タニオコバと、国内で中華エアガンを販売しているBATON airsoftとのコラボモデル、第4弾は原点回帰と言う事なのかM1911A1です。
通称の「コルト・ガバメント」と言った方が馴染み深いですかね。
ジョン・ブローニングが考案しコルト・ファイヤーアームズが開発した自動拳銃で1911年にアメリカ軍に「M1911」として制式採用され、1926年に改良されたものが「M1911A1」になります。
いまさら「ミリガバ」ですか?という所なのですが・・・
でもCO2ガスという新しいソースのガバメントを撃ってみたいと飛びついてしまいました。
大型拳銃でしかもシングルカラム・マガジン(単列弾倉)であるガバメントで、満足感のあるブローバックを楽しみたい!!と思ってる方は多いはず。
なぜなら、今までの通常のガスを使用するブローバック・ガスガンだと体格が大きくなる程作動に鋭さが無くなってくるし、とくにシングルカラム・マガジンだとガス容量も限られるので、余計にリコイルショックの物足りなさを感じてしまう。
なら、既にコラボモデルで発売されてるBM-45で良くね?と、突っ込まれそうですがやっぱり原点回帰ですよ、げ・・ん・・て・・ん。
CO2ガス・ブローバックガスガン
可変ホップアップシステム
全長 220mm
重量 684g
装弾数 14発
価格 21、780円 (税込み)
3ヶ月内部パーツ破損・ガス漏れ無償修理保証付
で、早速コラボM1911A1を見てみると、スライドとフレームはかなり粗いザラザラとした質感で、スライドストップやセイフティ系の金属パーツのサラッとした質感の塗装とのギャップが気になります。
まあ、この金属パーツの質感の違いは他メーカーでもありますし、それが良いと思う方もおられるかもしれませんが、私はもっと一体感があるほうが好きです。
戦時下ではM1911A1の生産がコルト社だけでは追いつかず、複数のメーカーで生産されていたため、基本性能や規格は統一されていたものの、それ以外の箇所は生産工場任せの部分もあり、微妙に違うミリガバが数多く存在するらしい。
刻印も様々有るらしいが、今回の物は第二次世界大戦後期の、コルト跳ね馬マークの入った刻印を再現されています。
フレームやスライド上部のパーティングライン(プラスチックの貼り合わせ痕)の処理レベルは低いですね。
毎回言いますけど、フレームは置いといてもスライド上部は目に付く所なので何とかして欲しいです。
シンプルなスライドのM1911A1だと余計に目立ちます。
逆に細かい拘りの再現部分もあって、スライドとフレームの先端部分は面取り加工してあります。
これは兵士の片手が塞がってる場合(まあ、そうでない場合でも)、革製のホルスターに押し当ててスライドをコッキングしていたため、ホルスターがエッジの部分で削れてしまい直ぐにボロボロになってしまったので、M1911A1から面取り加工される様になったそうな。
あとM1911からの改良点として、トリガーの引き代が狭くなり、トリガー後部のフレーム部分の面取り加工が追加されました。(写真上)。それとグリップ後部のメインスプリング・ハウジング形状の変更。
それからグリップ・セイフティ上部の後方に突き出た部分が、少し長くなりました。(写真下)
これはM1911を撃った際に、スライドが後退してハンマーが起きた時ハンマーとグリップ・セイフティの間に、親指と人差し指の付け根部分が挟まれ怪我をする事が起きた為。
なるほど、なるほど。最近のガバ系に多い、後方にビロ~ンと長い形状のビーバーテイルが付けられている意味がやっと分かった。
恥ずかしながら最近まで、ただの装飾品と思ってました。
でも皆同じ形状なのが不思議だったんですよね。
と、M1911A1を良く再現されていますが、細かく見るとフロントサイトの形状がなんだかM1911のままっぽい(直線部分が無い)のですが、まあ複数メーカーが大量生産した実銃の歴史を思えば、これも「あり」という事で。
リアルで無い部分と言えば、、アルミ製アウターバレルの銃口を覗き込むとなんだかライフリングがギザギザになってます。
どうやら11mmの正ネジになっていて、サイレンサーやらトレーサー等が装着出来るみたいです。
ならばと、小型のトレーサーを装着してみました。
まあ、アウターバレルを交換することなく手軽にサイレンサーやトレーサーを装着出のは面白いし便利だと思います。
実際、アウターバレルを交換すること自体手間ですしネジ付きのアウターバレルが、どこからも発売されていなければサイレンサー等の装着自体不可能ですから。
実戦派の方なら大歓迎だとおもいますが、お座敷シューターの私としては銃口の内側に装着するとか、もしこの為にショートリコイルしない仕様になったのだとしたらちょっと引いてしまいます。
リアルな部分と、そうでない部分のギャップがありすぎて・・・。
ショトリコイルしないのなら、どうなってるのと通常分解してみるとアウターバレルとチャンバー部分がガッツリと固定されていました。
これで実射性能的には安定した飛びや作動になるのでしょうね。
ホップ調整はフレームからスライドを外した状態で行います。
チャンバー部分左横のダイヤルを回せばホップアップの調整が出来ます。
マガジンはシングルカラム(単列弾倉)で装弾数は14発と、ちょっと少なめ。
M1911A1の薄いマガジンでは、CO2ボンベが収まりきらないので、この辺りはリアルとは言い難いですが、CO2ブローバック・ガスガンが撃てるならしょうがない所ですかね。
CO2マガジンには、三ヶ月ガス漏れ無償修理保証がついています。
通常のHFC134aガスガンより重い引き心地のスライドが、期待を膨らませてくれます。
リコイルショックは今までのガスガンとは次元の違う強さで「ABSのスライドは軽いから、リコイルショックは鋭さがあるよね~」とか「ヘビーウエイトモデルだとブローバックにズドンと重みがあるよな~」なんて事を超越している凄さ。
強烈だしブローバックスピードも速い。作動音も派手です。
計測時は10月後半の秋ですが、初速は、81m/s~84m/s位でした。
ふた昔前のガスガンに比べれば、今の通常のHFC134aガスガンもかなり、ましにはなってますが、まだまだ気温にはデリケートなので、寒い季節でも気をつかわずに撃てるCO2ガスガンは良いですねえ。
ボンベ1本で大体 7 マガジン分、100発程度撃てます。
そんなに数多く撃たない、私の様なお座敷シューターなら丁度いいくらいかな。
今までのブローバックガスガンのリコイルショックに物足りなさを感じてる方は、是非体感してみて下さい。