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レビューで分かる[東京マルイSAA.45 シビリアン]

エアガンレビュー SAA.45 Civilian シビリアン 4.75インチ 10才以上用コッキング

エアガンレビュー SAA.45 Civilian シビリアン 4.75インチ 10才以上用コッキング

 

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実銃のお話し

西部劇とは1860年代から1890年代における、アメリカの西部開拓時代を舞台にした映画やドラマの事です。

日本でも昭和50~60年代には、毎日の様にテレビで映画が放送されていて、当然数多くの名作西部劇も見てきた訳で、完全に影響された私は早打ち(ファスト・ドロウ)や人差し指で銃をクルクル回す練習をしたのですが、当時お年玉で購入した金属製のモデルガンは、子供には重くて早々に挫折した苦い思い出も。

しかし、「マカロニ・ウエスタン」と言う言葉は、イタリア製西部劇を指す和製英語で、映画評論家の淀川長治さんによる造語だとは知らなかった。

 

これはアメリカ人が、本場ハリウッド製西部劇に対する意味合いで、イタリア製西部劇を「スパゲッティ・ウエスタン」と呼んでいたのですが、淀川長治さんが「スパゲッティなんてねぇ~」と、「マカロニ」に呼び変えたと言う事です。でもイタリアでも「マカロニ・ウエスタン」は通じるらしいのは本当?

で、西部開拓時代に使用されていたリボルバー拳銃として有名なのが、1873年から生産されたコルト・シングルアクション・アーミー(SAA)です。

アーミーの名が付いている通り、元々は軍用銃なのですが民間向けモデルもあり、45口径モデルの名称は「ピースメーカー」。その4.75インチ短銃身モデルが「シビリアン」です。

1940年には、第二次世界大戦のため生産中止になりましたが、その数年後に生産再開された物が第2世代モデルになります。

驚異的なのは、現在でもコルト・シングルアクション・アーミーは、第四世代モデルがコルトのウエップ・カタログに載っていること。

 

エアガンレビュー SAA.45 Civilian シビリアン 4.75インチ 10才以上用コッキング

 

東京マルイ SAA.45 Civilian

10才以上用コッキングエアガン

可変ホップアップシステム

全長   266mm

重量   434g

装弾数     6発

価格   13,800円 (税別)

 

この銃の特徴
〇10才以上用ライブカート式のリボルバータイプ・コッキングエアガン
〇このカテゴリーでは珍しい、可変ホップアップ搭載のハイグレード・モデル。
〇新しいシステムの「エアーリボルバープロ」シリーズは、実射性能も格段に向上。

 

エアガンレビュー SAA.45 Civilian シビリアン 4.75インチ 10才以上用コッキング

 

外観レビュー

 

エアガンレビュー SAA.45 Civilian シビリアン 4.75インチ 10才以上用コッキング

東京マルイ SAA.45 シビリアンは、新しい「エアーリボルバープロ」シリーズ第2弾のコッキングエアガンで、第1弾であるSAA.45 アーティラリーのバレル長5.5インチに対して、シビリアンは4.75インチ。(でもアルミ製インナーバレルは、アーティラリーと同じ70mm)

「エアーリボルバープロ」シリーズとは、従来品よりハイグレードな射撃システムを装備した、10才以上用リボルバータイプのコッキングエアガンの事です。

なのでお値段も、従来品の倍以上となっています。

 

エアガンレビュー SAA.45 Civilian シビリアン 4.75インチ 10才以上用コッキング

外観は全体的にプラスチッキーですが、流石に高級タイプだけあって、ヒケも無く綺麗なマットブラック仕上げで質感は良いです。

まあ、10才以上用エアガンなだけに、重量は434gと軽いのですが。

 

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フレーム右側側面にある刻印はマルイ仕様ですが、左側面とバレル上部の刻印は実銃通りに正確です。

 

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マズルは45口径の大迫力。

マズル内側のライフリングも、かなり奥にあるインナーバレルまで、しっかり再現されています。

銃身長が4.75インチ(約120mm)でインナーバレル長が70mm。

実際に計測してみると、マズル先端から35mm程奥にインナーバレル先端が有ります。

なので真正面以外では、マズルから銀色のインナーバレル先端は見え難く、リアルです。

 

エアガンレビュー SAA.45 Civilian シビリアン 4.75インチ 10才以上用コッキング

サイトはとてもシンプルで、大きなフロントサイトにリアサイトはフレーム上部に彫られた溝です。

ハンマーが落ちている時は、ハンマーとリアサイトの溝が重なるので狙えません。

ハンマーを起こすと正確に狙う事が出来ます。

実銃のSAA.45は昔ながらの銃なので、現代のリボルバーピストルの様な安全構造は持ち合わせておらず、ハンマーの撃針がカートリッジを直接叩く物でした。

マルイ製SAA.45もハンマーの撃針は再現されているのですが、当然フレーム側にカートリッジに通じる穴などは開けられていません。

ハンマーをよく見てみると、ハンマーが落ちてる時は撃針がハンマー内に収納される構造でした。 

 

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グリップは、BB弾発射用ピストンを内蔵するため、実銃よりやや大きめ。

グリップ自体は樹脂製ですが、木目を塗装で再現したウッドタイプで、木目の表面の質感がとてもリアルで素晴らしい。

マルイさんの疑似ウッドタイプ技術は、本当に凄いですね。

10才以上用エアガンで、この雰囲気を出せるのはブラボーです。

 

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樹脂製のカートリッジは、.45コルト弾をリアルに再現していて、カートリッジ底面には刻印も入っています。

手に取ってみるまでは、真鍮製と見紛う出来です。

BB弾の装着は、弾頭にはめ込みます。はめ込んだBB弾を保持してくれるパッキンは、均一で軽い感じ。保持が強いとBB弾が発射されずに残ってしまう事もありますからね。

カートリッジは、底面を押すと弾頭部分が飛び出る構造になっています。

これは、射撃時にハンマーを起こすと、エアーを噴き出すノズルが後部からせり出てきて、密着しながらカートリッジ底面を押し、飛び出た弾頭部分はチャンバー部分と密着する事で、エアーのロスを無くして安定した飛びを実現すると言う物。

 

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カートリッジの装てんは、まずハンマーを少し引いてハーフコックにします。
するとシリンダーが、時計回りに手で回せる様になるので、ローディングゲートを開いて1発ずつ装てんします。

ん~このシリンダーを回す時の音が、何とも言えない心地よさ。

 

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カートリッジを取り出す時も、装てん時と同じ手順で行います。

実銃の場合は、シリンダーにカートリッジが焼き付いたりして、上手くカートリッジが排出出来ない時があります。

そんな時はエジェクターロッドを使って、カートリッジを強制的に押し出して排出するのですが、エアガンの場合は当然ながら焼き付きとか無いので、銃を手前に傾けるだけでスルスルとカートリッジは出てきますが、まあ雰囲気で使うのも有りです。

 

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SAA.45シビリアンには、マルイ製らしくマニュアルセイフティが装備されています。

ハンマーを起こしている時に、フレーム左側にある、ネジを模したボタンを押す事で、トリガーがロックされてセイフティ状態になります。

解除は、反対側に飛び出たボタンを押し戻す事でセイフティ解除になり、撃つ事が出来ます。

ただ、見た目を損なわないのは良いですが、ボタンが小さく押し難いですね。

 

エアガンレビュー SAA.45 Civilian シビリアン 4.75インチ 10才以上用コッキング

ホップアップの調節は、バレル後端にあるホップアップ調整ダイアルにホップ調節ツールを嚙み合わせながら回して行います。

ホップ調節ツールは、ダイアルに固定は出来ないので、やや回し難いですが、ダイアル自体は軽く回ります。

 

実射

西部劇用10才以上用のエアガンとなれば、ガンベルトから素早く抜いて撃つ「早撃ち(ファスト・ドロウ)」がしたくなりますが、10才以上用とは言えコッキングエアガンで、ハンマーを起こすには空気を圧縮する負荷が掛かかり、素早くハンマーを起こして撃つのは、不向きかな?

それでもイコールコンディション(お互いマルイ製SAA.45)なら荒野の決闘も面白いかも。

フレーム内側は、金属製インナーフレームで補強されているので、コッキング時等も歪みは発生せず剛性感があります。

シリンダーも正確に作動し、コッキングエアガン特有のトリガープル時の粘りも僅かです。

同じマルイ製コルト・パイソンより初速は高く、新しいカートリッジ・システムと可変ホップアップで、弾の飛びも期待してしまいますが、確かに集弾性は格段に上がってますね。

何処のメーカーの、10才以上用ライブカート式リボルバー・コッキングエアガンの実射性能も、10mでの的当てなんて考えられませんでしたが、このマルイ製SAA.45だとA3コピー用紙サイズなら遊べる位に優秀です。

ただし定価で言えば、あと1,000円足せばマルイ製LIGHT PROシリーズの電動アサルトライフルが買えるんですよ。

これは悩ましい事ですなあ。

でも、西部劇にどっぷりハマって育ったオジサンにも、刺さりまくりなSAA.45なのでした。

エアガンレビュー SAA.45 Civilian シビリアン 4.75インチ 10才以上用コッキング

距離 10m 半径2cm刻みの円(A3コピー用紙)
 0.12gBB弾 6発

 

マルイ シビリアン 32.7℃ 50%
0.12gBB弾 平均初速    45.4m/s 
1発目  45.6m/s 
2発目  45.6m/s 
3発目  45.1m/s 
4発目  44.9m/s 
5発目  45.2m/s 
6発目  45.7m/s  
   
計測機器 XCORTECH-X3200   
0.12gBB弾の初速は、適正ホップ時の数値です。

 

 

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