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実銃は勿論ガスガンでも、チャンバーに弾が装てんされていれば、トリガーを引くとほぼ同時に弾が発射されます。
しかし一般的な電動ガンは、トリガーを引くとモーターがギアを回しシリンダーのピストンを後退させ、そのピストンを解放する事で圧縮空気を作りBB弾を発射します。
つまりトリガーを引いて、空気を圧縮する作業をしてから弾を発射するので、弾を発射するまでのタイムラグが発生します。
大抵の方は、トリガーを引いて直ぐに弾が発射されないので、違和感を感じるでしょう。
このタイムラグを少なくする方法の一つが、電動ガンでのプリコッキングです。
通常の電動ガンでは、トリガーを引くとモーターが作動してギアが回りピストンを後退させ、特定の位置でピストンは解放され圧縮空気が発生して弾が発射されます。
ここまでが1サイクルで、この時点でセミオートなら全ての作動が停止します。
これに対しプリコッキングの電動ガンでは、モーターは回り続けてピストンをある程度引いた位置で停止します。
すると次に撃つ時は、ピストンを少し引いただけで解放されるので、トリガーを引いてからのタイムラグが少なくなる、と言う訳です。
これが電動ガンでのプリコッキングです。
可変ホップアップシステム
全長 670mm(伸長時760mm)
重量 2,300g
装弾数 130発
価格 52,690円 (税込)
この銃の特徴 |
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〇世界初の機械式可変プリコッキングシステム |
〇カスタム国産モーター「INAZUMA」を標準装備 |
〇AIRSOFT97プロデュースで、性能は保証されている |
C.A.T.(Combat Artisan Tactical)は、有名なカスタムガンショップ「Airsoft97」監修のオリジナルブランドです。
そのC.A.T Legendシリーズは、AR-15ベースのオリジナル・メタルレシーバーに切削肉抜き加工を施した、独特なスケルトン・デザインが特徴の電動ガンです。
まあ、このスケルトン・デザインに抵抗がある方は、肉抜き加工されていないタイプも発売されているので、ご安心を。(Explorerシリーズ)
レシーバーは、かなり大胆に肉抜き加工されていて、特にアッパーレシーバー左側は内部のメカボックスが丸見え状態。
マガジンハウジングなどは、骨組み的にしか見えないほどスケスケな見た目です。
セレクターは片側のみで、反対側のインジケーターはダミーです。
マガジン・リリースレバーも片側のみで、形状も普通。
トリガーはオリジナルデザインのIWSストレートトリガーで、トリガーガードもトリガーガード内が広げられた形状の、カスタム・ライクなタイプ。
8.5インチのハンドガードも、CNC切削で大胆に肉抜き加工されています。
上下左右の4面にM-LOKが施された、アルミ製ハンドガードの上面中央部分はマウントレイルが取り除かれて、M-LOKの孔が2つ開けられています。
これはとても握り易く、コスタ撃ち(ハンドガードを握る腕をなるべく伸ばし、真横からハンドガードをガッシリと掴む構え方)のスタイルも簡単に出来そうです。
ハンドガード内部には、実銃のAR-15等に見られるガスブロックとガスチューブが再現されています。
バレル先端には、NOVESKEタイプのフラッシュハイダーが装備されています。
イモネジで固定されたフラッシュハイダーを取り外すと、14mm逆ネジ仕様になっているので対応アクセサリーを装着できますが、少しハンドガード内側に入り込む様に装着するので、取り付けサイズに制約があります。
写真は、マルイ製ナイツタイプ・プロサイレンサーですが、これでギリギリ装着出来る太さですね。
フロント・リアサイトはマグプルのフリップアップ・タイプで、フロントサイトはダイアルを回して上下の調節をする事が出来ます。
リアサイトは、ダイアルで上下と左右の調節が出来るフルアジャスタブル・タイプで、さらに精密射撃用ビープホールのパーツを前方に倒す事で、近接戦闘用ビープホールにする事が出来ます。
6ポジションのストックも、自社設計のMPS(Multi Purpose System)ストックと呼ばれるモジュラー・タイプ。
レシーバーエンドにピカティニー規格のマウントレイルが装備され、そこに折り畳み可能なブァッファーチューブが取り付けられています。
なのでマウントレイルの範囲内で、ブァッファーチューブを上下させてストックの高さ調整が出来ます。
ストック全体を上方にもちあげると、ロックが解除されて180度左側にストックを折り畳む事が出来て、ストックは180度左側に回転するとロックされストックが固定されます。
元に戻す時は同じ様にストックを上方に持ち上げてロックを解除させます。
モジュラータイプのストックは、バットプレートを小型タイプに変えたり、バッテリーストレージと呼ばれるバッテリー収納スペースを持つタイプに交換すれば、Mini-Sタイプ等の大き目のバッテリーを装着出来る様になります。
容量の大きいバッテリーを装着出来るのは、ゲーマーさんには朗報でしょう。
ストック後部のロック解除ボタンを押すと、バットプレート上部が開くので、そこからブァッファーチューブ内にスティックタイプの7.4Vリポバッテリーを挿入します。
バッテリーコネクタは、ミニタイプです。
バッテリーストレージを装備した時は、ロック解除ボタンを押すとバットプレートが観音開き式に開くので、バッテリーストレージの収納スペースにバッテリーを挿入します。
チャージングハンドルを引くとダミーボルトのカバーが、同軸タイプのホップアップ調整ダイアルが操作出来る位置まで後退して、ホールドオープンします。
カバーが開いたままになるのは、とても便利です。
カバーを閉じる時は、実銃でのボルト・リリースレバーを押すと勢い良くカバーが閉鎖します。
プリコッキングの調整の為等で通常分解する時は、まずプリコッキングで引かれているピストンを解放(元の位置に戻す)します。
撃ち終わって保管する時もピストンを解放してあげた方が、メカボックス内の負荷を無くせますしメインスプリングのヘタリによる寿命も延ばせます。
引かれたピストンを解放するには、グリップ付け根付近にあるピストン・リリースレバーを付属の調節ツールで奥に押し込みます。
するとギアが回ってピストンが戻る音がするので、ピストンが解放された事が分ります。
レシーバーを分割するには、まず調整ツールでテイクダウンピンを押して、反対側からピンを一杯に引きます。
するとアッパーレシーバー後部が持ち上がります。
メカボックスは上下分割仕様なので、アッパーレシーバーを上げると直ぐに新開発のMAPセクターギアが拝めます。
プリコッキングの設定を変えるには、セクターギア内のラッチを操作する必要があります。
セクターギアの内側がラッチ構造になっていて、ラッチとギアは嚙み合っています。
なので設定を変える時は、ラッチの孔に調節ツール先端を差し込み、まずラッチを下側に押し込みラッチとギアの嚙み合いを外してから、ラッチを矢印方向に回して調整します。
と言う事ですが、説明書を読むと初期設定は「中程度」に調節してあり、プリコッキングを強くし過ぎるとセミオートでオーバーランして2発発射になったり、弱過ぎるとセミオートの作動が不安定になったりセミロックし易くなるとあるので、まあ慣れるまで暫くは「中程度」で遊ぶのが無難でしょうかな。
MAGPULタイプのマガジンは、ノーマルスプリング・タイプで装弾数は130発。
スペアマガジンとしては、同じくAirsoft97さんから出されている「DMT」シリーズのマガジンも推奨されていますが、一般的なM4スタンダード電動ガン用マガジンとも互換性はありそうです。
写真下は、D-MAG多弾数フラッシュ・マガジンで、問題無く撃てました。
フルメタル仕様の電動ガンですが、剛性感があってガッシリしているものの、肉抜き加工が効いているのか、そんなに重くも無い印象です。
グリップは、ピストルレベルに角度があるタイプで、この銃のトータルなスタイルからみても室内戦とかCQB用と言う雰囲気がプンプン漂ってきますね。
内部構造的には、海外製電動ガンではトレンドの電子トリガーにたよらず、撃ち心地のレベルを高めると言う玄人好みの志をもった逸品です。
ややトリガーストロークを短くされたIWSストレート・トリガーと、ハイトルクINAZUMAモターに機械式プリコックのハーモニーは、至極の撃ち心地とキレキレセミオート射撃を味合わせてくれます。
フルオート時の発射サイクルも、秒間16発程度で軽快に撃てます。
実射性能に関しては、出荷前に1丁ずつ検査されているそうなので間違いはないですし、12mの集弾性も、最上級とは言わないまでも優秀に纏っています。
国内のカスタムガンショップさんのリリースなので、ユーザー目線で痒い所に手が届くアイテムが各所に組み込まれていますし、万一の保証や有償の修理等も対応されていますし、もし調達をと悩んでいるなら、踏ん切りが付きやすい内容だと思いますよ~。
距距離 12m 半径2cm刻みの円 0.25gBB弾
セミオート10発離
C.A.T. AR15Legend | 20.3℃ 52% |
0.20gBB弾 平均初速 | 89.3m/s |
1発目 | 89.0m/s |
2発目 | 89.6m/s |
3発目 | 89.3m/s |
4発目 | 89.4m/s |
5発目 | 89.0m/s |
C.A.T. AR15Legend | 20.3℃52% |
0.25gBB弾 平均初速 | 80.8m/s |
1発目 | 80.9m/s |
2発目 | 80.8m/s |
3発目 | 81.0m/s |
4発目 | 80.4m/s |
5発目 | 80.8m/s |
0.20g、0.25gBB弾の初速は、それぞれでの適正ホップ時の数値です。
フルオート時の発射サイクルは、秒間16発程度