Mk18は特殊部隊向けに作られた、M4カービンの銃身を10.3インチに短くしたCQB-Rモデルの、アメリカ海軍での名称です。
Mk18の文字に続くMod.1と言う意味ですが、通常MOD.1とかMOD.2とかは改良版を意味するので、普通ならMOD.1はMOD.0の改良型となるのですが、ことMk18に関しては似て非なるものになっています。
MK18 MOD.0は、M16A1のロアレシーバー(上下に分割出来る機関部の下側)に、10.3インチ銃身とナイツアーマメント社のRIS(レイル・インターフェイス・システム)を装備したアッパーレシーバー(機関部上側)を乗せたモデルです。
対してMk18 Mod.1は、M4A1のロアレシーバーに10.3インチのフルフローティング・バレル、ダニエルディフェンス社製9.5インチ・レイルハンドガード(RISⅡ)を装備したモデルになります。
RISⅡでは、M16やM4カービンで特徴的だったフロントサイトポストが廃止されレイルハンドガードがバレル先端近くまで延長されています。
レイルハンドガード自体は、アッパーレシーバーのみで固定されているのでバレルには干渉せず、完全にフルフローティング化され射撃精度が向上しています。
セミ・フルオート ブローバックガスガン
可変ホップアップシステム
全長 715mm(伸長時790mm)
重量 2,960g
装弾数 35発
価格 72,800円 (税別)
この銃の特徴 |
---|
〇直径19mmの大型ピストンによる、強烈なリコイルショック |
〇Zシステムでボルトキャッチの破損を防止して、快適なボルト作動を実現 |
〇ダニエルディフェンス社正式承認のRIS2レイル・ハンドガード |
既に次世代電動ガンではモデルアップされているMk18Mod.1が、ブローバックガスガンでも発売になりました。(と言っても2020年に、ですが)
次世代電動ガンMk18と同様に、ダニエルディフェンス社正式承認のRISⅡレイル・ハンドガードと
FDEカラーのクレーンタイプ・ストックと言うスタイルです。
次世代電動ガンのMk18と違うのは、アルミダイカスト製レシーバーの表面仕上げで、ブローバックガスガンのMk18は同じガスガン・シリーズのM4A1 MWSと同様にセラコート塗装が施されています。(まだ所々にオイルが染み出てるので美しくないですが)
セラコートはアメリカのNIC Industries が開発した、セラミックを主成分としたコーティング剤で耐摩耗・耐腐食性に優れ、米軍でも銃器の塗装等に採用されています。
まあ、実銃のコルト社製M4A1カービンの表面処理は、酸化被膜コーティング処理のアルマイト仕上げ(アノダイズ仕上げ)なのですが、近年ではセラコート仕上げの銃器も増えてますし、ある意味リアル感が有ると言う事で・・・。
刻印はコルト社の物が施されて、雰囲気が出ていますね。
セレクターは実銃と同様に、ハンマーがコッキングされた状態の時のみにセイフティに出来ます。
セレクターの操作感は、やや軽い感触です。
マルイ製Mk18 Mod.1の目玉であります、ダニエルデフェンス社正式承認のRISⅡレイルハンドガードは、9.5インチのアルミ製削り出しで、レシーバーにガッチリ強固に固定されています。
こげ茶色に塗装されたハンドガード4面にはピカティニー規格のマウントレイルが装備され、レシーバー・トップから続くガイト゜ナンバーが全ての面に施されています。
ハンドガード内部には、ロープロファイル・ガスブロックとガスチューブが再現されています。
ダニエルデフェンス社のマウントレイルは、レイルの低い部分の両端がえぐれてるのが特徴です。
レシーバーのトップレイルと比べてみれば、良く分かります。
10.3インチのフルフローティングバレル先端には、アルミ削り出しのSUREFIRE 4ブロング SOCOMタイプのフラッシュハイダーが装備されています。
次世代電動ガンMk18はイモネジで固定されていましたが、こちらはイモネジは無いので、そのまま回せば取り外せます。
フラッシュハイダーを取り外すと、14mm逆ネジ仕様になっているので各種対応アクセサリーパーツを、装着する事が出来ます。
写真はフルオート動画を撮影する時に装着した、マルイ製フルオートトレーサーです。
サイズ感が丁度良い雰囲気です。
ハンドガード左側面のマウントレイルには、CQDタイプのスリングマウントが装備されています。
このスリングマウントは、2本の六角ネジを取り外す事で移動させたり、取り外す事が出来ます。
4面マウントレイルのハンドガードが握り難い時は、定番のフォアグリップやマグウェルグリップを装着すると、楽にしっかりと構えられるのでお勧めします。
フロント・リアサイトは共にフリップアップ式で、トップレイルに装備されています。
フロントサイトは付属のアジャストツールを使って上下の調節が出来、リアサイトは右側面のダイアルを回す事で左右の調節が出来ます。
ロアレシーバー右側のセレクター・インジケーターは、セレクターの操作に合わせて作動するので、銃右側からでも今セレクターがどの位置にあるのか確認する事が出来ます。
因みに、エジェクション・ポート内に見えるボルトは、レシーバーと同様にセラコート塗装仕上げです。
そしてなんと!!フォアード・アシストノブは、実銃と同様に機能するそうなのですが、ボルトの閉鎖不良時でも故障やトラブルの原因になるので、絶対使用禁止と説明書に書いてあります。
それなら最初からギミックで良かったのではないでしょうかねぇ・・・。
押すな!と言われたら、絶対に押したくなりますから。
ガスガンなので、当然ながらグリップ内にモーターは装備されていないので、底から見ればグリップは、実銃と同様に空洞になっています。
しかも縦に細くて楕円形なので、M4系電動ガンより握り心地が良いです。
チャージングハンドルの操作感は、引き切った時にムニュッとする感触はあるもののスムーズな作動で、ボルトが勢い良く閉鎖した時のジャチーンと言う金属音が心地良いです。
ボルト・リリースレバーも、勿論リアル作動です。
BB弾を撃ち尽くすと、ボルトがホールドオープン状態で停止して写真の様にボルト・リリースレバーが起き上がります。
レバーを押せば、ボルトが前進して閉鎖します。
レシーバー・エンドプレートには、CQDタイプのスリングマウントが装備されているので、ハンドガードのスリングマウントと相まって、スリング取り付けの多様性が広がります。
FDE(フラットダークアース)色のクレーンタイプストックは、6段階に長さを調節する事が出来ます。
純正のストックを取り外すと、当然ながらバッファーチューブしかありません。
配線やらバッテリー等気にしなくていいので、これはストック換え放題が出来るという事です。
で、早速対応するストックに交換してみました。
上がマグプルCTRタイプで、下がダニエルデフェンス・タイプです。
どちらも低価格のレプリカで、純正ストックに比べると装着感は僅かにガタツキがありますが、無加工ポン付けで装着出来て、楽しめますね。
ブローバックガスガンのマガジンと言えば、亜鉛ダイカスト製が一般的なのですが、このMk18用マガジンは軽量化のためにアルミダイカスト製で、弾をフル装てんした実銃マガジンの重量に近付けているそうです。
マガジンの重量は457gで、マガジン底部のガス注入バルブからガスを入れます。
ガスは27gほど入り、大体100発程撃てるので燃費は 0.27g/1発位になります。
マガジンの装弾数は35発なのですが、マガジン・フォロアーのスリットが無いタイプなので、マガジン・フォロアーの操作が出来ずBB弾の装てんは付属のBBローダーか、マルイ製BBローダーXLに頼るしかありません。
両方使ってみた感じでは、付属のBBローダーの方が確実に何発装てん出来たか分かるし、装てんのスムーズ感も好みですね。
ただ長いので持ち運びは不便ですけど。
ホップアップの調整ダイアルはチャンバーの後部辺り・・・つまりアッパーレシーバーの内部にあるので、ホップ調整時は毎回通常分解が必要なので面倒です。
通常分解の方法は、まずマガジンを抜いてテイクダウンピンを引っ張り上げます。
テイクダウンピンは、実銃と同様に抜け取れない様になっているので、写真の位置で止まります。
後は勢いよくアッパーレシーバー後部を持ち上げれば、レシーバー前部を支点に上下レシーバーが開きます。
次にチャージングハンドルとボルトアッセンブルを一緒に引き抜きます。
ホップアップ調整ダイアルはチャンバー手前の奥の方にあって、やや小振りな事もあって回し難く、どれだけ回したかの感覚が掴み難いです。
アッパーレシーバーを開けた状態で、空のマガジンを挿してみるとシルバーのパーツがせり上がってきます。
これがマルイ製M4系ブローバックガスガンの肝である「Zシステム」のボルトキャッチで、ボルトがホールドオープンする時に本来のボルトキャッチより先に、Zシステムのダンパー付きボルトキャッチでボルトを引っ掛けてホールドオープンさせる事で、本来のボルトキャッチの破損防止や各パーツの負担を軽減させて、高い耐久性を持たせています。
手に持った瞬間から、高品質なエアガンと言うのが伝わってきますね。
実銃にも使われるレシーバーのセラコート仕上げや、アルミの削り出しで鋭いエッジ感があるのに、決して手が切れてしまう事など無い丁寧に仕上げてあるハンドガードなど。
各パーツも仕上げがとても綺麗です。
操作性も良いし、フルオート時の射撃音も心地よくて、強烈なリコイルショックと相まって射撃がとても楽しいですね。
今は10月初旬ですが、フルオートで全弾撃ち尽くすと後半少し回転スピードが落ちる位です。
実射性能も素晴らしく、弾はフラットに真っ直ぐ飛んで行くし集弾性も「あんた電動ガンかいな?」と、突っ込んでしまう程です。これは流石マルイさん!と言ったとろこでしょうか。
唯一のウイークポイントは、BB弾の装てんのし難いマガジンですが、これは仕方がないのかな。
フィールドに連れ出すなら、装弾数の少なさもネックになりそうです。
冬の時期はマガジンが冷えて使えない、もしくは快適に使えないですし。
それでもやっぱりブローバックガスガンは楽しいですね。
これもひとえに、マルイさんが優秀なエアガンを作ってくれてるお陰なんですけど。
感謝です。
マルイ製 Mk18Mod.1のフルオート射撃動画です。
距離 12m 半径2cm刻みの円 0.25gBB弾
セミオート10発
マルイMK18MOD.1GBB | 27.5℃ 55% |
0.20gBB弾 平均初速 | 79.5m/s |
1発目 | 81.3m/s |
2発目 | 79.2m/s |
3発目 | 78.9m/s |
4発目 | 78.4m/s |
5発目 | 79.6m/s |
マルイMK18MOD.1GBB | 27.5℃ 55% |
0.25gBB弾 平均初速 | 72.7m/s |
1発目 | 73.1m/s |
2発目 | 72.7m/s |
3発目 | 71.8m/s |
4発目 | 72.8m/s |
5発目 | 73.0m/s |
0.20gBB弾の初速は、0.25gBB弾での適正ホップ時の数値です。
フルオート射撃のサイクルスピードは、秒間14発程度でした。
スタート付近の初速に、違いがあるので参考にならないかも知れませんが、どちらも同じ様な初速低下速度です。