ブローバック ガスガン (セミ・フルオート)
可変ホップアップシステム
全長 230mm
重量 650g
装弾数 23発
初速 82.1~83.7m/s (0.2gBB弾)
価格 13,200円 (税込)
Action Armyは台湾のトイガンメーカーで、ボルトアクション・ライフル等を作ってる会社です。
そんなメーカーが、いきなりオリジナルデザインのブローバックガスガンをリリースするとは。
日本仕様は、株式会社プラウダと言う所が輸入元になっているみたいです。
そのブローバックガスガンは、全身がほぼナイロンファイバー樹脂製で硬質な質感の外観は、雰囲気が良い。
しかもスタイリッシュでスマートに撃てそうなデザイン。
でも何だか昔から馴染みのある様なデザイン・・・ですな。
そう、1950年から改良を施されながら生産され続けているスタームルガーMkシリーズに雰囲気が似ています。
因みにスタームルガーはアメリカの会社で、ドイツのルガーとは何の関係もありません。
写真下は、マルシン製スタームルガーMk1ブルバレルですがAAP01が現代版スタームルガーですよと言われても、疑われない位イメージは似ていますよね。
似ているのは雰囲気だけでなく、ブローバックの仕組みも同じです。
通常のオートマチック・ピストルは、スライド全体が動いてブローバックしますが、AAP01は自動小銃の様に内蔵されたボルトのみブローバックし、ブローバックしたボルトは銃本体後部から飛び出ます。
初弾を装てんするためにコッキングする時も、ボルト後部を引いて行います。
アウターバレルやインナーバレルはレシーバーに固定されていてショートリコイルもしないので、ブレが無く精密射撃向き。
アウターバレルが固定されているので、マズルに重量物を装着してもブローバックの作動に影響が無く、どんなサイレンサーでも付け放題と言う事になります。
こんなところが、この銃にアサシン(暗殺者)と言う名前が着いた所以でしょうか。
ならばと、マズルキャップを外してみればなんと!!14mm逆ネジはアウターバレルの先端部分をネジにした樹脂製だなんて。ここは金属製にして欲しかった。
まあ、低価格でコストダウンを考えれば、しょうがない所か。
でも、ここでなくても。
気を取り直して、マルイのショートタイプ・サイレンサーを装着してみました。
このサイレンサーの外径は34mm程度。
これ位の径だと、通常のサイトで狙っても邪魔にならず使えます。
フロントサイトはオレンジ色の、リアサイトは緑色の集光サイトで非常に視認性が良いですし、前と後で色が違うのも粋に感じます。
フロント・リアサイト共に、サイト後部に光の反射を抑えるためにセレイション(筋状の溝)が入ってます。
グリップの模様はオリジナルパターンで彫りが深く、何故か三角形の穴が空いてるデザイン。
残念ながらバックストラップの交換機能はありません。
価格からすれば、当然か。
セミオートとフルオートの切り替えは、ボルトの裏側にあります。
ボルトをホールドオープンさせて、ボルト裏の切り換えレバーを左右にスライドさせて行います。
A側がフルオートで、1側がセミオートになるのですがこれが固い。
何度も切り替えていれば、そのうち馴染んでくるかと思いましたが、まだまだです。
それと切り換えレバー自体も、グロック18の様にもっと使い易い位置にあれば良いと思うのですが。
これも価格に反映されてるのでしょうね。
ホップアップの調整は、チャンバー左横のダイヤルを回して行います。
ボルトをホールドオープンさせて、指で回します。
比較的ダイヤルは大きめなので、爪で引っ掛け気味にすれば回し易いと思います。
それでも回せないという方は、銃のフレーム最後部のテイクダウンボタンを力一杯押せば、レシーバーが上方に外れて、そのままレシーバーを上に外せば、フレーム前方のレシーバーを引っ掛けてある部分も外れて、フレームとレシーバーが分かれます。
レシーバーを裏がえせば、ホップダイヤルが見えるので指で回せば調節出来ます。
マガジンキャッチのリリースボタンは、右側に付け替え可能で付け替え方法も説明書に書かれています。
スライドストップはアンビ(両側)タイプ。
グロックの様なトリガーセイフティが付いています。
マニュアルセイフティはアンビタイプではなく、クロスボルト式と呼ばれるもので、左右のボタンは繋がっていて、右側を押し込めば左側が飛び出す・・・と言ったボタン。
初期設定だと、右上の写真の様に左側が出ていてオレンジ色のラインがみえている時が、セイフティ解除で撃てる状態です。
つまり左側を押し込んでセイフティ・オンになりますが、これを逆に右側を押し込んでセイフティ・オンにする事もできます。
レシーバーを外してフレームにある、セイフティボタンの矢印の部分をマイナスドライバー等で押しながら、右側に引き抜き向きを逆にして戻すだけで、簡単に完了。
レシーバー上部とアウターバレル底部には2個つづ穴が開けられていますが、これはオプションパーツのレイルを取り付ける穴です。
プラスチック製のレイルを直にネジ止めする形なので耐久性はかなり心配になるレベルですし、頻繫に脱着するのもネジ山がどうなるか不安になってしまいます。
レシーバー上部にレイルを取り付けると、エジェクションポートの上半分は塞がれた格好になるのですが、これはご愛嬌と言う事で。
レイルなんか付けないよ、と言う方には、この2個つづの穴は雰囲気を害するかもしれませんね。まあ、拡張性のある近代銃だと思えば許せるか。
と言う事で、小型軽量な物を選んで装着してみました。
ショートタイプのトレーサーにフラッシュライト。
トップレイルには、マルイのマイクロプロサイトを載せてます。
台湾製といえど日本仕様と言う事で、初速証明書や比較的丁寧な日本語の取り扱い説明書も好感が持てます。
ガスの注入も、国内製と同じ感覚で出来ますし、ガスが入り難い事もなく海外製だからと、気をもむことはありません。
ただ、初めて弾をチャンバーに送り込んだ時に、ホップアップが最弱になっていたせいか、弾ポロになって、焦りました。
ホップアップが最弱だと、殆ど引っ掛かりが無いレベルみたいですね。
ボルトの引き心地は少し弱めで、もう少し強い方が、ボルトが戻る時のしっかり感があって良いと思いました。
ブローバック時のリコイルショックは、普通のスライドが後退するタイプに比べれば、ダイナミック感は弱くガツンとした衝撃で撃ち心地を演出するタイプでもないですが、鋭くビシッビシッと手に伝わる感覚は、節度感があって良いです。
フルオートもスムーズな作動で気持ち良く撃てます。
ちょっと予想と違ったのは、もう少しマガジンの冷えに対して強いかなと思ってましたが、予想程ではなくフルオートでも一気に全弾撃つよりは、3~4点射位でリズミカルに撃った方がブローバックの勢いの低下が緩やかになり楽しいです。
実射性能は素晴らしく、適正にホップ調整をすれば弾は真っ直ぐ飛んでいきます。
集弾性も満足できるもので安定感もあります。
マガジンには約14gのガスが入り、一回の注入でマガジン4本分位は撃てるので、燃費は良いと思います。
初速は0.2gのBB弾で、平均 83m/s位です。
上の写真はフルオートの結果なので、マガジンが冷えて数値がちと下がってますね。
フルオートの回転数は、秒間 15~16発で、まあエアガン界では平均的なスピードです。
距離 10m 半径2cm刻みの円 0.20gBB弾10発
標的までの距離は、10mです。フルオートでもそんなにブレないと言う事は、リコイルショックが大人しいからとも言えますが、実戦では使えるのではないでしょうか。
マルイ製グロックのマガジンが使えるとか使えないとか聞いたので比べてみると大体同じ形で、マガジン・フォロアーの溝の部分からBB弾を装てんするところも同じです。
ただ、ルートパッキンの形状が僅かに違いました。
AAP01は表面が平ですが、マルイ製はUの字に中央が窪んだ形状になっています。
実際にAAP01にマルイ製グロックのマガジンを装着して撃ってみるとまあ、普通に撃てるのですが、初速を計ってみると 75.6~77.6m/sに落ちて、ブローバックの作動が気持ち弱くなる気が。
特に連射するとマガジンが冷えてブローバックの勢いが弱くなるせいかブローバック時のボルトの閉鎖不良が起きました。
結果としては、使えるのですが性能や作動の若干低下はあります的な・・・。
ん~手放しで喜べないのが残念です。
何も無ければ、手持ちのグロック用ロングマガジンで思うがままに撃ちまくったのに。
新たにAAP01用を購入するのは、価格的にためらいが・・・・。
重量も重すぎず、軽快に撃てて実射性能も良いので是非フィールドに連れて行ってやって下さいと言いたいけど、オリジナルデザインなので入るホルスターがあるか心配と思う方大丈夫です。
銃身が長いので先っぽが開いている必要がありますが、グロック用のホルスターにピッタリ収まります。
写真はBLACKHAWKの、グロック17/22/31用ホルスターです。
なかなか面白い銃ですので、ぜひぜひ。
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