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新発売マルゼン・ワルサーPPKは、既存PPK/Sと何が違うのか?

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ワルサーPPKって既に発売してますよね?

 

マルゼンさんから「ワルサーPPKブローバックガスガン」が新発売されると聞いて「PPKが新発売?」と思われた方もおられるはず。

マルゼンさんは、ドイツのワルサー社と正式契約していて、今までに多くのワルサー社モデルをモデルアップされていますし、当然ブローバックガスガンのPPKも既に発売されています。

ただこれは正確には「PPK/S}と言うモデルで、今回新発売された「PPK」とは若干異なるモデルなんです。

まあ、ほとんど同じような銃ではあるのですがね。

 

 

PPKとPPK/Sとでは、何がちがうの

 

実銃のPPK/Sと言うモデルは、基本的にはPPKより少し大きいワルサーPPと言う銃のフレームにPPKのスライド部分を乗っけた銃なのです。

PPKよりグリップが少し伸びた見た目で、当然マガジンも長くなっているので、装弾数は380ACP弾仕様ではPPKより1発多い7発になっています。

なぜそんな銃を作ったかと言うと、1968年にアメリカが小型拳銃の輸入規制を法制化したためです。

 

実銃ワルサーPP  

ドイツのワルサー社は、1929年に警察用自動拳銃として、ダブルアクションのトリガー機構を備えたワルサーPPを開発しました。 PPとはPolizei Pistoleの略で、警察用拳銃を意味しています。

そして更に、私服刑事が携行し易い様にワルサーPPを小型化したワルサーPPKが作られました。

PPKの「K」は、ドイツ語で刑事用を意味するKriminal(クリミナール)の頭文字ですが、短いという意味のKurz(クルツ)の「K」と訳される事もあります。

実銃ワルサーPPK  

ワルサーPPK/S誕生物語

 

小説「ジェームスボンド・シリーズ 007ドクターノオ」の中で、上司「M」の指示で携行する銃をベレッタからワルサーPPKに変えさせられるエピソードがあり、それ以降PPKは007の愛銃になっています。

そんな事もあり、アメリカの民生用拳銃としても人気になったPPKですが、1963年のケネディ大統領暗殺事件をきっかけに、隠し持てる小型拳銃に対して規制する気運が高まり、1968年に小型拳銃の輸入規制が法制化されました。

この規制にPPKは、銃の高さで1/10インチ、重量が1オンス(約28g)不足していたため、アメリカへの輸出が出来なくなると言う事態になりました。

そこで規制に対応するため、PPKより少し大きいワルサーPPのフレームにPPKのスライドを組み合わたPPK/S(SはSportsの頭文字)が開発され、1969年から発売されました。

後の1978年からは、アメリカ・アラバマ州レンジャー・マニュファクチャリング社(Ranger Manufacturing)がPPKおよびPPK/Sのライセンス生産を始めています。

 

実銃ワルサーPPK/S  

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