コルト社を代表するリボルバーと言えば、抜群の知名度を誇る高級リボルバー「パイソン」ですかね。
アナコンダも外観から見ればパイソンの派生モデルっぽいですが、系列的には低コスト&低価格のコルト・ローマンやトルーパーがご先祖様です。
1953年に開発されたトルーパーの後継機キングコブラ・357マグナム(1986~1990)と同じ内部構造を持つ、コルト社初の44マグナム・リボルバーがアナコンダです。
コルト社のフレームはサイズ別に7種類あり、1番小さい物がDフレームでパイソンは真ん中のIフレーム、アナコンダは最大のAAフレームが採用されバレル上部には、パイソンと同じ様なベンチレーテッドリブが装備されています。
開発されたのが1990年と、44マグナム弾を使用するリボルバーとしては後発(有名なS&W M29 44マグナムはパイソンと同じ1955年に発売)だったのであまり知名度は上がらなかった様です。
コルト社がリボルバー製造からの撤退を決めたタイミングで(1999年頃か?)生産終了になりましたが、後にコブラ、キングコブラと「蛇の名前が付いてるシリーズの再販がはじまり、2020年再販のパイソンに続いて2021年に内部構造を新規設計されて再販されました。
ライブカート式リボルバーガスガン
固定ホップアップシステム
全長 360mm
重量 827g (実測)
装弾数 6発(ライブカート)
価格 30,250円 (税込)
今回、マルシン製コルト・アナコンダがリニューアルされました。
実銃コルト社の公式ライセンスモデルなのですが、バレル部分の刻印が実銃同様に完全再現されていて、旧モデルではバレル右側の刻印はマルシン仕様でしたが、ニューモデルでは実銃同様のリアル刻印になりました。
色はブラックとシルバーが有り、ブラックには更にマットブラック仕上げABS素材とWディープブラック仕上げABS素材、それとヘビーウエイト素材の3種類が用意されています。
銃身の長さは、4インチ、6インチ、8インチの3種類でグリップのタイプは2種類あり、木製グリップと2021年から再生産された実銃アナコンダに装着されているHAGUEタイプグリップです。
で今回は8インチシルバーABS・木製グリップをレビューします。
外観はステンレスを思わせる深みのある輝きのシルバーで、高級感があります。
これは他社製品の廉価コッキング・リボルバータイプによくある、透明感の無いシルバーモデルとは質感がまるで違います。
フレームの平面部分に僅かなヒケを感じる部分もありますが、全体的な仕上はとても綺麗で、特筆なのはプラスチック部分と金属パーツとの質感に違和感がなく、馴染んでる事ですね。雰囲気がとても良いです。
フレーム底部やバレルのパーティングライン(成型痕)は完璧に処理されていてとても綺麗です。
割と残しがちな、トリガーガードの内側も綺麗です。
フレーム上面に処理しきれてないパーティングラインの痕跡が僅かに残っているのが残念ですが、これは個体差レベルでしょうから、綺麗な個体もあるかも。
アウターバレルはパイソンにそっくりな、孔の開いたベンチレーテッドリブと銃身先端まで伸びる、フルレングス・アンダーラグが装備されています。
44口径の大きなマズルには、しっかりライフリングが再現されています。
大口径で、よく見える部分なので再現性が高いと嬉しいですね。
フロントサイトはブラックで、視認性の良いレッドランプが装備されています。
リアサイトは、上下左右の調整が出来るフルアジャスタブルタイプで
マイナスの精密ドライバーを使って回しますが、クリック感は無いですね。
シリンダーラッチを後方にスライドすると、シリンダーを左側にスイングアウトする事ができます。
指でエジェクターロッドを押し込めば、写真位にカートリッジを引き出せます。
実銃ではシリンダーにカートリッジが焼き付いたりするので、強制的に引き出す事もあるのですが、エアガンではそんな現象は起きません。
シリンダーを少し傾けるだけでカートリッジはスルスルと抜けてくるのでエジェクターロッドを使うのは、まあ雰囲気用でしょうか。
シリンダーは安全対策のため、隣り合う筒の壁が取り除かれているのて゛カートリッジが無い状態だと、スカスカしてますね。
6発で201gもあるカートリッジを納めるなら、もっと剛性感が欲しかったです。
カートリッジの底に刻印類は無く、噴射されたガスをなるべく逃さないためにパッキンがはめ込まれてます。
バレルエンドのフォーシングコーンは、常にバネの力でシリンダー側に押されているので、カートリッジと密着し、カートリッジも押されてカートリッジ底部とガス放出ノズルが密着する事により、隙間から漏れるガスを軽減し、ガスのロスを減らします。
44マグナム ホローポイント弾に似せたリアルXカートリッジは、弾頭がやや角々しい感じですが、横から見ればとてもリアルです。
雰囲気は良いですね。
薬きょうは実銃と同じ真鍮製で、弾頭部分はアルミ製です。
BB弾は弾頭部分に装着するタイプで、BB弾は軽めに保持されてる感じなので6発、発射時のコンディションは比較的均一な気がします。
カートリッジをシリンダーに装てんした時の眺めが、こちら。
装てんされている銃弾が見えるのも、リボルバーならでは。
木製のグリップは、北米産最高級ウォールナットを使用したハーフチェッカータイプ。
木製グリップはラバーグリップの様な吸いつき感こそありませんが、触り心地が優しくて、レトロ・・・・いやアンティークな佇まいすら感じさせる優雅な時を演出してくれます。
ただ、このグリップは太い!
ガスタンクが中に装備されているからとは言え、ちょっと厚みがあり過ぎな感じ。
S&WのM29やコルト・パイソンの通常タイプの木製グリップに比べてもダントツに太いですね。
ガス注入バルブは、グリップ底面にあります。
実銃での、ファイアリング・ピンがハンマーに付いているS&W M29等と異なり、コルト・アナコンダはフレーム側にファイアリング・ピンが装備されているのでハンマーは尖った形状をしていません。
決してエアガン仕様だから、ではありません。
ホッフアップの調整は、バレル付け根上部にある穴に付属の六角レンチを挿して行いますが、これがレンチがネジに入ってるかが判り難くネジも軽く回るので、ちゃんと回せているかは飛んで行く弾道が変化しているかで判断するしかないです。
外観を眺めていて気が付いたのですが、マニュアルセイフティが見当たりません。
確かマルシンさんのリボルバーはハンマーの後部辺りにセイフティのレバーが有った様な・・・・。
説明書にもセイフティのくだりは無いので、廃止されちゃったんですかね?
例の分厚いグリップのおかげで、トリガーへの指の掛かりが浅くなって片手でのダブルアクションは、やや撃ち難く感じます。
意外に重いトリガープルなのも、そう感じさせ易くしているかも。
まあ両手で保持して撃てば、トリガーを引く手の負担が経るので幾分トリガープルも楽に行えますが。
実銃と同じく、トリガーのキレも良く楽に撃てるシングルアクションの方がお勧めの撃ち方になりますね。
寒い時期なのでどれ位実力が出せているか分かりませんが、初速は一般のブローバックガスガンに比べると低くて、ホップアップも安定しません。
それでも20m位までは割と真っ直ぐ飛んで行きますが、それ以上はカオスです。
どちらに曲がるか分かりません。
距離10mの集弾性も、ホップアップが安定していれば良くなってた感じです。
縦方向のみブレ幅が大きいので。
もしかして暖かい季節だったら、ビックリする位良くなったりして?
ライブカート式リボルバーエアガンの実射性能が悪いのは、エアガン界では定説な事なので、今回のアナコンダはホッフアップ調整が出来る事も手伝って優秀な方だと思います。
それ以上に魅力的なのが、重くてリアルなカートリッジを装てんして撃つライブカート式リボルバーの醍醐味を存分に味わえるという一丁って事。
マルシン アナコンダ | 16.0℃ 40% |
0.20gBB弾 平均初速 | 49.5m/s |
1発目 | 48.5m/s |
2発目 | 50.4m/s |
3発目 | 48.8m/s |
4発目 | 50.5m/s |
5発目 | 51.0m/s |
6発目 | 47.6m/s |
距離 10m 半径2cm刻みの円 0.20gBB弾6発
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