M40は、アメリカのレミントン社製ライフルM700をアメリカ軍海兵隊が改良して使用している狙撃銃です。
アメリカ軍海兵隊とはアメリカ合衆国の軍隊で、陸軍、海軍、空軍、宇宙軍、沿岸警備隊、海兵隊、の6軍中2番目に小さい組織で、現在18万人程を擁していて、陸海空軍全ての機能を独自で保有し、海外での軍事行動を専門とする部隊です。
世界中に展開出来る能力を持ち、大規模な作戦行動時には常に最前線に投入されるほど、高い機動性を持っています。
1966年に採用されたM40は、M40A1,M40A2と改良が進み現在ではM40A7まで確認されています。
初期のM40は、レミントンM700のレシーバーにバーミントバレル(肉厚で高精度なバレル)を組み合わせて、スポータータイプの木製ストックにレッドフィールド社製3~9倍率スコープを装備していました。
1970年代にアトキンソン製ステンレスバレルとマクミラン製樹脂ストックに変更されM40A1となりました。スコープは続いてレッドフィールド社製が使われていましたが後にユナートル製10倍固定スコープに変更されました。
M40A3は、マクミラン製A4タクティカル・スナイパーストックが装備されています。
ボルトアクション・コッキングエアガン
可変ホップアップシステム
全長 1,136mm
重量 2,850g
装弾数 27発
価格 21,780円 (税込)
S&T製M40A3スポーツラインを初めて持った印象は、以外とズッシリと重い!ですね。
スポーツライン(廉価モデルを指す)なので、全身ファイバー樹脂製と言うイメージでしたし私自身が知ってるスナイパーライフルは、重くてもマルイ製VSR-10 Gスペック(2,090g)位なので、S&T製M40A3の2,850gは想像以上に重く感じましたね。
まあ、マルイ製M40A5などは3,400gと、もっと重いのですが・・・・。
レシーバーと長~いアウターバレルはマットな質感で、仕上も綺麗です。
レシーバー左側には社名品名とシリアルナンバーの刻印があります。
金属製のバーミント・アウターバレルは、太くて見た目に迫力があります。
光学サイト取付け前提なのでフロントサイトは装備されていません。
マズル部分がネジになっていて取り外せるので、サプレッサー等でも取り付ける事が出来るのかと期待しましたが・・・別売でアダプターとか有るのかな?
写真はボルトを引いた状態。ボルトを引いてもエジェクションポートは開きません。
まあ、精密射撃をするスナイパーライフルなら、ゴミを侵入させないためにも開かない方が良いですけど。
レシーバートップには20mmのマウントレールが装備されています。
金属製で取り付けもしっかりされていますが、塗装は弱くてスコープを数回脱着しただけで、既にエッジ部分は剝げていますね。
レールに限らず金属製パーツの塗装が弱いのは、このクラスの製品では当たり前のことなのですが、金属同士が嚙み合う部分は剝げてもしょうがないとしても指で操作してる金属パーツも既に薄くなってるのは、ど~ゆうことよ?
再現された、マクミラン製A4タクティカル・スナイパーストックはファイバー樹脂製です。
ストックのフォアエンド側面部分には、実銃ほど荒々しく無いものの、滑り止め用の綺麗なシボ加工が施されています。
その前部には、QDタイプのスリングスイベルがワンプッシュで脱着出来るQDアタッチメントホールが両側に装備されていて、フォアエンド底部にはハリス式バイポットが装着出来るスイベルスタッドがあります。
その後部には、マウントレイルに装着するタイプのバイポット用なのか、短い20mmレイルが装備されていますが、ハリス式バイポットを装着する時には邪魔になるので取り外さないといけません。
S&T製M40独特のエアガン用マガジンが、実銃のマガジン部分より前方にあります。
通常のボルトアクション・コッキングエアガンでは、実銃でのマガジンとチャンバーの位置が小さなBB弾にとっては、かなり離れた位置関係になってしまうのが宿命ですが、マルイ製M40A5ではリアルに実銃を再現するために、マガジンは実銃と同じ位置にありかなり前方にあるチャンバーまでは、BB弾16発分の通路を通して供給するというかなり複雑な構造になっています。
それに対してS&T製M40A3は、潔く割り切って実銃のマガジン位置とは別にチヤンバーの真下にエアガン用マガジンを設置しました。
なのでチャンバーにBB弾を直に供給しますし、ヘンテコな形状のマガジンリップ周りのお陰で、全弾撃ち尽くした時の弾残り無しで、実戦派から見れば優秀な構造になってます。
ただマガジンリップまで複列式に弾を込めるマガジンには、専用のBB弾ローダーは付属して無いので、1発ずつ手で装てんするかマルイ製BBローダー等を使いますが、どちらにしてもBB弾をこぼさずに装てんするには、ちょっとコツが必要になります。
装弾数は27発ですね。これはマルイ製M40A5より8発、VSR-10より3発少ないです。
まあ、スナイパーライフルでは十分な装弾数だと思いますが。
実銃のマガジン部分はモールドにされています。
トリガーガードのパーティングライン(成型痕)は、薄っすらと残っていますが然程気になりません。
トリガーガードの外側には、何故かレシーバーの物とは違うシリアルナンバーがプリントされていますね。
マクミラン製A4タクティカル・スナイパーストックの特徴と言えるのが、このグリップ部分で一般的なバーミントタイプのストックより、ピストルグリップの様なきついアングルになっていて、シボ加工も施されています。
しっかりと握ると言う事ではバーミントタイプのグリップの方が優れていますが、自分の体に引き寄せやすく、グリップした時の手首の角度も自然で、結果的にトリガーアクションが行い易いので、スナイパーライフルとしては優れています。
チークピース下方には、両側にQDアタッチメントホールが装備されています。
チークピースは両側のネジを緩める事で、上下の高さ調節をする事が出来ます。
横方向に5本スリットが入っているので、これに合わせて調節しておけば、毎回好みの位置に素早く合わす事が出来ます。
バットプレートも2本のネジを緩めて4枚あるスペーサーを挟み込む事でストックの長さを調節する事が出来ます。
スコープを使うスナイパーライフルでは、スコープのアイリリーフ(スコープが綺麗に覗ける時の接眼レンズと目の距離)が重要になるので、ストックの長さが調整出来るかは大切です。
ホップアップの調整は、マルイ製VSR-10と同じ様に銃左側のフォアエンドとバレルの境にあるレバーをスライドさせて行いますが、目盛りも何も無く目立ちません。
わざとか?
このレバーの位置は、射撃中にホップの効きを変えたい時には使い易い所にあるので実用的には便利だと思います。
スライドにクリック感はありません。
マニュアルセイフティはボルトハンドルの後部にあり、手前に引くとセイフティになります。
通常時でもコッキングしていてもセイフティに出来て、セイフティにするとトリガーがロックされます。
この長いM40A3に似合いそうなでかいスコープをと、手元にある一番大きい物を装着してみました。
古~いSⅡS製の4~16倍×56で、まあオーバースペックなのですが集弾性テストの着弾確認等には、大きく見えて便利です。
ホントにスポーツラインか?と言うくらいに剛性感はありますね。
細かいパーツを見れば、ここは金属製なら良かったのにと思う箇所はありましたが全体的にはしっかりした作りで、実売価格から見れば満足できる銃だと思います。
ボルトの引き心地は滑らかに感じる程スムーズで、マルイ製VSR-10の操作感に似ています。
トリガープルは、引き始めの遊びは殆ど無く、スパッときれます。
発射音は僅かにバネ感を感じるのが惜しいですね。
適正ホップ時の弾の飛びは、スナイパーライフルらしく真っ直ぐ飛んで行きます。
覗いてるスコープで弾道を見てるのが楽しい位に安定感のある飛びをしますがまあ、飛びの後半は威力が弱くなって、やや風にながされる飛びになりますけど。
距離12mでの集弾性もVSR-10 G-SPECに勝るとも劣らない素晴らしい精度で久々にスナイパーライフルの面白さを再認識させて貰いました。
やはり命中精度の高い銃に高倍率のスコープを付けて撃つのは楽しいですね。
お得なスナイパーライフルだと思います。
勿論この商品にも、UFCの180日製品保証が付いています。
S&T M40A3 | 28.1℃ 54% |
0.25gBB弾 平均初速 | 80.0m/s |
1発目 | 79.6m/s |
2発目 | 80.3m/s |
3発目 | 79.8m/s |
4発目 | 80.0m/s |
5発目 | 80.5m/s |
距離 12m 2cm刻みの円 0.25gBB弾 10発
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