
URG-Iとは・・・Upper Receiver Group-Improved(アッパーレシーバーグループ-インプルーブド)つまりM4A1カービンの機関部上部辺りを改善したモデルと言う事。
SOPMOD Block3とも呼ばれています。
SOPMODとは特殊作戦用改修と言う意味で、特殊部隊の任務の内容等に合わせて使い易い武器を作ろうというプロジェクトで、アメリカ海軍洋上戦闘センターのクレーン師団が管理しています。
M4A1カービンSOPMOD Block1(第一弾)は、ナイツ社のRIS(レール・インターフェイス・システム)を装備し、高い拡張性を持たせて様々なアクセサリーパーツを装着出来る様にしました。
SOPMOD Block2では、バレルと干渉せずバレルに負担を掛けないフリーフロートタイプのダニエルデフェンス社製RIS2が採用されました。
初期の物は、フロントサイトポストを残したままハンドガードを前方に延長してましたが、後にはフロントサイトポストを取り除いてフリップアップ式のフロントサイトを装備する物が増えていきました。
そしてSOPMOD Block3では、ガイズリー製M-LOK仕様のSMR(Super Modular Rail)とアンビ・チャージングハンドル、ダニエルデフェンス製コールドハンマー鍛造バレルやMk12ガスブロック等が装備されました。
URG-Iは、2019年からアメリカ陸軍特殊部隊「グリーンベレー」での運用が確認されています。

セミ・フルオートG3電子トリガー電動ガン
可変ホップアップシステム
全長 755mm(伸長時840mm)
重量 約2,600g(実測値)
装弾数 340発(ゼンマイ給弾式)
価格 30,250円 (税込)
この銃の特徴 |
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〇最新のM4-SOPMODをモデルアップした電子トリガー電動ガン |
〇メタル製ハンドガードと樹脂製レシーバーのチャレンジャーライン |
〇クレードアップながら、海外製電動ガン随一のコストパフォーマンス |


エアガンの世界も、日々バリエーション展開や新しい用語が出てきたりと慌ただしいですが、今回S&T製電動ガンに「チャレンジャーライン」と言うグレード名らしき物を目にしました。
早速商品説明を読んでみると、どうやらレシーバーがナイロンファイバー樹脂でハンドガード部分がメタル製のモデルをチャレンジャーラインと呼ぶらしいです。
でグレードを纏めてみると
フルメタル ハンドガード部分もレシーバーもメタル製の高級モデル |
チャレンジャーライン
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スポーツライン
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で、今回はS&T製 URG-I 11.5inch チャレンジャーライン DDC MOLON刻印仕様です。
早速外観から見ていくと、ナイロンファイバー樹脂のレシーバーは少し艶があり質感は並と言ったところで、ちょっとナイロンファイバー樹脂の硬質感が薄い印象です。
このURG-Iはレシーバーの刻印が2種類あって、こちらは「MOLON刻印」仕様。
もう一つは、お馴染みの「コルト刻印」仕様です。
で、MOLONって何?ってなりますよね。
私もアメリカ軍の何処かの部隊章かと思って探しましたが見つからず。
モロン・ラベとは、古代ギリシャから伝わる軍事的精神表現らしいのですが・・・。
切羽詰まって、S&Tの輸入卸元のUFCさんにメールで問い合わせたところ、「S&T社のオリジナル刻印です」との回答を頂きました。 ちょっと動揺。
このアメリカナイズなレーザー刻印が「最高にナイス!」と思える方以外はコルト刻印仕様をお勧めします。

11.5インチのメタル製アウターバレルの先端には、再現度の高いSurefire製FH556-RCタイプのフラッシュハイダーが装備されています。
ただバレル上部のガスブロックやガスチューブが再現されていないのは、ちょっと残念ですが・・余り見えない部分ですし、まあ妥協。
さてURG-Iの目玉であるガイズリー製10.5インチSMR(Super Modular Rail) MK16 M-LOK DDC(Desert Dirt Color)タイプのハンドガードは、とても細くて握り易くグリーンベレー御用達モデルを気持ち良く疑似体験出来ます。
S&T製URG-Iには最初から、長めが1本と短めが2本のマウントレイルが付属していて、取り敢えずレイルを買い足す必要が無いのは良いのです。
しかし付属のレイルは、ハンドガードと接する面のナットが締まる部分の形状が通常の物と違っていて、きちんとロックし難いのが難点です。
なので頻繫にレイルを脱着する方は、普通のM-LOK用レイルを購入する事をお勧めします。

M-LOK対応のアクセサリーパーツなら、直接取り付ける事も出来ます。

イモネジを緩めてフラッシュハイダーを外せば、14mm逆ネジ仕様になっているので対応のアクセサリーパーツを装着出来ます。
写真はマルイ製ナイツタイプ・プロサイレンサーです。

フロントサイト・リアサイトは、共にナイツタイプの脱着可能なフリップアップ式でフロントサイトは上下の、リアサイトは左右の調節が出来ます。
どちらも工具不要で、ダイアルを回して調節出来るので便利です。
チャージングハンドルは残念ながら、ガイズリーエアボーンタイプでは無く一般的な普通の物。

レシーバーエンドプレートには、金属製のCQDタイプ・スリングマウントが装備されているので、スリング(負い紐)の装着自由度は高いです

ストックは6ポジションのクレーンタイプで、バットプレートを外してバッテリーを装着します。
中から接続コネクタを引き出すと、T型コネクタにミニコネクタ用変換アダプターが付いてました。
S&T製品でT型コネクタは初めてだったので、ちょっと以外。
でもT型コネクタのバッテリーを持ってる方なら、T型コネクタの方がレスポンスが良いと言われているので、ちょっと嬉しいかも。

バッテリーは、7.4Vのリポバッテリーか8.4Vのニッケル水素バッテリーを使用します。
ニッケル水素バッテリーは、UFCブランドのセパレートタイプがサイズ的にピッタリ。
太いサイズの物は狭くて入らないので、注意が必要です。
スティックタイプのバッテリーならストックチューブ内(バッファーチューブ内)に、セパレートタイプのバッテリーならストックチューブ両脇の空間に収納します。


チャージングハンドルを引くと、ダミーボルトのカバーが3分の1程開き中のホップアップ調整ダイアルが見えます。
ダイアルは同軸ドラムタイプで、クリック感はありませんが適度な重さで回し易いです。
チャレンジャーラインの剛性感は、さすがにフルメタルのガッチガチな金属の塊感には敵わないものの、好い線を行ってます。
やっぱり金属製のハンドガードとナイロンファイバー樹脂のレシーバーとの接合部分が弱いかなと思いますが、スポーツライン・グレードに比べれば全然剛性感ありますね。
ガイズリーSMRタイプのハンドガードは細くて握り易いし、程よい銃身長で取り回しも楽です。
ジェネレーション3電子トリガー搭載メカボックスは、磁気センサーでセクターギアを制御していてセミロック等一切発生せず、快適な射撃を楽しめます。
初速やフルオートの発射サイクルも必要十分に出ていますし、弾の飛びにも安定感があります。
距離12mの集弾性もバツグンに良く、コストパフォーマンスは最高です。
S&T製URG-Iの再現度は完璧とは言えませんが、価格を考えれば妥当なところでしょうし、お手頃に最新特殊部隊モデルを味わえるうえに実射性能も悪くないとなれば、これは・・・ありかな。

距離 12m 半径2cm刻みの円 0.25gBB弾
セミオート10発
S&T URG-I | 28.4℃ 49% |
0.20gBB弾 平均初速 | 92.0m/s |
1発目 | 91.5m/s |
2発目 | 92.2m/s |
3発目 | 92.3m/s |
4発目 | 92.6m/s |
5発目 | 91.5m/s |
S&T URG-I | 28.4℃ 49% |
0.25gBB弾 平均初速 | 81.1m/s |
1発目 | 80.9m/s |
2発目 | 81.2m/s |
3発目 | 81.0m/s |
4発目 | 80.8m/s |
5発目 | 81.5m/s |
0.20gBB弾の初速は、0.25gBB弾での適正ホップ時の数値です。

フルオート時の発射サイクルは、秒間15発程度と十分。
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