「B&T」はスイスを拠点に、自社開発の銃器製造や各国の銃器メーカーにサプレッサー等のアクセサリーパーツを供給している軍需企業です。
1991年の設立当初は銃器アクセサリーの製造が中心でしたが、オーストリアのステアー社が開発したサブマシンガン「TMP」の製造販売の権利を買い取り、改良を重ね開発した「TP9」が売れた事を切っ掛けに、本格的に銃器開発に乗り出しました。
そして2011年に、全く新規に開発した法執行機関用サブマシンガン「APC9(Advanced Police Carbine 9)を発表しました。
APCはシリーズ化され、9mm口径の他45口径モデルや5.56×45mm弾、308弾等のライフルクラスまでバリエーション展開され各モデルに拡張性やモジュラー性を持たせています。
APC556は、APCシリーズのアサルトライフル・バージョンとして2016年に発表されました。
APC556は、元々が銃器アクセサリー・メーカーの「B&T」なだけに、現代の特殊部隊では必需品のサプレッサーの装着を想定した作りになっていて、簡単に切り替え出来るガスレギュレーターが装備されています。
なのでサプレッサー装着時でも、銃の作動が不安定になる事はありません。
堅牢な作りで優れた性能のAPC556ですが、やや高価なのがウイークポイントな様です。
電子トリガー電動ガン
可変ホップアップシステム
全長 640mm(伸長時815mm)
重量 2920g
装弾数 180発
価格 49280円 (税込)
このダブルイーグル製 B&T APC556は、B&Tの正式ライセンスを取得しモデルアップした、電子トリガーFalcon DFCS 2.0搭載の電動ガンで、多彩な射撃モードの設定が出来ます。
発売当初のロットは発泡スチロール的簡易ハードケースが付属していた様ですが、現在は普通の「箱」で売られていますね。
外観は実銃と同様に、アッパーレシーバーとハンドガードが金属製でロアレシーバーが樹脂製という構成です。
アルミ削り出しのアッパーレシーバーとハンドガードは、トップレイルを含め綺麗な加工で接合部の精度も高く、仕上げ塗装の質感も良いです。
大体低価格帯の中国製は塗装が弱く、少し使用しただけでポロポロと塗装が剝げてしまう物も少なくありません。使い込まれた様な剥げ方なら良いのですが、ボロッと剝がれ落ちるので幻滅してしまいます。
このAPC556は、見た感じは塗装は大丈夫そうで良さげなんですがね~?。こればっかりは使い込まないと分かりませんね。
B&Tの正式ライセンスモデルだけに、ロアレシーバー部の刻印やアッパーレシーバー部のプリントの文字は正確に作られています。
ロアレシーバー部の「MADE IN CHINA」のシールを剥がすと、下から「SWISS MADE」の刻印が出て来ました。ん~にくい。って言うか、生産国がシールで良いんすか?(今更ですが)
マズル先端のアルミ製フラッシュハイダーはイモネジで固定されていて、フラッシュハイダーを取り外せば14mm逆ネジ仕様になっているので、対応するマズルアイテムを装着出来ます。
取り合えず無難な所で、マルイのショートタイプ・サプレッサーを装着してみました。
ハンドガード先端に装備されているガスレギュレーター(ダミーパーツ)は、実銃の雰囲気を楽しむためにノブをクルクル切り替え出来ますし、なんなら取り外せますが、これは分解出来ると言う事だけで他に意味は無いのかな?
ハンドガード左右に装備されているマウントレイルは樹脂製ですが、固そうな素材ですし、ぱっと見の質感もメタル製と見分け難いほどなので、気になりませんね。
フロントサイト、リアサイト共にフリップアップ式で、フロントサイトはダイアルを回して上下の調整が、リアサイトは左右の調整が出来ます。
リアサイトのビープホール(覗き穴)はシーソーの様に前後に倒す事で、近接戦闘用と精密射撃用に切り替える事が出来ます。
APC556はエジェクション・ポート以外は、完全なアンビ化が施されています。
チャージングハンドルは、なんと!そのまま引っこ抜いて反対側に差し替えれば終了の、超簡単仕様です。
チャージングハンドルを引くと、ダミーボルトのカバーがエジェクション・ポートの半分位まで後退して開き、開いたままロックされます。
中にはお馴染みの同軸タイプのホップアップ調整ダイアルがあります。
ボルト・リリースレバーを押し下げると、ダミーボルトのカバーが勢い良く前進して閉じます。
4ポジションのテレスコピック・ストックは、引き出す時はそのまま引っ張るだけの簡単操作で、収納時にはストック・リリースレバーを押し上げながら縮めます。
ストックのバットプレートはラバーではなく樹脂製で、硬いです。
ヘッケラー&コックMP5の様なずんぐりしたセレクターレバーは使い易いですが、セミオート・ポジションでレバーが真下に来ると、ちょっとグリップしてる手と干渉する感じかな。
さすがに残弾確認用窓は無いですが、実銃B&Tマガジンを忠実に再現しているダブルイーグル製マガジンの装弾数は180発と、ノーマルのスプリングタイプとしては装弾数は多いです。
装弾数300発前後のゼンマイ式多弾数マガジンに比べれば少ないですが、ゼンマイは巻かなくて良いしジャラジャラと音はしないし、良いですよね。
ただダブルイーグルさんのM4系電動ガンって、微妙に汎用M4マガジンと相性が悪いんですよねえ。
ちょっとマガジン・キャッチに引っ掛かり難かったり、すんなり装着出来ない感じ。
なので事前のトラブル回避的に、無理してまでは装着しなくなります。
バッテリーの収納スペースはアッパーレシーバー後部にあり、後端のフタをあけてバッテリーを収納します。
説明書には、7.4Vと11.1Vのリポバッテリーに対応すると書かれているので、フルオート時の発射サイクルやトリガーレスポンスに拘る方は、11.1Vのリポバッテリーがお勧めです。
バッテリーのコネクタはT型ですが、一般的なミニコネクタが使える様に変換アダプターが付属しています。
バッテリー収納スペースは狭いですが、スティックタイプのリポバッテリーなら大丈夫だと思います。
今回使用したバッテリーは縦17mm、横20mm位ですが、これでぎりぎりですかね。
バッテリー本体の長さは100mm位ですが、長さはまだまだ余裕があります。
まあ、配線も収納しないといけないので、スペースに余裕は有った方が良いです。
ダブルイーグル製 B&T APC556に搭載されている、電子トリガーユニット FALCON DFCS 2.0は3つの機能設定をする事が出来ます。
MODE1---1~5点バーストの選択(フルオートからバーストショットへ)
MODE2---トリガーレスポンスの感度設定
MODE3---ダブルショット(バイナリートリガー)設定
設定方法は動画で説明しています。
綺麗な質感とリアルに重い重量で所有欲は満たされますが、ゲーム用にするには少し重いかな?
それでも比較的静かな射撃音で、11.1Vのリポバッテリーを使えばフルオート時の発射サイクルも秒間17発程度と速く、ダブルイーグル独自の電子トリガーユニットでバーストショットも楽しめるし、遊ぶには最高のアイテムかも知れませんね。
弾道は、適正ホップだと素直でフラットな飛びを見せてくれますが、マルイ製程の精度ではない感じですね。
距離12mの集弾性も、やや散らばり気味でした。
初速が少し遅いのも、ちょっと残念です。
無骨なスタイルながら、使い勝手が良い最新のライフルをモデルアップしたエアガンを手にする事が出来るなんて、良い時代になったもんです。
距離 12m 半径2cm刻みの円 0.25gBB弾
セミオート10発
DE B&T APC556 | 29.5℃ 50% |
0.20gBB弾 平均初速 | 80.6m/s |
1発目 | 80.6m/s |
2発目 | 80.7m/s |
3発目 | 81.0m/s |
4発目 | 80.6m/s |
5発目 | 80.0m/s |
DE B&T APC556 | 29.5℃ 50% |
0.25gBB弾 平均初速 | 67.4m/s |
1発目 | 67.2m/s |
2発目 | 67.2m/s |
3発目 | 67.7m/s |
4発目 | 68.0m/s |
5発目 | 67.1m/s |
0.20gBB弾の初速は、0.25gBB弾での適正ホップ時の数値です。
2022/8/30 追記
やっぱりAPC556の初速が、やや低くいのが気になります。
ホップアップの掛け具合によっては、0.20gBB弾で 平均74.8m/s 0.25gBB弾で 平均62.2m/s なんて時もあります。
これはブローバックガスハンドガンと同じ位の初速です。
でフルオート時の発射サイクルは、11.1Vのリポバッテリー使用で毎秒17~18発と、他のダブルイーグル製品に比べると少し速い。
これは素人考えでも、空気圧縮ポンプのスプリングが弱いんだろうと思っちゃいますよねえ?
更に、なんとなんとダブルイーグル製B&T APC556は、QD(Quick Detachable)スプリング・システムではないですか!
つまりメカボックスを分解せずともスプリング交換が出来るタイプなのです。
内部カスタムに関してはズブの素人の私でも、スプリングのみを交換するカスタムが神をも恐れぬ悪行だと言う事は知っていますが、ここは交換せずにはいられますまい。
しかし全く知識が無いので、何を選んだら良いのか分からず。
まず最初に当てずっぽうで選んだのは、CNC Production M85 AEG 不等ピッチと言う物でしたが、装着して初速を計測してみると規制値ギリギリというかオーバーする時もあるので失敗。
次に選んだのが、ZC LEOPARD AEG 等ピッチスプリング M80でした。
で、組む前にスプリングは「ヘタらせろ」と聞いた事があるので、ボルト・ナットで縮めた状態で2日ほど放置しました。
ヘタらせたスプリングの長さを測ってみると、17.4cmから16.8cmに縮んでました。
それでも元々のB&T APC556のスプリングよりは長いですが。(写真上)
スプリング交換の手順は簡単で、まずレシーバー後端のバッテリー収納部のフタを開けてスプリングガイドと六角ネジで繋がっているフタを六角レンチで緩めて外します。
次にマイナスドライバー等で、メカボックスに引っ掛けてあるスプリングガイドを90度回して引っ掛かりを外すと、スプリングが伸びてスプリングとスプリングガイドが出てきます。
後はスプリングを交換して、同じ手順で元に戻せば完了です。
DE B&T APC556 | 29.3℃ 56% |
0.20gBB弾 平均初速 | 83.7m/s |
1発目 | 83.8m/s |
2発目 | 83.7m/s |
3発目 | 82.9m/s |
4発目 | 84.0m/s |
5発目 | 84.0m/s |
DE B&T APC556 | 29.3℃ 56% |
0.25gBB弾 平均初速 | 71.7m/s |
1発目 | 72.1m/s |
2発目 | 72.4m/s |
3発目 | 71.8m/s |
4発目 | 70.1m/s |
5発目 | 72.1m/s |
0.20gBB弾の初速は、0.25gBB弾での適正ホップ時の数値です。
取付け後早速初速を測ってみると、0.20gBB弾で平均83.7m/s、0.25gBB弾で平均71.7m/sと、0.20gBB弾で90m/s位を理想にしていたので、ちょっと低い値でした。
まあスプリングを交換しただけでは思い通りの数値にはなりませんです。
難しいですね。
フルオート時の発射サイクルは、秒間で1発減ったかな位であまり変わりませんでした。
交換後
距離 12m 半径2cm刻みの円 0.25gBB弾
セミオート10発
試しに12mの集弾性もテストしてみましたが、交換前と比べても同等か元気になった分暴れ気味に散らかるかも。
楽天市場でDE APC556をみてみる Yahoo!ショッピングでDE APC556をみてみる