銃器開発は初めてと言う、オーストリアの武器製造会社グロック社がグロック17を西欧市場にデビューさせたのが1982年。
1983年にはトライヤルで勝ち抜き、オーストリア国防軍の次期制式拳銃に選ばれました。
ヨーロッパを中心に、好調に業績を伸ばしていたグロックは、1985年にアメリカに進出しグロック17は最も商業的に成功した、世界最初のフレーム全てが樹脂製のポリマーフレームオートとなりました。
グロック19の登場は1988年で、グロックシリーズのGen.2(第二世代)への世代交代時期とほぼ重なるので、グロック19はGen.2からになります。
現在グロックシリーズはGen.5(第五世代)まで進化していますが、生産終了しているのはGen.2までで、Gen.3、Gen.4は生産され続けているという現象が起きているのはまだまだ前世代のファンが多いという事なんでしょうね。
まあGen.4に移行したときに、細かい所で問題が出て信頼性という観点から、出鼻をくじかれた事も影響しているのでしょう。
2018年にはグロック19の派生モデル、グロック19X(クロスオーバー)が登場しています。
グロック19Xはグロック19のスライドとグロック17のフレーム(ダストカバー部はスライドに合わせて短くなってます)を掛け合わせた、新しいカテゴリーのモデルでコンパクト製としっかりしたグリップ性能を兼ね備えたモデルになっています。
ブローバックガスハンドガン
可変ホップアップシステム
全長 185mm
重量 640g
装弾数 22発
価格 16,800円 (税別)
グロック19はグロック17直系のコンパクトモデルで、マルイ製で比べてみればグロック17の全長は202mmで銃身長は97mm、グロック19の全長は185mmで銃身長は87mm。
グロック19はグロック17より全長で17mm、銃身長は10mm短いです。
グリップも短くされていて、全高で約10mm位低くなっています。
重量はクロック17が709gでグロック19が640gと、69g軽くなっています。
マルイ製グロック19とグロック17の写真を重ねてみると、どれだけグロック19がコンパクトになっているか分かると思います。
まあ、形はそのままに、スライド先端とグリッップ先端を切り詰めた感じですね。
マルイ製グロック19のスライドの質感は、マットでツルンとした感じなのですが近くでよく見ると、表面はザラザラと言うか細かいメラメラ的質感で、フレームとのコントラストもあって雰囲気は良いですね。
刻印類はフレーム右側の「メイド イン ジャパン~」以外はリアリティがありますが文字自体が太いのか、ガッツリし過ぎてる感じ。まあマルイ製は何時もこうですけど。
でもチャンバーの刻印は雰囲気あって良いですね。ぞくぞくっとします。
スライドのエキストラクターは金属製の別パーツ。チャンバー前部のスライドと接する部分のエッジはGen.4の実銃と同様に削り落されてます。
アウターバレルはこげ茶っぽい色に塗装され、なんだか金属ふうな雰囲気を醸し出しています。
マズルにはポリゴナルライフリングが再現され、その奥に真鍮製のインナーバレル先端が見えます。
実銃グロックはGen.4からリコイルスプリングが2重になった関係で、マズル下部に見えるリコイルスプリングガイドの先端も、Gen.3より太くなりました。
マルイ製グロック19もデュアルリコイルスプリングアッセンブリーをエアガン仕様で上手く再現されています。
フロント&リアサイトは、グロックでお馴染みの形状でリアサイトのコの字型ホワイトにも慣れましたね。
フロントサイト・リアサイト共にスライド裏からネジ止めしてあるので、簡単に取り外しが可能ですので、自分好みにカスタムが楽しめます。
早速マルイ製マイクロプロサイト(小型ドットサイト)を装着してみました。
さすがに純正オプションなのでフィット感はバツグンで、マウントベースを含めプラスチック素材なので、比較的軽量でブローバックへの影響も少なそうです。
マルイ製マイクロプロサイトのマウントベースは、確実な装着のためかスライド後部に回り込む形状になっているため、ドットサイト自体もスライド後端から少しはみ出してます。
これはちょっと・・・どうかな?。
ならばと、手持ちのドットサイトでマルイ製グロック用マウントベースが付属した物があったので装着してみました。
こちらはUFC製RMRタイプ・ドットサイトで、このドットサイトだとスライド後端と面一になりすっきりした感じになりますね。
マウントベースの装着もピッタリしています。
フレーム・ダストカバー部分にあるアンダーマウントレイルは、グロック17よりコンパクトになった分、短くなっているので装着するウエポンライト等も合わせて、より小型の物がスタイル的には良いですが、電池の使用本数がへったり容量の小さな物だったり、性能的には弱くなりますね。
写真上はSUREFIRE X300タイプのレプリカ・ウエポンライトで、電池はCR123Aを2本使用します。
写真下はUFC製STREAMLIGHT TLR-7タイプのウエポンライトで、電池はCR123Aを1本使用します。
スライドのホールドオープン時に、スライドストップ・リリースレバーが引っ掛かるスライドのノッチ部分には、裏側にかなり丈夫な金属パーツが装備されノッチの削れや変形を防いでいます。
と言うかこれだけガードしていればスライドストップ・リリースレバーが本来のノッチに触れることすら、一生無いでしょう。
マルイさんの、ノッチ削れ対策の徹底ぶりは業界随一で、エアガンは撃ってナンボの精神を凄く感じます。
ホールドオープンを、こよなく愛する派にとっては「神」であります。
マルイ製グロック独自のマニュアルセイフティがフレーム・ダストカバー底部にあります。
コッキング時にダストカバー底部のシリアル・プレートをトリガー方向にスライドするとセイフティになり、トリガーがロックされます。
トリガーはコッキング・インジケーターになっていて、スライドを引いてコッキングするとトリガーが前進した状態になり、ハンマーが起きている事を教えてくれます。
Gen.3グロックからの外観の大きな変更点として、グリッップの滑り止めがドットパターンに変更されました。
このドットパターンは、手への引っ掛かり感が以外に強くてしっかりホールド出来る感触ですね。
Gen.3から採用された、グリッップ前面のフィンガーチャンネルはGen.4で終わりです。
Ghen.5は出っ張りが無くなり、ツルンとしたグリップになります。
まあフィンガーチャンネルに関しては、最初から賛否両論あった様ですが無くなると言う事は、不要論が勝っていたっていうことかな。
でも、自分の手にフィットする人にとっては、結構心地良いんですけどね。
グリップに関してもう一つの進化が、実銃グロック19はGen.4から、手のサイズに合わせてバックストラップ(グリップの背面)が交換出来る様になりました。
マルイ製でも2サイズ4種類(Mサイズのビーバーテイル有り無し、Lサイズのビーバーテイル有り無し)のバックストラップが付属します。
元々の装着していない状態がSサイズで、MとLサイズのバックストラップが付属するので3段階のグリップサイズを選べる事になります。
交換はまず、付属の治具を使用してグリップ後部のピンを抜きます。
この治具はプラスチック製なので柔らかく、作業し辛いですねえ。
次にグリップ底部の矢印部分にバックストラップの爪の先端を挟み込みます。(写真③)
後はグリップ背面にバックストラップを覆いかぶせる様にして、付属している固定用のピンを差し込めば完了。
マガジン・リリースボタンはGen.3より大きくなり、左利き用に左右入れ替えが出来ます。
まずマガジン・リリースボタンを、テンションを掛けて固定しているマガジンキャッチトーションと言うピンを引き抜いて、リリースボタンを左右入れ替えます。
次にマガジンキャッチ・トーションの左右も逆にして、元に戻せば完了です。
亜鉛ダイカスト製のマガジンは装弾数22発。
BB弾はマガジン・フォロアーのスリット下部の、スリットが広くなっている部分から装てんしますが、22発はぎゅうぎゅう詰めなので最後の2発はマガジン・リップから装てんしました。
試しにグロック17用マガジンをグロック19に装着してみると、グリッップから少しはみ出している感じが何だか格好良く見えません?
なんか玄人っぽい雰囲気が漂うような。
マガジンベースをマガジンバンパーに交換したら、更に良くないですか?
ホップアップの調整は、チャンバー左横にあるホップアップ調整ダイヤルで行います。
スライドをホールドオープンさせた後、親切な白い矢印の通り、下に回せばホップが強くなります。
ダイヤル自体が少し固めなのも手伝って、やや指を突っ込んでダイヤルを回すのがやり難い。
グロック17と見比べてみると、数値以上にコンパクトな印象で取り回しが良い反面グリップも短くなっているので当然、握った時の窮屈感はあります。
特に中指とハンドガードとの接触が強いのは、心地悪いですね。
まあコンパクト好きなら、窮屈感も味のうちですが。
プラスチッキーなスライドの操作感は今までと変わらず。
軽くてスムーズに引けるトリガープルの感触は、さすがマルイさんと言った所ですか。
ブローバック・エンジンはGen.4グロック17と同様の、直径15mm大型シリンダーを採用しているので、気温が高ければガツンガツンと力強いリコイルショックを楽しめます。
実際グロック17と撃ち比べてみても、変わらない印象ですね。
弾の飛びはフラットで真っ直ぐです。
集弾性は、まだホップが馴染んでない感じで、縦方向にややバラツキがありますね。
グロック19はマガジンもグロック17より短くなっていて、性能差も気になるのでテストをして比べてみました。
まず、グロック19のマガジンはHFC-134aガスが11g入り、約3マガジン分撃てたので燃費は 0.17g/1発。
グロック17用マガジンをグロック19に装着して撃ってみると、ガスは15g入って約3マガジン分撃てたので、燃費は 0.2g/1発 でした。
次にグロック19にグロック19用マガジン、グロック17用マガジン、グロック用50連マガジンを使用して、1秒間に1発の間隔で撃ち続けた時の、初速の変化を比べてみました。
次にグロック19にグロック19用マガジン、グロック17用マガジン、グロック用50連マガジンを
使用して、1秒間に5発の間隔で撃ち続けた時の、初速の変化を比べてみました。
結果一秒間隔程度の連射だと、どれも同程度の性能で撃てると言う事に。
まあ、冬の時期なら差も開くでしょうけど。
秒間5発は、もうこれ以上速く撃てませんって位の極端な連射ですが、これだとかなり初速の落ち方に差が出ます。
さて、グロック17が好いかそれともグロック19か?
Gen.3のグロック19もブローバック・エンジンは同じなので、外観(グリップのパターンとか)の好みによっては選択肢に入りますよね。
く~!でもグロック19のしっくり感は、やっぱり好いですよ。
マルイ G19 Gen.4 | 25.3℃ 54% |
0.gBB弾 平均初速 | 69.4m/s |
1発目 | 69.4m/s |
2発目 | 69.9m/s |
3発目 | 69.7m/s |
4発目 | 69.1m/s |
5発目 | 68.7m/s |
距離 10m 半径2cm刻みの円 0.20gBB弾10発
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