドが引きやすくて必需品。
ホップアップの調整は、フレームからスライドを外してチャンバー底部のダイヤルを回して行います。
反時計回りにまわせば、ホップ強になりますね。
通常のブローバックガスガンの場合、全弾撃ち尽くした時等はスライドがホールドオープンします。
つまりスライドが後退したままの状態になるのですが、この時はスライドストップ・リリースレバーがスライドストップ・ノッチの窪み部分に引っ掛かって止まります。
金属製のレバーをプラスチック製のノッチに引っ掛けているので何度も繰り返せば、当然プラスチックのノッチ部分は変形したり削れたりします。
この症状が酷くなると、ホールドオープンしなくなってしまいます。
なのでマルイさんは、積極的に対策されています。
ウエスタンアームズさん等は、ノッチ部分に金属パーツを埋め込んで、ノッチ自体を補強されています。
マルイさんでも、同様の方法で補強してるモデルもありますがもう一つの方法は、レバーをノッチにすら触れさせない最強の対策をされています。。
このD.O.Rもそうですが、スライドのノッチがある部分の裏側に金属プレートがはめ込まれています。
スライドストップ・リリースレバーにも細工が施されノッチに引っ掛かる部分の内側にもう一つ、金属プレートに引っ掛かる部分が作られています。
するとホールドオープン時に、スライドストップ・リリースレバーはノッチ部分より先に、金属プレートに引っ掛かかりスライドストップします。
なので、ノッチの削れを気にする事無く、気の済むまでホールドオープンを楽しめる訳です。
冷えに強いダイカスト製マガジンの装弾数は、ハイキャパらしく31発と多弾数。
BB弾はマガジン前面にあるマガジン・フォロアーのスリット部分から装てん出来ますが、31発フル装てんする場合最後の1発がスリットから装てん出来ません。
なので最後の1~2発は、マガジン・フォロアーをいっぱい下げたままマガジン・リップから、ポチっと装てんします。
これは説明書にも書かれています。
マイクロプロサイトの取り付けには2通りあって、ひとつはプロサイトをダイレクトに装着する方法。
これはまず、マイクロプロサイト裏側にある電池のフタをD.O.Rに付属の、銃本体に引っ掛ける爪が付いたフタに交換し、リアサイトのネジを六角レンチで外して取り除きマイクロプロサイトを、前方の爪を引っ掛けながら本体に載せ、付属の銀色のネジでプロサイトを固定すれば、完成。
もう一つは、簡易アイアンサイトが付いたマウントベースにマイクロプロサイトを載せる方法。
これはリアサイトを外した後、マウントベースを挟み込んでマイクロプロサイトを六角レンチで締めれば完成。
ただこの場合、付属の黒い(銀色とは長さが違う)六角ネジを使用します。
ん~どうでしょう?
ダイレクトにせよ、マウントにせよ、スライド後部からサイトがかなり飛び出てるのは、どうかな。
取り付けネジの位置からして、装着が難しいのは十分分かりますが、マイクロプロサイト装着を前提に作られたカスタムなら、もう少し一体感が欲しかったですよね。
マイクロプロサイトのドットの見え方はこんな感じです。
バックアップ・サイト付きのマウントベースにすればマイクロプロサイトの電池切れや故障で、ドットが消えてしまっても、簡易アイアンサイトで狙いをつける事が出来ます。
フレームのシャーシ部分の内側から、付属の治具を使って穴を2か所開ければ、付属するレイルを装着する事が出来ます。
これはウエポンライト等を付けたい時には便利なのですがやっぱり、取って付けた感がありますし、シャーシに穴を開けてしまう勇気がまだ無い~。
で、格好だけで撮影。
ハイキャパと言うだけあって、グリップは太く握り難い部類だとは思いますが、ズドンと四角いグリップの前側の角が握った指に、引っ掛かりのアクセントとなって伝わってきて妙にしっかり感を感じます。
大きく重たい銃なのに、それが返ってポジティブに感じてしまうのは今までのハイキャパ・シリーズの実績のお陰なのか。
新品箱だしなのに、スライドの動きはあくまで滑らか。
これはマルイ製品の中でも特筆物。
特筆と言えばトリガーもその一つ。
ショートストロークで軽くて、立て続けに撃つ時のトリガーコントロールが絶妙にし易い。
続けざまに全弾撃ち続けても、大容量のガスタンクを持つハイキャパ・マガジンはびくともしないのは流石。
特にこの時期はそうですね。
ガスタンクには、約25g注入出来て、1回の充填で5マガジン分位撃てます。
D.O.Rは新型ピストン内蔵のブローバックエンジンらしいのですがブローバックはフルサイズのガバメントなので、やはり大味感はあります。
ビシッとした芯のある鋭さに欠けますね。
でもズドンとした重いリコイルショックは、ハイキャパに似合っていて気持ち良さはあります。
実射性能は文句なしの一級品。
マイクロプロサイト装着時も、相性良く使い易くかんじました。
でもやっぱり、みためがね。
それよりも、マイクロプロサイトを装着していない時のD.O.Rが素直にカッコ良く見えるんですけど。
距離 10m 半径2cm刻みの円 0.20gBB弾10発
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