H&K G36 (ウィキペディア)
1959年に西ドイツ連邦軍に制式採用されれ、長らく配備され続けた「H&K G3」の後継アサルトライフルが 「H&K G36」です。
1990年のドイツ再統一の頃、NATO各国の小銃は7.62×51mmNATO弾から5.56×45mm弾に移行が進んでいたため、ドイツ連邦もG3に替わる後継機が必要でした。
H&K社はG3の派生5.56mmモデル「HK33を」提案しましたが、連邦軍は更なる高機能な次世代アサルトライフルの開発を要求。
H&K社は、凝りすぎて開発に失敗してしまった前作「G11」を踏まえて、シンプルな構造で信頼性が高く、繊維強化プラスチックを多用して軽量化された「G36」を開発し、1996年にドイツ連邦軍に制式採用されました。
そのH&K G36のバリエーションモデルの中で、最もコンパクトなモデルが「H&K G36C」です。
BATON Airsoft BH-G36C DUAL CO2
デュアルCO2ブローバックガスガン
可変ホップアップシステム
全長 720mm (折りたたみ時502mm)
重量 約3,158g
装弾数 33発
価格 54,780円 (税込み)
この銃の特徴 |
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〇ドイツ連邦軍に制式採用され、ヨーロッパの軍隊などでも採用されているH&K G36をガスブローバックでモデルアップ |
〇CO2カートリッジを2本使うことで、フルオート射撃時の安定性を実現 |
〇CO2ブローバックガスガンとしては、リーズナブルな価格 |
BATON製CO2ガス・ハンドガンの多くは、強化プラスチック製でザラザラとした質感の物が多いのですが、このG36は程よい感じに仕上がっています。
まあ、実銃も繊維強化プラスチックを多用した作りになっているのでね。
ただ銃右側の部分的に、プラスチック成形時の丸い痕が残っているのは安っぽい。
セレクターの表示以外に刻印類が全く無いのも、寂しい限りです。まあ慣れたけど。
ハンドガード前部には、左右と底部の3か所にナンバリング付きのマウントレイルが装備されています。
やや短めのレイルですが、ライト類を装着するなら十分かな。
マズル先端には、メタル製フラッシュハイダーが装備されています。
フラッシュハイダーは、イモネジで固定されているのですが、そのままでは六角レンチがはめにくいのでハンドガードを外します。
ハンドカードは固定ピンを1本引き抜くだけで、前方にスライドさせて簡単に外せます。
フラッシュハイダーを外すと、メタル・アウターバレル先端が一般的な14m逆ネジ仕様になっているので、対応するサプレッサー等を装着する事が出来ます。
マルイ製ナイツタイプ・プロサイレンサーを装着してみました。ん~格好良いい。
マズル先端のネジ部分はハンドカードより前方にあるので、太いタイプのサプレッサー等でも径を気にせず装着できます。(根元から太いとギリかも)
近年流行りの、ハンドカードにサプレッサーが少し入り込むタイプよりは汎用的ですね。
銃の上部には長いマウントレイルが装備されていて、その前後両端にフロント・リアサイトがつけられています。
フロントサイトは、H&K MP5でお馴染みの円形のガードが付いたもの。
リアサイトは、お馴染みのドラム式では無く前後に倒して、精密射撃用と近接射撃用を切り替えるタイプ。
最近は光学サイト装着率が高いから、意外と装着に邪魔になるドラム式より良いかもね。
チャージングハンドルは、バネ付きの先端が左右どちらにも折れるので、左右どちら側でも引けるし指を離せば元に戻ります。
チャージングハンドルは、射撃時はボルトに連動して前後に作動します。
ホッフアップ調整は、チャージングハンドルをいっぱいに引くと見えるレバーを前後にスライドさせて行います。
が、このレバーはスライドさせた時にクリック感が無いので、どの位スライドさせたか分かり難いし、微調整がやや苦手っぽい。
電動ガンと違って、チャージングハンドルを引けば次弾が装てんされてしまうので、いちいちマガジンを外すのも面倒くさいですね。
まあ、リアルなブローバック・ガスガンだから当然なのですが。
セレクターは、アンビタイプ。
グリップしたままでも使い易いのですが、もうちょっと精密感と言うか、スゥー・カチッみたいな剛性感が欲しい。
ストックはフォールディング・タイプ(折りたたみ式ストック)。
ロック解除ボタンを押せば、銃右側に折りたためます。
折りたたんだストックはガッチリ固定されるので、ストックがブラブラする事はありません。
マガジン・ハウス後部にあるマガジン・リリースレバーを前方に押すとマガジンが抜けます。
マガジン装着は、最後のカチッと引っ掛かる感じが渋い。
ガスガン用マガジンは重くて高額なので、下からたたきあげる等して確実に装着しませう。
CO2ガス・カートリッジは、マガジン・ベースをスライドして外しカバーから中身を引き出して行います。
カートリッジの取り付けスペースには「A」と「B」の表示があり、カートリッジの装着は必ず「A」から(写真では右側から)行う様に指示されています。
間違えて「B」から装着すると、生ガスが勢いよく噴き出して危険だそうです(未体験)。
カートリッジ装着時のガス漏れは、最小レベルで装着し易いですね。
マガジンには、ガス・ハンドガンのマガジンの様なマガジン・フォロアー・レバーは無いので、BB弾の装てんはBBローダーが必須アイテムで、ちゃんと付属しています。
ただBBローダーを使っての装てんは硬くて、こつが必要です。これがなかなか難しい。
個人的には、マルイ製のBBローダーXLの方が装てんし易かったかな。まあ同じ様な物ですけど。
チャージングハンドルを引いた時の金属音が、なんとも心地いい。
トリガーは、しっかり重くてトリガーを引いてハンマーを落としてるなぁ~と実感します。
撃てば、さすがCO2ガス!肩にガツンとくる衝撃のリコイルショックを味わえますが、まあ寒い時期でもあるし想像を超えないレベルでした。
射撃音も、バトン製ハンドガンの様な派手な音では無く、普通のガスライフル・レベルな感じ。
集弾テストは室温19℃程度でしたが、連射をしない限り安定して撃てましたし、集弾性もバツグンでしたね。
距離 12m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ)
0.25gBB弾 セミオート10発
反して、連射すると途端に初速が落ちて不安定になりました。
このグラフは室温19.7℃ 湿度49%で、秒間2発で連続射撃した時の初速の変化を示した表です。
一気に初速は下がっていき、24発目で生ガスを噴いて終了になりました。
フルオート射撃でも同じ様な結果でした。
いくらデュアルCO2sと言えど、ハンドガンとは違って重いボルトを作動させるには負担が大きいのでしょう。
それにしても、ちょっと期待外れ感はありますかね。カートリッジ2本使うだけに。
勿論連射しなければ全弾撃てますし、ちゃんとボルトストップもします。
一回のカートリッジ装着で、3マガジン(約100発)程度撃てるので、燃費はCO2ガス・ハンドガンの半分ぐらいになります。
実射性能は良いし、ブローバックガスガンの操作・作動感も楽しいので、CO2カートリッジを使う手間が苦にならず、寒くても電動ガンを使うのは嫌だー!と言う方にはお勧め。
ただし寒過ぎると、快適作動は望めません。期待はほどほどに。
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0.25gBB弾の初速は、適正ホップ時の数値です。
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