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東京マルイのパトリオットが発売された時には、どえらい架空銃が出てきたもんだと思いました。
なんたって、そのM4にはストックは疎か、M4には付き物のバッファーチュープすらないのですから。
その時はバッファーチュープの無い実銃M4が存在する事も知りませんでした。
しかもモデル名がパトリオットなので、どうしたって実銃のパトリオットがベースだと思ってしまいますよねえ?

こちらは、実銃パトリオット ピストルに形が近いKSC製Mega MATEN.380ですがパトリオットと言われたら、ストックが無くてバッファーチュープがむき出しのこっちのスタイルを想像しちゃいますよ。
なので、マルイ製は実銃とは似ても似つかない架空銃だ!って思っちゃう。
しかしモデルになった実銃は存在しました。
アメリカ ROCK RIVER ARMS社製のLAR-PDSピストルです。
P
DSはPiston Driven Systemの略で、作動方式がM4やSR-16等のダイレクトインピンジメント式から、ガスピストン式に変更されて、バッファーチュープを無くし、完全なストックレス・スタイルになっています。
アメリカではピストルとして発売されていて、セミオートオンリーながら5.56×45mm弾を腕のみで支えて撃つ、クレイジーな銃です。

ハイサイクル電動ガン
可変ホップアップシステム
全長 463mm
重量 1,800g
装弾数 190発(ゼンマイ巻上げ式)
価格 34,800円 (税別)



次世代電動ガンM4・SR-16シリーズは、リアルさを追求して全身金属の塊の様になってますが、このパトリオットはスタンダード電動ガン系のハイサイクル・カスタムと言う位置付けなので、レシーバーやハンドガードは樹脂製で軽量な設計になっています。
外観はマットな質感で、銃左側面の刻印類はマルイオリジナルのプリントです。
しかし、せめてセレクター部分は文字を彫ってほしかったですがね。
グリップはTangoDownタイプですが、グリップ根元がかなり絞り込まれた形状をしています。
グリップは、ストックに頼れないパトリオットには重要な部分ですが、ガッツリしたシボ加工が施され、太さと角度が絶妙でしっかりと握る事が出来ます。

パトリオットのバンドガード部分には4面マウントレールが装備されています。
上面には、ピカティニー規格のマウントレールがレシーバートップから一直線に伸びて何でも載せてくれ状態です。
反面バンドガード両サイドのマウントレールは、ハンドガードの握り心地を考慮してか、取付け可能なのは前後の両端のみです。
アンダーレイルは、ハンドガード目一杯に伸びているので何でも問題無く装着できそうです。
ただハンドガードはバッテリー収納スペースになっていて、脱着も頻繫に行うでしょうから、耐久性が気になりますね。

ハンドガードを外すには、ハンドガード底部のロックレバーをスライドしてロック解除しながらハンドガードを前方に引き抜きます。
マルイ製8.4Vニッケル水素ミニSバッテリーをハンドガード内側に装着してハンドガードを元に戻せばバッテリー装着完了です。
バッテリー収納スペースはタイトなので、バッテリーは定位置に装着して銃と接続したバッテリーコードも綺麗に整えていないと、ハンドガードはきちんと収まってくれません。
バッテリー自体もミニSバッテリーでギリギリ収納出来るサイズなので他のバッテリーを装着する場合は注意が必要です。

アウターバレルとフラッシュハイダーはアルミの削り出しで、アウターバレル先端は14mm逆ネジになっています。
フラッシュハイダーはイモネジ等で固定されていないので、そのままネジを緩めて取り外せば、各種サプレッサー等のアイテムが装着出来ます。

フロントサイトとリアサイトは共に可倒式のプラスチック製で、フロントサイトは附属のアジャストツールを使って上下の調整が出来ます。
リアサイトはビープホールタイプで、右サイドのダイアルを回せば左右の調整が出来ます。
サイトは折り畳んだ状態でも、ピストルタイプのサイト形状になっているので照準する事が出来ます。

レシーバーエンドにはスリング・スイベルが装備されているので、一点式のスリングを付けて吊るすのが良いですね。
レシーバーエンドのカバーは六角レンチで取り外せるので、偶には気分を変えてストックを付けてみるのも良いかもです。
写真はバッファーチュープ取付けタイプのストックです。
本当はワイヤーストックを装着したかったのですが、現在パトリオットに無加工で装着出来るワイヤーストックは、売り切れの物が多くて入手出来ませんでした。

マルイ・オリジナルのエクステンデット・マガジンリリースボタンは押し易くて使い勝手が良いです。
マガジンは取り回しを最優先に考えてか、ゼンマイ巻上げ式の190連ショートタイプの多弾数マガジン。
マガジン底部の刻印が雰囲気良く入っているのは、さすがマルイさん。
ただコンパクトで、見た目スッキリと格好いいのですがハイサイクルのフルオートだと、あっという間に撃ち尽くしてしまいます。

なので、こんなん如何でしょう?
こちらはG&G製 装弾数2,300発のドラムマガジンです。
圧倒的な制圧力を発揮しそうです。
取り敢えず、はったりをかける事は出来そうです。
マルイさんもドラムマガジンは発売されてますが、横二列タイプなので私の好み的にはG&G製の方でした。

パトリオットのチャージングハンドルは実銃と同様にハンドガードの上部にあります。
左右どちらからでも操作出来るアンビタイプで、折り畳まれているレバーを起こしてから引くと、プラスチック製オリジナルデザインのエジェクションポートカバーが開き、ダミーボルトのカバーが後退してホッフアップ調整ダイアルを操作する事が出来ます。
高出力モーターとハイサイクルメカボックスによって、8.4Vニッケル水素バッテリーで秒間25発のフルオート射撃が出来るのは圧巻。
この仕様のためか初速がやや低めですが、あまりネガティブな感じはしませんね。
セミオートのキレは、さすがに今時の電子トリガーには敵いませんが連続したトリガー操作への追従は次世代電動ガンより全然優秀で、さらに意地悪く目一杯連続して射撃しても、トリガーを引いて作動しない事はあってもセミロックは発生しませんでした。
なので再度トリガーを引けば普通に撃てるので、セミロックで作動が止まって焦るという事は無かったです。
まあ、撃ち続けてバッテリーが減ってきた場合セミロックは発生するかもしれませんが、未確認です。
ストックが無く構えた時は不安定なので、照準は大雑把にするのが良いですね。
ドットサイト等で素早くキッチリ狙うには、慣れが必要です。
真っ直ぐな弾道と高い集弾性で実射性能は素晴らしく、さらにハイサイクルで撃てるなんて凄すぎる。
更に、マルイさんが作ったハイサイクル・カスタムという事は、もし壊れてしまってもマルイさんで修理してもらえる安心感は大きいですよねえ。

パトリオットのフルオート発射サイクル公称値は秒間25発ですが、バッテリー等の状態によってバラツキがある様です。
今回計測した結果は秒間22発位でした。
マルイ パトリオット | 20.6℃ 37% |
0.20gBB弾 平均初速 | 79.4m/s |
1発目 | 79.7m/s |
2発目 | 79.6m/s |
3発目 | 79.1m/s |
4発目 | 79.5m/s |
5発目 | 79.2m/s |
マルイ パトリオット | 20.6℃ 37% |
0.25gBB弾 平均初速 | 71.1m/s |
1発目 | 72.6m/s |
2発目 | 70.8m/s |
3発目 | 71.0m/s |
4発目 | 70.5m/s |
5発目 | 70.7m/s |

距離 12m 2cm刻みの円 0.25gBB弾
セミオート10発距離
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