その劣悪環境下での耐久性や分かり易い操作性、整備性生産性も良いAK47は、世界で最も使われた軍用銃と言われています。
よく言われる、AKは壊れないけど精度が悪くて当たらないとは、各地で生産された粗悪コピー品でのイメージが強く実際は、言う程には悪くは無いらしいです。
AK47は次々と改良され継承されていき、現在でもAKはロシア国防省に制式採用されていますが、開発された順番とか、自分の中でもゴチャゴチャになってるので今回年代順に整理してみました。
ザックリ大まかに分けると、こんな感じでしょうか。
AK-74の改良版がAK-74Mで、1991年から配備されましたがその後は後継機の開発が遅れ、AK-74Mは2011年まで生産が続きました。
そのAK-74Mの銃身を100mm程短くしたカービンモデルがAK-105になります。
AK-100シリーズは輸出向けモデルで、口径や銃身長、仕様の違いによって101~108までの種類があります。
セミ・フルオート電動ガン
可変ホップアップシステム
全長 560mm(伸長時840mm)
重量 3,270g
装弾数 460発(ゼンマイ巻き上げ式多弾数マガジン)
価格 31,900円 (税込)
最近電動ガンのトリガーフィーリング、特に電子トリガーでのフィーリングが気になってた所だったので、このS&T製AK-105の「ショートストロークトリガー&G3電子トリガー」と言う謳い文句に引き寄せられてしまいました。
実銃通り真っ黒な装いの外観で、フルメタル仕様の剛性ありあり的な質感のAK105は、とても雰囲気は良いですね。
まあ細かく見れば、擦れキズが有る上から塗装しちゃってる部分があったりもろい塗装が少し剝がれちゃってたり、既にセレクターを動かしまくっててセレクターの通り道にAK特有の擦れキズがガッツリ付いてたりしますが、この価格帯クラスの中国製フルメタル電動ガンでは、普通です。
怒ってはいけません。ましてやクレームなんて以ての外です。(やや諦め)
セレクター部分以外に刻印類が無いのも、寂しいですがこれは軍用銃と言う事で、個人的には気にならない所ではあります。
メタル製レシーバーだけに、セレクターの擦れキズも味がありますしスチール製レシーバーカバーもリアルで、ピッタリフィットしてます。
セレクターは一番上にするとセイフティで、トリガーはロックされます。
またボルトの作動ラインにフタをする形になり防塵効果があります。
これは一見すると便利な仕組みですが、逆に言えばセイフティ時にしかフタをする事ができない、と言う事で実銃AKでも、ちょっとした構造上の欠点とされています。
例えばM16とかM4系だと、ボルトを動かさなければ何時でもエジェクションポートにフタをしておけますからね。(ボルトが作動すると連動して開く仕組みになっています)
セレクターを一つ下すとフルオートで、一番下のポジションがセミオート位置になります。
セレクターの操作感は、まだ馴染んでないのか固めで節度感もあまり無い感じ。
セレクター形状やレシーバーピン、リペットの位置等は正確に再現されているので、これで刻印が有ったら完璧でしたがね。
実銃AK-74初期型のハンドガードは、AKMと同様に合板製でしたが後期型から焦げ茶色の樹脂製に変わりました。
そしてAK-74M・AK-105になると、樹脂ハンドガードの成形色が黒色になりました。
S&Tのハンドガードは下側が僅かにガタつきが有るのが気になりますが何処かで調整出来るのかな?
短くなったバレル先端には、AKS-74Uに似たラッパ型のフラッシュハイダーが装備されていて、フラッシュハイダー・ロックピンを後方に引きながら、フラッシュハイダーを回せば取り外す事が出来ます。
フラッシュハイダーを外せば、クリーニング・ロッドも取り外せますがクリーニング・ロッドも、ちゃんとメタル製なのは、何気に嬉しいです。
フラッシュハイダーと、ハイダーのベースになってる部分を外すとやっと14mm逆ネジが出てくるので、対応するサプレッサー等を取付けする事が出来ます。
ラッパ型フラッシュハイダーが嫌な方は、スタイリッシュなハイダーに取り替えるのも、雰囲気が変わって良いかもしれません。
写真はマルイ製ショートタイプ・プロサイレンサーですがこれ位のサイズが丁度良いですね。
フロントサイトは、ネジっぽくて動かせそうですが、ツールが無いのでなんとも。
リアサイトはAKではお馴染みのタンジェント・サイトでスライドバーを、リリースボタンを押しながら前後にスライドさせて上下の調節をします。
レシーバー左側面には、サイドマウントベースが装備されているので対応のマウントレイルを装着すれば、スコープやドットサイトを付ける事が出来ます。
色んなメーカーからマウントレイルが発売されているので果たしてきちんと装着できるのが不安になりますが、私のCYMA製マウントレイルは、しっかり装着する事が出来ました。
固定ストックの様なしっかりとしたAK-105の樹脂製ストックですがストックリリースボタンを押せば、レシーバー左側にストックを折り畳む事が出来ます。
なのでストック左側は、折り畳んだ時にサイドマウントベースと干渉しない様に肉抜き加工が施されています。
折り畳んだストックは、レシーバーに装備されているストックロックレバーでしっかりと固定されるので、ブラブラする事もありません。
折り畳みを解除する時は、ストック後端のメタル製バットプレート中央にあるストックロックレバー・リリースボタンを押せば折り畳み固定が解除されます。
バットプレートからストックロックレバー・リリースボタンが飛び出てる訳ですが、ボタンのバネは緩いのでバットプレートに肩を押し当てても、違和感は感じません。
ストックロックレバー・リリースボタンを押すと、連動してリリースボタンの上側にある、丸いフタが開閉しますが、実銃ではここにクリーニングキットを入れておくそうです。
少しいびつな曲線の実銃AK105の樹脂製マガジンを、良く再現していますが、クオリティはいま一つ。
銃に装着した時の、マガジン・キャッチのカチンとした感触も薄く、ちゃんとマガジンが装着出来たか再確認するほど。
まあ、お買い得クラスの電動ガン用としては、こんな物か。
別に不都合は無いんだから文句言うな!と怒られそうですな。
マガジンはゼンマイ巻き上げ式の多弾数タイプで、装弾数は流石の460発。
今回はメーカーのオマケなのか、ショップのサービスなのか予備のマガジンが1本付いてました。
バッテリーは8.4VのAKタイプニッケル水素バッテリーか7.4Vのスティックタイプ・リポバッテリーを使用します。コネクタはミニタイプですね。
レシーバーカバーを外して、レシーバー上面にバッテリーを装着しますが、AKバッテリーだと配線も含めて収まりがとても良いです。
リポバッテリーは上に乗っけて、そっとレシーバーカバーを戻す感じですが、配線が長くて持て余し気味。
ホップアップの調整は、チャージングハンドルを引きながら中の調整レバーを前後にスライドさせて行います。
最近はドラム式が多いですが、素早く調整出来るのはスライド式ですかね。
ただ古臭いイメージですが。
フルメタルと言う事でやや重量が重いですが、質感が良く剛性感があって雰囲気はとても良いです。
少し銃身が短くなって取り回しが楽ですし、ストックを畳めばちょっと大き目のサブマシンガンの様。
ただ、サイドマウントベース運用中はストックを折り畳めないのが残念です。
けどこの年代のAKを選んで使うって事は、ちょっとした不自由さも楽しまなくては、いけませんね。
さて、この銃の謳い文句のショートストローク・トリガーですが可動距離は3.5mm程しかありませんでした。
因みに、CYMA製AIMS Roomania(電子トリガーでは無いやつ)だとトリガー可動距離は13mm位あるので、如何にS&T製AK-105がショートストロークなのか分かります。
CYMA製AIMS Roomania
このショートストローク・トリガーと電子トリガーが絶妙にマッチしてセミオート時の撃ち心地はとても良いです。
磁気センサー方式でギアを制御してるG3電子トリガーなのでセミロックの心配もいりませんし。
しかも何故か、やたらに作動スピードを上げた仕様になってるのでセミオートの「キレ」も凄く良いですね。
フルオート時の回転スピードも、秒間19発近くあります。
同じ8.4Vニッケル水素バッテリーを使用するマルイ製電動ガンで秒間14~15発程度なので、ちょっと頑張り過ぎでないかな。
セミオートで連射してる時等は、やっぱり11.1Vリポバッテリー仕様のハイサイクル電動ガンの様な洗練された作動感には及ばず健気に無理してる感じが伝わります。
なので個人的には、これ以上鞭打って酷使しない様に、7.4Vリポバッテリーよりは8.4Vニッケル水素バッテリーを好んで使っています。
肝心の実射性能も、低価格帯電動ガンとは思えないほど良い飛びをします。
って言うか最近、この価格帯クラスの中国製電動ガンの性能向上は、目覚ましい物があります。(もっと激安で酷い性能の物も有りますがね)
その中でも、今回のS&T AK-105は良いですね。
12mでの集弾性も抜群です。
とても安定感があるので、撃つのが楽しいです。
セミオート多用のAK派の方は、お試しあれ~。
距離 12m 半径2cm刻みの円 0.25gBB弾
セミオート10発
S&T AK-105 | 28.2℃ 42% |
0.20gBB弾 平均初速 | 85.2m/s |
1発目 | 84.8m/s |
2発目 | 84.0m/s |
3発目 | 86.0m/s |
4発目 | 85.7m/s |
5発目 | 85.3m/s |
S&T AK-105 | 28.2℃ 42% |
0.25gBB弾 平均初速 | 76.5m/s |
1発目 | 76.0m/s |
2発目 | 76.6m/s |
3発目 | 76.7m/s |
4発目 | 76.4m/s |
5発目 | 76.9m/s |
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