1975年にチェコスロヴァキアのチェスカーズブロヨフカ(CZ)で開発された名銃が、高精度な自動拳銃 Cz75です。
コンバット・シューティングの父、ジェフ・クーパー(1920~2006 アメリカ)をして「もし45AUTOだったら理想のコンバット・オートだ」と言わしめた程。
その現代改修版のコンパクトモデルが、CZ75D COMPACT(別名CZ75P-01)で、チェコ警察でも採用されているモデルです。
固定スライド ガスガン
可変ホップアップシステム
全長 185mm
重量 582g
装弾数 15発
価格 8,580円 (税別)
この銃の特徴 |
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〇固定スライドガスガンで燃費が良く、ブローバックガスガンよりは寒い季節に強い。 |
〇チェスカーズブロヨフカ(CZ)の正式ライセンス取得。 |
〇ダブルアクションの他シングルアクションでも射撃出来る。 |
エスツーエス CZ75 D Compactは、元々はデンマークのトイガンメーカー「ASG」製で、製造は台湾。
ASGさんが、CZの正式ライセンスを取得しているモデルです。
正式ライセンス・モデルなのですが、刻印類は簡素化されてますし、ASGのマークがデカデカと入ってますし、フレーム左側後部のレバーはデコッキングタイプではなく、通常のセイフティレバー・タイプの物ではないかな?
まっまあ、廉価モデルの固定スライドガスガンに文句言うのも御門違いでしょうけど。
写真では分かり難いですが、スライドはプラスチッキーな質感に対して、フレーム部分はマット仕上で質感は良く、トリガー付け根付近の表面に僅かなヒケがある以外は、とても綺麗です。
当然ながら、フレーム底部のパーティングライン(筋状の成型痕)は未処理です。
マズルは、なんだかポリゴナルライフリング的な形状になっていますが、CZってポリゴナルライフリングでしたっけか?
少し奥には、アルミ製のインナーバレルが覗いてます。
フレームのダストカバー部には、小振りなアンダーマウントレイルが装備されていますが、コンパクトサイズのフラッシュ・ライトなら綺麗に収まります。
フロントサイトとリアサイトはホワイトドットが施されていて、とても狙い易いです。
リアサイトは六角レンチを使って左右の調節をする事が出来ます。
スライドをフレームに取り付けるために、スライド後端はフタの様な構造で、左右のプラスネジで固定されています。
スライド・リリースレバーは、モールドのダミーなので動きません。
CZ75 DのDは、デコッキングの意味ですが、当然ながらデコッキング機能はなくデコッキング・レバーはセイフティになっています。
レバーを上に押し上げると、ハンマーが落ちていても起きていてもセイフティ状態になり、トリガーがロックされます。(トリガー自体は多少動かせますが)
ただレバー操作がちょっと固いのがネック。
固定スライドガスガンなので通常はダブルアクションで撃ちますが、このCZ75 D は指でハンマーを起こしたり、スライド操作でハンマーを起こしてシングルアクションで撃つ事も出来ます。
スライドは3cm弱ほど後退させる事が出来ます。
グリップパネルはラバー製で、手にフィットする様に複雑な形状をしていて、握り心地はとても良いですね。
正式ライセンス・モデルらしく、CZのマークもしっかり入っています。
マガジンはシングルカラム(単列弾倉)で装弾数は15発と、やや少なめ。
でも現在、CZのウエッブサイトに載ってる、実銃CZ75 P-01の装弾数は15発なのでリアルカウントです。
マガジン・フォロアーを下げると一番下でロックされるので、その状態で丸い形状のマガジンリップからBB弾を装てんします。
あと気になる点があって、ラバー製マガジンベースにロックが無いので、外れ易いのが難点と言えば難点です。
ホップアップ(エスツーエスではスピンドライブ・システムと言う)の調整は、スライドを引いてインナーバレル後端の六角ネジを締めたり緩めたりして行います。
適度に軽く、コンパクトでサイドアームにピッタリ。
でも実射性能では、ライバルである電動ハンドガンに勝る部分はありません。
唯一勝てるのは、コストパフォーマンスで、かなりの優位性がありますがね。
少し困るのがマガジンへのガスの注入で、海外製注入バルブにはありがちですが、ガスの注入時に音がしないし、ガスが満タンになった時の吹き返しもありません。
なので長めに注入し続けて、適当に止めるしかありません。
ダブルアクションのトリガープルは固定スライドガスガンとしては、平均的な重さだと思います。
軽くはないですがスムーズに引けるので、15発連射して撃ち尽くすのも苦にはなりません。
実射性能に関しては命中精度が悪いとうわさに聞きますが、確かに暴れん坊でした。
とにかく鬼ホップで、ホップを弱くしようとホップ調節ネジを緩めまくると、今度はネジとスライドが干渉してスライドが閉鎖出来なくなります。
スライドと干渉しないギリギリまで緩めても、0.20gBB弾だと弾道は天高く舞い上がってしまいます。
0.25gBB弾でも強ホップな飛びなんですが、こちらなら狙点を大きく修正して撃てば使えそうな雰囲気です。
特にホップが強く効き始める前の距離8mとか10m位だと普通に集弾性は良いですが、まあそれでも20cm程下を狙って撃っています。
ガスの燃費は、マガジンにガスがちゃんと入ったと仮定すると、18g注入出来て450発程撃てたので、0.04g/1発と確かに優秀です。
一般的なブローバックガスガンから見れば、やや初速が低めですが、近接戦闘用サイドアームとか、室内で何気に的当てで遊ぶには丁度良いかも。
距離 8m 半径2cm刻みの円
0.25gBB弾 シングルアクション10発
距離 10m 半径2cm刻みの円
0.25gBB弾 シングルアクション10発
(距離8mの時と狙点を変えずに射撃)
SⅡS CZ75D-C | 28.5℃ 49% |
0.20gBB弾 平均初速 | 60.2m/s |
1発目 | 64.5m/s |
2発目 | 62.2m/s |
3発目 | 60.1m/s |
4発目 | 58.0m/s |
5発目 | 56.2m/s |
SⅡS CZ75D-C | 28.5℃ 49% |
0.25gBB弾 平均初速 | 53.5m/s |
1発目 | 56.8m/s |
2発目 | 54.3m/s |
3発目 | 53.7m/s |
4発目 | 52.6m/s |
5発目 | 50.2m/s |
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