1983年にオーストリア軍正式拳銃に採用され、民間用として2年後に発売されたのが ポリマーフレームオートの先駆け、グロック17。
そんなグロックも第5世代(ジェネレーション5)まで進化し、使用する弾薬のバリエーションも増えました。
基本はグロック17の9mmパラベラムで、その上にグロック31の9.02mm .357SIG弾(かなりマイナー)やグロック20の10.17mm 10mmオート弾があります。
この10mmオート弾は9mmパラベラムより威力があり、45ACPより扱い銃弾として開発されましたが、想定以上に威力があり扱いずらかったためこちらもマイナーな弾になりました。
この10mmオート弾の火薬を減らし、カートリッジのケース長を短くしたものが今回のグロック22の銃弾 10.2mm 40S&W弾になります。
10mmオート弾が目指した所により近づいた40S&W弾は、9mmパラベラムを非力と感じる向きには人気となりました。
ブローバックガスガン
可変ホップアップシステム
全長 202mm
重量 705g
装弾数 25発
価格 15、800円 (税別)
今回のマルイグロック22は 第3世代の物。
なので同じマルイのグロック17Gen.3と比べてみても、基本的には 同じですね。パッと見外観はそっくりです。
では、一番違いそうな所から。
スライド幅は同じ。アウターバレルの外径も同じ。
違いは、グロック22は40S&W弾仕様なので、弾のサイズに合わせてマズル内側が拡張されています。
あとは刻印類が違い、チャンバー上部とスライド左側に40口径を意味する「.40」の刻印が入ってます。
以前のマルイ製グロックのスライドの質感は、このグロック17も含めてツルッとした表面で艶消しのマットブラック仕上げでした。
グロック22は前回のグロック34同様ザラザラした表面になり艶もグロック17ほどは消されていない感じ。
ちょっと写真では分かり難いかな。
個人的にはグロック17の質感の方が好きなのですが、このマットブラック仕上げは擦れに弱くて、ちょっと何かと擦れただけで痕がめだってしまいます。
そういう点では、グロック22の仕上げの方が良いかなあ。
スライドの刻印はグロック17の方が細くて、好印象ですね。
他に違いは無いかな~と外観を眺めてると、なんかチャンバーの幅が広い ?。
早速通常分解してチャンバーを測ってみると、あれれ ? どちらも16.5mmで同じ。
ただ、チャンバー後端部のスライドに食い込む部分が、グロック17より1mm弱広くなってます。
1mm程度の違いなので比べてみないと分からないですが比べると全然違う印象なのは、・・・・・まさに視覚マジック!!
グロック22のチャンバー後端側面には、チャンバーの正確な作動のための突起があります。
これがスライド作動時に、スライド側のガイドに沿って動きます。
ノッチ削れ対策パーツは、しっかり強化してありました。
グロック17は円柱形の金属パーツのみでしたが、グロック22の場合スライド内側の、実際スライドストップ・レバーが当たる部分は超縦長に。
それを支えてる周辺部分も金属製という徹底ぶり。
スライド自体の強化も兼ねているのでしょうが、耐久性も良さそうです。
フロント・リアサイトはグロックではお馴染みな物。
凹型ホワイトにも慣れてきました。
トリガーは、コッキング・インジケーターの役目もしています。
スライドを引いてハンマーを起こすと、トリガーが前方にせり出してきてハンマーが起きている状態である事(コッキング状態)を確認できます。
フレーム底部にあるシリアルプレートは、マルイさん拘りのマニュアル・セイフティになっています。
コッキング時にプレートを後方にスライドさせると、トリガーがロックされセイフティ状態になります。
ただ、このプレートには出っ張りが無いのでスライドさせ難くいですね。
またアンダーマウントレイルにフラッシュライト等を装着するとプレートが隠れてしまって、操作出来ないので若干残念な仕様になってます。
まあ、外観をなるべく変えない様にしながら、エアガン独自のセイフティを装備させようという努力は伝わって来ますね。
ホップアップの調整はチャンバー底部のホップダイヤルを回して行います。
グロックの場合は比較的簡単にスライドを外せるし、マルイさんの場合そんなに調整は必要ないので、あまり面倒でもないですね。
亜鉛ダイカスト製マガジンの装弾数は25発で、今までのグロックシリーズと互換性があります。
注目なのは銃のマガジン・キャッチ(グリップ内でマガジンをロックする部分)用のへこみが左右両側に付いている事。
これはマガジンキャッチリリースボタンが左右どちらでも対応するという証。
こっこれは・・・・・マガジンキャッチ・リリースボタンの左右交換が可能なのは第4世代の特徴・・・・・・という事は??????
今回のグロック22のマガジン底部には、大きなマガジンバンパーが装備されています。
ガスを注入する時は、バンパーを前方にスライドさせてマガジン本体に注入します。
毎回スライドさせるなんて面倒だ!!という方や、こんな大きいマガジンバンパーなんて いやだー!!という方は、通常タイプのマガジン・ベースも付属していますので、 そちらに交換して下さい。
まあ、エアガンの場合同じ6mmBB弾ですし、ビシッと鋭いリコイルショック等や操作フィーリングは、今までのグロックシリーズと同じですね。
箱だし一番では集弾性はいまいちでしたが、慣らし程度に撃ち込んでいると次第に安定して良くなってきました。
遠射時の、気持ちが良いほどのフラットな飛びも健在です。
ん~どうでしょう。
外観はほぼグロック17と同じ。
刻印を含めた質感は、私はグロック17の方が好きですができれば見比べた方が良いですかね。
特にオザシキシューターとかコレクターの方にはグロック17のお得感は見逃せません。
逆に、ガンガン撃ちまくる実戦派の方で、特にグロック17じゃあないとという拘りがなければ、改良された最新仕様のグロック22の方が良いと思います。
マルイ製という枠を外して考えるとグロックの老舗と言えばKSCさん!!というイメージでしたが。
今となってはグロックに限って言えば、ヘビーウエイト仕様は無いですが、あえてマルイ製を止めてKSC製を選ぶアドバンテージも、あまり無い様に思います。
悩みますよね~。内部構造的にはしっかり進化してるグロック22.
ただ外観的には目新しさに欠けますよね~。
グロック22の良さを分かってくれる玄人っぽいそこのあなた!!
グロックコレクションに加えてみたら ?
距離 7m 半径2cm刻みの円 0.2gBB弾10発