現在では主流になったポリマーフレームオートの元祖にして大成功を収めた拳銃と言えば、1982年に民間デビユーしたオーストリアのグロック17。
その12年も前の1970年に、ドイツのヘッケラー&コック社が開発したフレームにポリマーを多用した(金属フレームにポリマーが覆っている)オートマチック・ピストル「VP70」が発売されました。
VP(Volkspistole)とは国民拳銃と言う意味で、フオルクスワーゲン=国民車と同じコンセプトかなあ?
第二次世界大戦も末期に近いころ、構造や加工が簡単でメンテナンス性が良く安価に作れる拳銃の研究がされていましたが、戦後もヘッケラー&コック社が開発を引き継ぎ誕生したのがVP70でした。
こちらは昔発売されていたタニオコバ製VP70M(撮影ミスで色が変で、すいません)
なんだか未来銃的雰囲気ですが、国民拳銃なのにオプションのストックを装着すると3ショットバーストが撃てるマシンピストルに大変身。(軍用モデルのみ)
調子に乗ってアメリカ軍の制式拳銃トライヤルにも挑戦しましたが、元々のコンセプトが「簡単に安く」なだけに、そのための技術は革新的でしたが反面、実射性能は悪く、散々な結果に。
民間でも全く売れず、商業的には大失敗に終わりました。
合成樹脂がトラウマになり、永らく遠退けていたヘッケラー&コック社でしたがグロック17の大成功を目の当たりにして、やっぱり時代はポリマーフレームや!と確信して開発を再開し1993年に誕生したのが
USP(Universal Self-loading Pistol)です。
最初は.40S&W弾と9×19パラベラム弾仕様が作られましたが、ビッグサイズが大好きなアメリカ人に売り込むために、45ACP弾モデルが追加されました。
USPは革新的過ぎたVP70とは逆に、敢えて冒険しない質実剛健な作りでヘッケラー&コック社の中核となるオートマチックとなり、多くのバリエーションモデルが作られました。
セミ・フルオート電動ハンドガン
可変ホップアップシステム
全長 194mm
重量 702g(バッテリー込)
装弾数 30発
価格 14,800円 (税別)
マルイ製電動ハンドガン・シリーズはフルオート機能が搭載されているので実銃でもフルオート射撃が出来るグロック18Cや、3ショットバーストのベレッタM93Rと、マシンピストルと呼ばれる銃がモデルアップされてきましたが第3弾は普通のセミオートマチック・ハンドガンのヘッケラー&コック USPです。
まあ、マルイさんの10才以上用電動ブローバック・フルオートシリーズで本来セミオートマチックの銃が、フルオートで弾まき散らしてる姿を散々見ているので慣れてますし、今更何とも思いませんが・・・ねえ。
今回のUSPはシルバースライド・モデルで、実銃のポリマーフレームオートっぽさがより出てて、メリハリもあって良いです。
外観は、同じマルイ製ブローバックガスガン・クラスと同程度の質感で見劣りはしません。
スライドの刻印類もしっかり入ってますし、.40S&Wの文字が新鮮です。
フロントサイト・リアサイト共に金属製なのは良いのですが、フラットな表面にホワイト・ドットをプリントしてあるので、何かで擦れて消えてしまわないか心配。
マルイ製ブローバックガスガンより、アウターバレル先端近くまでインナーバレルが伸びて来てるので、マズル部分に再現されているポリゴナルライフリングも奥行きが3mm程度しかありません。
マルイさんのウエッブサイトを見ると、ブローバックガスガンUSPの銃身長は95mm電動ガンUSPの銃身長は111mmと16mmも長く、やっぱり実射性能重視の設定なんでしょうか?
バッテリーを装着するには、まずハンマーがロックの役目をしているのでハンマーを引きながらスライド後部を持ち上げるとスライドがフレームから外れます。
使用するバッテリーはマルイ純正7.2Vマイクロ500バッテリー(ニッケル水素500mAh)。
バッテリーは接続コネクターに差し込みながら、アウターバレルの右側から下に潜り込ませる様に装着します。
バッテリーは特殊な形状の、まさに専用バッテリーで配線が一切無いので誤接続や断線等のトラブルが起きないのは良いです。
スライドを外すと、ホップアップの調節ダイヤルが出てきます。
ダイヤルは大きくて回し易いですし、スライドを外したままでも射撃出来るので
調整は楽に行えます。
フレーム右側の刻印類は、マルイ仕様になっていて残念です。
エジェクションポートのダミーのチャンバーとエキストラクターは別パーツなので質感や雰囲気が良くなってますね。
銃左側のスライドストップ・レバーは動きませんが、金属製の別パーツです。
アンビタイプのマガジンキャッチ・リリスレバーやセレクターも金属製。
セレクターを「S」の位置にするとセイフティになり、トリガーをひいても作動しません。(トリガー自体はロックされません。)
「F」の位置でセミオートになり、セレクターをもう一段下げると30の文字が見えて、フルオートになります。
セレクターの動きは、やや軽い印象です。
実銃のUSPが開発されている時は、まだピカティニー規格のマウントレイルは無い時代で、USPのアンダーマウントレイルも独自規格の物です。
なので、そのままでは現代のライト類は装着出来ないので、マルイ製USPにはピカティニー規格に対応したレールアダプターが付属しています。
二分割のアダプターを両側から、USPのアンダーマウントレイル部分に挟み込んで右側2箇所の六角ネジを締め付けて固定します。
左側にも六角ネジがある様に見えますがダミーです。
手持ちのフラッシュライトを装着してみましたが、ピッタリ取付け出来ました。
グリップ内部には、モーターとピストン、ギヤが詰め込まれているのでマガジンも薄っぺらく細長い形状をしています。
マガジンは金属製で装弾数は30発です。ブローバックガスガン・タイプに比べれば少し多い位ですね。
でもフルオート射撃だと、あっという間に撃ち尽くしそうですが。
マガジンリップから1発ずつ手作業でBB弾を装てんしますが、マルイ製BBローダーを使うのが、早くて簡単です。数秒で装てん完了するので。
マガジンはシンプルな形状なので、前後が分かり難く、グリップに挿入する時は注意が必要です。
USPの場合は、マガジン・フォロアーのスリットが有る方が後方(射手側)です。
まあ、反対向きだとグリップには入りませんから直ぐ気が付きますけど。
あと、マガジンのグリップへの抜き差しは、非常に滑らか且つスムーズなので不意にマガジンキャッチ・リリスレバーを動かしてしまうと、知らない間にマガジンが抜け落ちてるって事もあるかも。
ブローバックガスガンと変わらない質感やズッシリとした重量で、満足度は高いです。
スライドは固定でリコイルショックどころか撃ち応えすら無く、マガジンは割り箸マガジンと揶揄されるのも、最初から分かっていた事なので何も言いません。
ただ、マルイ電動ハンドガン専用ニッケル水素バッテリーで撃つと、ギュインパンギュインパンと、もっさりした作動でトリガーを引いてから弾が発射されるまでのタイムラグが大きい感じですね。
フルオート時の発射サイクルは秒間12発程度です。
初速は0.2gBB弾で平均69.8m/sと、マルイ製ブローバックガスガンと同じか少し低い位でほぼ同じ。
弾の飛びは素晴らしく、フラットに真っ直ぐ飛んで行きます。
改めてマルイさんの凄さを実感しました。
10mでの集弾性も良く纏まっていて、抜群の安定感もあります。
ハンドガンの中に、高性能な電動ガンのメカを綺麗に詰め込む技術力は凄いと思いますね。
こうなると先ほどの「もっさり作動」だけが心残りなんですが、ネットで検索してみると、リポバッテリーに変えてやれば ある程度改善出来るらしい。
ただリポバッテリー化への懸念は、そもそもリポバッテリーを使って壊れないか?
もしくは、壊れるまでの寿命が極端に短くなるのではないか?と言う事。
その件に関しても、「変わらない」または「さほど変わらない」と言われてる所もありまあ、多少寿命が短くなっても気持ち良く撃ちたい!と言う楽観的結論に達しました。
使用するバッテリーは、7.4V560mAh電動ハンドガン用リポバッテリー。
それとマルイさん独自のコネクターとリポバッテリーを接続するためのアダブター。
まずアダブターをコネクターに接続してからバッテリーを装着します。
今度は長いコードが有るので、フレームとスライドの間に挟んでしまわない様にコードを整えてからスライドのフタを被せます。
リポバッテリーにして撃ってみると、もっさりしていたセミオートが格段にキレが良くなり、聞こえてくる作動音の音質も全く変わっていて気にならない程。
フルオート時の発射サイクルも純正バッテリーの秒間12発から秒間17発近くまで上がっています。
これは素晴らしく撃ち心地が良くなっているのですが、なんだか心配になってくるレベルです。ん~大丈夫かな?
と言う事で、仕様を変えた場合メーカーのサポートを受けられなくなる場合がありますので、自己責任でお願いします。
「オールシーズン使える実射性能」に特化したマルイ製電動ハンドガンはフィールドで頼りになる事間違いなし。
地味な感じですけど、いぶし銀の射撃を見せる電動ハンドガンUSPは寒い時期に撃ちまくりたい方なら、手元に置いて損はない一丁です。
リポバッテリーにして撃ってみると、もっさりしていたセミオートが格段にキレが良くなり、聞こえてくる作動音の音質も全く変わっていて気にならない程。
フルオート時の発射サイクルも純正バッテリーの秒間12発から秒間17発近くまで上がっています。
これは素晴らしく撃ち心地が良くなっているのですが、なんだか心配になってくるレベルです。ん~大丈夫かな?
と言う事で、仕様を変えた場合メーカーのサポートを受けられなくなる場合がありますので、自己責任でお願いします。
「オールシーズン使える実射性能」に特化したマルイ製電動ハンドガンはフィールドで頼りになる事間違いなし。
地味な感じですけど、いぶし銀の射撃を見せる電動ハンドガンUSPは寒い時期に撃ちまくりたい方なら、手元に置いて損はない一丁です。
リポバッテリーにして撃ってみると、もっさりしていたセミオートが格段にキレが良くなり、聞こえてくる作動音の音質も全く変わっていて気にならない程。
フルオート時の発射サイクルも純正バッテリーの秒間12発から秒間17発近くまで上がっています。
これは素晴らしく撃ち心地が良くなっているのですが、なんだか心配になってくるレベルです。ん~大丈夫かな?
と言う事で、仕様を変えた場合メーカーのサポートを受けられなくなる場合がありますので、自己責任でお願いします。
「オールシーズン使える実射性能」に特化したマルイ製電動ハンドガンはフィールドで頼りになる事間違いなし。
地味な感じですけど、いぶし銀の射撃を見せる電動ハンドガンUSPは寒い時期に撃ちまくりたい方なら、手元に置いて損はない一丁です。
マルイ電動USP | 21.7℃ 49% |
0.20gBB弾 平均初速 | 69.8m/s |
1発目 | 69.9m/s |
2発目 | 70.0m/s |
3発目 | 69.8m/s |
4発目 | 69.8m/s |
5発目 | 69.7m/s |
距離 10m 半径2cm刻みの円 0.20gBB弾10発
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