スパス12はイタリア軍の軍用散弾銃開発計画により、フランキ社が1979年に開発した戦闘用散弾銃で、スパスと言う名前はSpecial Purpose Automatic Shotgun(特殊用オートマチック散弾銃)の頭文字からとった物。
12は、使用弾薬が12番ゲージのショットシェルであるため。
ピストル型グリップやガッシリしたアイアンサイトが、今までの狩猟用散弾銃との違いを見せつけています。
スパス12の特徴としては、セミオートの半自動式かポンプアクションの手動式かに切り替えられる特殊な構造を持っていて、確実な作動が求められる状況や射撃時のガス圧が低い催涙弾やゴム弾等の弱装弾を使用する場合はポンプアクションで行い、連射による制圧力が必要な場合にはセミオートと使い分けが出来ました。
その反面、複雑な構造のため重くなり故障も増えてしまいました。
単発発射コッキングエアガン
固定ホップアップシステム
全長 575mm
重量 743g
装弾数 45発
価格 5,478円 (税込)
クラウンモデル製 SUPER SS Ⅱシニアは18才以上用のポンプアクションタイプのコッキングエアガンです。
ショットガン・スタイルですがBB弾の複数同時発射機能は無く、1発ずつの単発発射になります。
スタイル的にはイタリアのフランキ社製スパス12を模した形状ですが、サイズが小振りに作られていて、例えば実銃やマルイ製スパス12は全長が800mmですがクラウン製は575mmしかありません。まあ銃身も短めに作られているのですが。
重量も軽くて、743gです。因みに実銃は4kg位、マルイ製でも2,000gあります。
外観は廉価モデルらしいオールプラスチック製で、質感も縁日の露店に並んでるクオリティに近い。
プラスネジの数も多いです。これは気分が萎えてしまいます。
それでもトリガーガード前部にプリントされた「ASGK(日本遊戯銃協同組合)」の文字が、「そこら辺の廉価物とは、一味違うぜ!」と主張しています。
スパス12の特徴的なフォアエンドの形状や、レシーバー前部にある多数の放熱孔が開けられたヒートシールド(バレルシュラウド)は良く再現されています。
ポンプアクシヨン時のフォアエンドの後退量は52mm。
18才以上用といっても、そんなにコッキングは重くないです。
フォアエンドには滑り止めのセレイシヨンが刻まれていますが、表面はツルツルで滑り易く、まあそれでもフォアエンド後端が手を引っ掛け易い形状になっているので助かります。
しかしフォアエンドを引いてコッキングし、戻してもフォアエンドはロックされずまた引けてしまうのは、いただけません。
フォアエンドを引いた状態のままでは、トリガーはロックされていて撃つ事は出来ませんが、フォアエンドを2回操作するとBB弾は2発装てんされてしまいます。
その状態で、銃身が下向きだとBB弾1発がコロコロ・・・ポロリと銃身先端から落ちます。
落とさず撃つと2発発射になってしまいます。
なのでフォアエンドは、しっかり引いてコッキングし確実に戻す。
戻したら射撃するまでは動かさない!の習慣をつけないといけませんね。
フロント&リアサイトは、まあこんなイメージでしょうか。
実銃は散弾銃なので、サイトも大雑把な感じなんですが、雰囲気は似ています。
フロントサイトには、ホワイトが塗られています。
銃の右側面はプラスネジの、ねじ止めが多いですねえ。
トリガーを見ると、一瞬 3ホールトリガーか?と思いましたが貫通してませんでした。
なぜかレシーバーに小窓があり、フォアエンドと機関部を繋ぐ金属製のアクションバーが見える様になっています。
トリガー後部には、クロスボルト式のセイフティ・ボタンがあり、右側からボタンを押し込むとセイフティ状態になり、トリガーがロックされます。
左側からボタンを押し返せば、セイフティ解除になります。
ただしこのセイフティも怪しくて、直ぐ壊れそうな気配が。
セイフティにしたままで壊れると撃てなくなるので、あまり触りたくないですな。
BB弾の装てんは、ちょっとややこしい装てん方法になっています。
①まずマガジン・チューブ先端のキャップを少し回してロックを解除して細長い筒状のマガジンを引き抜きます。
②マガジンフォロアー(BB弾を銃に押し込むバネ先端のパーツ)を一杯に下げると、マガジフォロアー下部のツメがマガジン底部から飛び出します。
③マガジンフォロアーを引く力を少し緩めると、バネの力で少し戻りツメがマガジンに引っ掛かった状態になり、マガジンフォロアーが下がった状態で固定されます。
④マガジンを立てたまま、BB弾を流し込みます。
⑤マガジンを横に倒すとBB弾がこぼれるので、垂直に立てたままマガジンをマガジン・チューブに戻し、先端のキャップを少し回してロックします。
⑥マガジンフォロアーの引っ掛かりが外れる様に、ツメを摘まみます。
⑦ツメが外れるとマガジンフォロアーは、バネの力でBB弾を押し上げて給弾状態になり、これで完了です。
なのでBB弾がマガジンに残ってる状態で、マガジン・チューブからマガジンを引き抜くと、全弾こぼれ出てくるので注意が必要です。
と言うことで(どういう事や?)面倒くさいマガジンの給弾方法で、サバゲーで使うとしたらリロード(マガジンの再装てん)に難ありですね。
ポンプアクションは、コッキングエアガンなので少し重いですが、しっかり確実に引く!を心掛ければ、結構リズミカルに撃てます。
トリガープルもコッキングエアガン特有の重さもあって、スムーズとは言えませんがトリガーを引くと軽い遊びが少しあり、その後重くなって直ぐ発射する感じ。
トリガーが重くなってから無駄な粘りがなくキレが良い。
これは的当て等で、ジワリとトリガーを引いて撃つ時には、悪くないフィーリングです。
射撃音も「ボン!」と低く静かな音で、初めて撃った時は何か詰まってるのかと
思いました。安っぽい「バイ~ン!」ていう音を想像してましたから。
弾道も穏やかな印象です。
説明書にBB弾は0.2gを使えと指定されていましたが、たしかに0.2gで適正なホップアップでした。
初速も18才以上用レベルで、良く飛びます。
固定ホップなので弾道を心配しましたが、取り越し苦労だった様ですね。
十数メートルまでは真っ直ぐ飛んで、それから左に少しフックして飛んでいく感じ。
最後まで真っ直ぐは飛びませんが、同じ軌道を描いて飛ぶので着弾修正は容易かと思います。
距離12mの的当てでは、まだ真っ直ぐ飛んでる範囲なので着弾修正をほぼしなくても(中心から4cm下を狙いました)狙った通りに当たり集弾性も良好です。
光学照準器が取付出来ないので、例の大雑把なサイトで狙っての集弾性ですから、逆に凄いかも。
耐久性が未知数で不安要因ではありますが、安くてよく当たるポンプアクションのエアガンをお探しなら、お勧めの一丁です。
距離 12m 半径2cm刻みの円 0.20gBB弾 10発
クラウンSUPER SS Ⅱ | 21.7℃ 39% |
0.20gBB弾 平均初速 | 81.5m/s |
1発目 | 81.8m/s |
2発目 | 81.7m/s |
3発目 | 81.3m/s |
4発目 | 81.4m/s |
5発目 | 81.3m/s |
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