現在販売されている物は改善されているかもしれませんが、以前のマルイ製10才以上用電動ブローバック電動ハンドガン・シリーズには、結構な頻度で起こる持病の様な故障がありました。
それは使い込んでくると、モーターに付いているピニオンギアが割れたり緩んだりして空回りし、トリガーを引いてもモーターの回る音はすれど、全く作動しなくなるというもの。
こうなると、諦めて新しい銃を買うか修理にだすか、腕に自信のある人は自己責任で分解修理するかになります。
M9A1が故障してモーターが空回りしている動画です。
ただ説明書に分解はするなと書かれている以上、自分で修理する場合は分解して元に戻せなくなっても泣き言は言わない覚悟が必要です。
私も不器用な人間ですが、中身が見てみたいと言う思いだけで、分解修理に挑戦してみました。
まずはマガジンと電池を外してから、スライドを引いた状態でスライドの内側から外に広げる様にして、フレームの溝からスライドを外します。
同時に両側に広げられれば良いのですが、難しい場合は片方ずつ外しても出来ます。(動画参照)
外れたらスライドを少し前方にスライドさせれば、フレームからスライドが外れます。
この作業が一番不確実で不安な箇所です。力を入れすぎてスライドを破損しない様に注意して作業します。
フレームはモナカ構造なので真っ二つに開く訳ですが、開く所にまたがって貼ってあるシール類は取らなくてはいけません。
グリツプに装填する電池の向きを示すシールは、取らずにカッターで切りました。
マウントレイルの底にある「シリアルプレートふうシール」は丁寧に剥がして、最後に貼り直します。
写真左側のバネは両端とも爪に引っ掛けてあるだけなので、どちらか片方を外せば取れます。
写真右側のバネも少し前方に押しながら上に引き上げると、簡単に外せます。
フレーム右側に5ヵ所あるネジを精密ドライバーではずします。ネジのサイズが場所によって違うので
各ネジの位置を覚えておかないといけません。
おっと、アウターバレル先端のマズル部分はベツパーツのはめ込みになっているので、取らないといけません。
が、これががっちりとはまっていてなかなか取れません。
ラジオペンチや細いマイナスドライバーを駆使して、やっと外れました。
大分変形しちゃったけど・・・・・。
次にフレームを、ゆっくり少しずつ開きます。フレーム右側がフタになっているので、内部パーツが左側に付いたままに
なる様に開きます。おっとハンマーが取れちゃった。まあ、外しておきます。
で内部パーツには、なるべく触らない様にします。もし外れちゃったら元通りにしないといけません。
出来ればここで写真を撮っておけば、パーツがどの様に付いていたか、分からなくなる事はないですね。
モーターに付ているピニオンギアを見ると、割れや破損はしていない様です。
今回は緩んで空回りしていた様です。
緩んでるだけなら瞬間接着剤等で固定しても良いのですが、今回は折角なのでギアを交換する事にします。
さて、手軽に入手出来る物で良い物がないかと思ったら、ミニ四駆用で元のギヤと同じ8枚歯の物があったので、これにしました。
カーボン強化なんて、頼もしそうでしよ?
6個もいらないけど、6個入りの物なので・・・、まあ176円だし・・・。
モーターは、何もしなくても上に向くので、上に向けたままで、古いギヤを引き抜きます。
案の定、ギヤと軸とは緩くなっていた様で、スポッと抜けました。
新しいギヤははめ込むのが少し固かったので、大き目のドライバーの柄の部分で叩いてなんとか装着。
この時、荒い扱いをすると他のパーツが本体から外れてしまう恐れがあるので
なるべく穏やかに作業します。
後は分解と逆の手順で組み上げます。
電池を入れて作動させてみると、ガチャコン、ガチャコンっと快調作動が続きます。
また滑って空回りしたら、今度こそ瞬間接着剤やなーと思いながら、フルオートで試射。
10才以上用電ブロハンドガンの分解は、18歳以上用電動ガンに比べれば簡単なのでしょう。
しかし私の様に指先が思う様に動かない不器用な人間にとっては、かなりハードルが高いものです。
分解する場合は、元に戻せなくなるリスクを考えて慎重に行う必要があります。
でもスキルが身について、エアガンを長く使える様になれば、楽しさもひとしおですがね。
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