台湾のAction Army社は2010年に設立されたメーカーで、エアガン用のカスタムパーツやオリジナルデザインのボルトアクション・エアライフルを製造しています。(と言っても中身は、VSR-10のコピー)
そのAction Armyが2020年に発売した、オリジナルデザインのブローバックガスガン「AAP01アサシン」が、日本でも大ヒットしたのは記憶に新しい所です。
そしてAAP01アサシンのコンセプトはそのままに、さらにコンパクトになって登場したのが今回の「AAP01C アサシンコンパクト」です。
セミ・フルオートブローバックガスガン
可変ホップアップシステム
全長 182mm
重量 670g
装弾数 23発
価格 14,300円 (税込)
この銃の特徴 |
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〇発売時に話題を博したAAP-01アサシン。そのコンパクトバージョン |
〇スタームルガーの様なボルト作動の、ブローバックガスガン |
〇セミ&フルオート切り換え式のマシンピストル |
アサシン-コンパクトは、アサシンの銃身をただ切り詰めたと言うモデルではなく、デザイン的にも変更されている部分が多数あります。
グリップ部分にニックネームなのか「ShiNoBi(忍び)」の文字が入ってますが、見た目は忍んでる雰囲気では無く、とてもアグレッシブなスタイルです。
AAP-01アサシンと細かく比べてみると、全長は48mm短くなり作動に関わる部分以外のデザインは、殆ど変わっています。
アサシンではツルンとした質感のナイロンファイバー製レシーバーでしたが、アサシン・コンパクトではフレーム部分と同じシボ加工が施されて一体感が強調されています。
レシーバー両サイドにあったパーティングライン(線状の成型痕)も、アサシン・コンパクトでは見当たりません。
またアサシンでは、オプションパーツで取り付け強度も不安だった、レシーバートップのマウントレイルが標準装備になったのは有難い。
近年オートマチック・ハンドガンのドットサイト装備が流行っているので尚更嬉しいのですが、ハンドガンにしては、ややド派手な印象のレイル。
ボルト・リリースレバーは、グロックタイプでアンビ(両側)仕様。
マガジン・リリースボタンも、左右付け替えが出来ます。
トリガーは、グロックの様なトリガーセイフティ付きの物ですが、ボルトを引いてもトリガー位置は変わらずで、マルイ製グロックの様なコッキング・インジケーター機能は無い様です。
セイフティ・ボタンはクロスボルト式で、左側から押し込んでセイフティ。右側から押し込んでセイフティ・解除になります。
セイフティ・ボタンは、左右を入れ替える事も出来ます。
やり方はアサシンのレビューページで説明しています。
グリップ・パネル部分はシンプルなシボ加工に、バックストラップ部分はウロコ状のデザインに変更されていますが、握った感触はアサシンの物よりマイルドな握り心地で、引っ掛かり感が弱いです。
極端に短くなったアウターバレルには、コンペンセイターの様な穴が開けられアンダーマウントレイルが装備されています。
このアンダーマウントレイルも短いので、装着出来るフラツシュ・ライト等は限定されますね。
集光タイプのフロントサイトは、アサシンと同じ物が装備されています。
アサシンは、14mm逆ネジが施されたスレッデッドバレルでしたが、アサシン・コンパクトではオプションパーツのアダプターを装着しないと、サプレッサー等が装着出来なくなったのは残念です。
ニックネームが「ShiNoBi (忍び)」なのに、サイレンサーが装着出来ないなんて、まるでスパイなのに派手なアクション映画の「007」の様です。
アサシン・コンパクトでは、ボルト後端にACTION ARMYのマークが新たに刻印されていますし、ボルトを引く時に指を引っ掛ける部分のセレイションのデザインが、少し変わっています。
リアサイトはアサシンと同じ物で、反射防止のセレイションが施された集光タイプです。
セミオート射撃とフルオート射撃を切り換えるセレクターは、アサシンではボルト内部にあり、アクセスはボルト底面からなので、ホールドオープンさせて銃をひっくり返さないといけませんでしたが、アサシン・コンパクトではセレクターの先端が、ボルト後端に出てきたのでアクセスが楽になりました。
ただしアサシンと同様に、ボルトを引いてる状態でないとセレクターは動かないので不便さが全て解消したわけでは、ありません。
ホップアップの調節は、ホールドオープンさせてエジェクションポートから指を突っ込んで、チャンバー左横にあるホッフアップ調整ダイアルを回します。
それが難しい場合は、通常分解してダイアルを回せば楽に操作出来ます。
フレーム後端のレシーバーロック・ボタンを押すと、ロックが解除されてレシーバー後部が開きます。
レシーバーとフレームのヒンジ状接合部は引っ掛かってるだけなので、少し捏ねてやると接合部が外れます。
後はチャンバー横のダイアルを回せば調節が出来ます。
マガジンは、ほぼマルイ製グロック用マガジンのコピーですが唯一、ガスルート・パッキンの形状が僅かに違います。
なので多少のロスを気にしなければ、マルイ製マガジンでも撃つ事が出来ます。
マガジンの装弾数は23発で、マガジン・フォロアーを下げてスリットの広くなっている部分からBB弾を投入します。
台湾製ですが、注入バルブは日本仕様なので、ちゃんとガスの吹き返しもあります。
今回Action Army製のアルミ合金50連ロングマガジンも使ってみましたが、重量が254gとアサシンの附属スタンダードマガジンの274gより軽くて、とても扱い易かったです。
マルイ製亜鉛ダイカスト製50連ロングマガジンの半分以下の重さですから凄いです。
まあ、放熱効率の良し悪しは、わかりかねますが。
それと時期によっては入手し難いのもネックです。
軽量コンパクトなイタイル、操作感も軽快で扱い易いのですが、どうもこの個体は初速が低くでブローバックも弱く、ハズレ個体っぽいですね。
気温がやや低いと言う事もありますが、気温22度で初速60~63m/sですから。
同じマガジンを使ってアサシンで撃ってみると、70以上は出ましたからね。
この流れでのフルオート射撃は、予想通りスムーズな作動にはなりませんでした。
フルオート射撃を楽しむには、もう少し暖かい季節まで待つ必要がありそうです。
ん~個体差と言う言葉で片付けるには、あまりにも悲し過ぎます。
逆にセミオート射撃の実射性能はすこぶる良くて、10mでの集団性はマルイ製グロック並み。
やはりレシーバーにバレルが、ガッチリ固定されてブレが抑えられているのでしょう。
アルミ製ロングマガジンも軽くて、サバゲー等で使うにはピッタリです。
更に多弾数のドラムマガジンも発売されている様ですし、夏になれば最強のマシンピストルになるかも。
距離 10m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ)
0.20gBB弾 セミオート10発
AAP-01C | 22.4℃ 52% |
0.20gBB弾 平均初速 | 61.5m/s |
1発目 | 62.6m/s |
2発目 | 62.0m/s |
3発目 | 61.6m/s |
4発目 | 60.7m/s |
5発目 | 60.4m/s |
0.20gBB弾の初速は、適正ホップ時の数値です。