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G10とは樹脂素材の名称で、グラスファイバーにエポキシ樹脂をしみ込ませたのち、積層にして高温高圧で硬化させた素材です。
耐熱性や耐衝撃性に優れて、薬品や水分に影響される事も殆ど無いので、過酷な環境で使用される素材に用いられます。
成型は切削して加工するので、エッジが立っていてグリップ力は高いです。
積層構造なので、各層の色を変えておけば切削加工で溝や丸みをつけると綺麗な模様(等高線)が現れます。
こちらは、実銃用VZ Grips 1911 オペレーター3 G10グリップ ブラックグレー色
こちらは、実銃用VZ Grips 1911 オペレーター2 G10グリップ ブラック色
CO2ブローバックガスガン
可変ホップアップシステム
全長 239mm
重量 724g
装弾数 26発
価格 26,180円 (税込)
初期不良修理保証付
この銃の特徴 |
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〇CO2ブローバックガスガンの中でも最大級のリコイルショック |
〇M45DOCの夜間戦闘用をイメージした各カスタムパーツ |
〇年間生産数制限モデル |
カーボネイト製CO2ガスガンシリーズ第6弾は、M45CQPの発展モデルM45DOCの別バージョン、夜間戦闘用をイメージしたM45DOC-NiteShiftです。
外観は名前の通り、闇に紛れて職務遂行するために真っ黒です。
スライドとフレームは、グラスファイバー・ナイロン樹脂製で、質感はバトン製CO2ガスハンドガンのギラギラ・ザラザラした表面よりは、一般的なHFC134aガスガンの質感に近くて肌理の細かい物です。
フレームのパーティングライン(線状の成型痕)は未処理で、クッキリ見えてます。
M45CQPやM45DOCには施されていたスライドのフロント・セレイション(滑り止めの縦溝)はキャンセルされていて、スライド左側には、Nyx(ニュクス)とオペレーター2の文字(レーザー刻印?)があります。
実銃のOPERATORは、アメリカのスプリングフィールド社が製造する、軍や警察等の特殊部隊向けのM1911でアンダーマウントレイルを装備しているのが特徴かな。
Nyxとはギリシャ神話に登場する夜の女神の事で、神々の王であるゼウスにさえ恐れられ尊ばれている女神であると言われています。
まあ、この銃のシンボリック的なもの・・・か。
アウターバレルは、マズルオプションが装着出来る金属製のスレッデッドバレルで、プロテクターを外せば14mm逆ネジ対応マズルオプションが装着出来ます。
インナーバレル長は通常サイズなので、マズルを覗くとインナーバレルは少し奥に見えますね。
サプレッサー等のマズルオプションの装着が出来るブローバックガスガンの中には、ブローバック時の作動不良を回避するためにショートリコイルがオミットされているエアガンも見られますが、このNiteShiftはちゃんとショートリコイルします。
サプレッサーのサイズは、ハンドガンなので小振りで細めな物が好みですが、作動性を考えればなるべく軽い物がお勧め。
写真の一番下は、マルイ製ショートタイプ・プロサイレンサーですが、この太さでギリギリ何とかエイミング(狙いを定める)出来る太さです。
フロント・リアサイトは、XS-SIGHTSのナイトサイト・タイプです。
といっても実銃のフロントサイトは、10年間自然発光し続けるトリチウムが施されてますが、NiteShiftではグリーン集光サイトです。
リアサイトは実物のナイトサイトを良く再現した、V字型の中央に縦長のホワイトが入っている変わった形状の物で、ホワイトの上にグリーンのドットを乗っける様にして狙いを定めるのですが、初めてな私は素早くエイミングするのは、なかなか慣れませんね。
オーバルホール・ハンマーやアンビ(両側)タイプ・サムセイフティ、ビーバーテイル形状のグリップセイフティ等、定番カスタムパーツはしっかり装備しています。
トリガーは、元祖M1911が懐かしいホールレスのプレーンタイプ。
グリップはVZ-GRIPS社製オペレーター2タイプです。
実物VZ-オペレーターグリップの材料はG10素材がメインですが、カーボンファイバーやミカルタ材も使われたりと種類が豊富です。
NiteShiftのグリップ素材は、フェノール樹脂製の固い感触で吸い付き感は無いものの、パターンの掘りが深いので手への引っ掛かりは良い様です。
左側のグリップパネルには、親指が当たる付近が大胆に削り取られているので、マガジン・リリースボタンへのアクセスがとても楽に行えます。
マガジンの装弾数は26発で、マガジン・フォロアーを一杯に下げてスリットが広くなっている部分からBB弾を装てんします。
ガス・カートリッジはマガジン左側からしか装てん出来ません。
マガジンと水平になる様にガス・カートリッジを装てんして、付属の6mm六角レンチでガス・カートリッジにボトムスクリューが当たるまで仮締めします。
次に六角レンチを短い側に差し替えて、少し力を加えながら本締めをし、途中ガスが抜ける音がして、その音が収まったら完了です。
締め過ぎはパッキンを傷めるので、ガスの漏れる音が収まったらそれ以上強く締めない様にするのが無難です。
ホップアップの調節はフレームからスライドを外して行います。
まずマガジンを抜いてから、スライドを引いてスライドの左側にある窪みとスライドストップ・リリースレバー先端の位置を合わせます。
そしてスライド・リリースレバーのピンを右側から柔らかい物で少し押し込み、左側からレバーを引き抜きます。
そのまま前方にスライドを押し出せば、フレームからスライドが外せます。
チャンバー下部にホップアップ調整ダイアルがあるので、回して調節します。
ついでにスライドの通常分解をすると、リコイルスプリングとリコイルスプリング・ガイド、そしてリコイルプラグを外し、スライド先端のバレルブッシングを付属のブッシングレンチをつかって反時計回りに回してから引き抜きます。
するとバレル一式が前方に抜ける様になるので、引っ張り出せば完了。
スライドのホールドオープン時に、スライド・リリースレバーが引っ掛かるスライドストップ・ノッチが削れたり変形してしまうとホールドオープン出来なくなってしまいます。
なのでノッチの削れ対策に、ノッチの裏側に金属パーツが取り付けられています。
これで実質的にホールドオープン時には、スライドストップ・リリースレバーは金属パーツの方に引っ掛かる様になり、心配無用になります。
まあ、元々のノッチは、ただの飾りになってしまった訳なんですけど。
リアサイトがとても奇抜なんですが、それ以外は今までのM45シリーズと同様にスムーズな操作感と作動性で、扱い易いです。
ブローバックはとても強烈で、射撃音も迫力のある大きい音がします。
リコイルショックは、バトン製BS-STACCATOと同程度でCO2ガスガンの中でも最大級。
素早いブローバックスピードでの、手に伝わるビシッとした鋭い感触がSTACCATOより若干弱い程度。
初速もあるので弾の飛びは元気ですし、集弾性も安定していて優秀です。
ガスの燃費は、1カートリッジで75発程撃てました。
因みにバトン製STACCATOは1カートリッジで110発程度撃てるので、比較すると燃費はやや悪いですね。
作動性に関しては、試しに少し重めなマルイ製ナイツタイプ・プロサイレンサーを装着して、1マガジン程撃ってみましたが作動に問題は無い様でした。
低温時の作動性は、室温13.3度の中 秒間2発で連射してみるとSTACCATOよりガスの消費が大きいためか、ガスの冷え方も速くて初速の落ち方が速いです。
寒い季節での使用では、連射は控えめに!ですな。
それにしても、こんな強烈なブローバックが味わえる時代が来るとは。
もう随分CO2ガスガンも、ブローバックガスガン界に浸透して来てるのではないでしょうか?
国内のSTGA認証済みで、30日の完全無償補償(マガジンは60日)が付いてますし、CO2ガスガンのハードルも、結構下がってますよねえ。
距離 10m 半径2cm刻みの円 0.20gBB弾 10発
室内温度13.3度の中での、秒間2発で連射した時の初速の変化です。
マガジンの温め等は、一切無しです。
マルイ製は4~5発目、NiteShiftとウエスタンアームズ製HRTは19発目でブローバックが弱くてマガジンのBB弾を装てん出来なくなりました。
全弾撃ち尽くせて、ホールドオープン出来たのはバトン製BS-STACCATOだけでした。
Carbon8 NiteShift | 18.0℃ 46% |
0.20gBB弾 平均初速 | 85.7m/s |
1発目 | 85.7m/s |
2発目 | 85.3m/s |
3発目 | 86.3m/s |
4発目 | 85.3m/s |
5発目 | 85.8m/s |
0.20gBB弾の初速は、適正ホップ時の数値です。
Carbon8 M45DOC NiteShift
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