74年もの間アメリカ軍のサイドアームとして頑張ってきたM1911に変わって、1985年にベレッタ 92Fが多くのライバルを破り、M9として制式採用されました。
2006年には、アンダーマウントレイルの装備等近代改修が行われM9A1になりましたが、米軍用M9のアップデートはここまでで、ご存知の通り2017年にSIG SAUER P320がM9の後継機M17として採用されました。
制式採用から随分と年数が経ったM9の後継選びをアメリカ軍が計画し始めたころ、ベレッタ社は大幅に改良が施されたM9A3(M9A2は計画倒れしてた)を発表して、無駄なトライアルをしなくても改良型M9を採用した方がお得ですよとアピールしました。
しかし基本設計の古いM9は、アメリカ軍が欲していたコンセプトとはかけ離れていたため、検討すらされないまま突き返されてしまいました。
アメリカ軍には採用されなかったものの、熟成されたM9は性能面でもコスト面でも優れており、法執行機関や民間用に大いにアピールされました。
ただ、M9A3と言う名称をそのまま使うのは、どうでしょう。誤解を生みそうですよね。
現在ではM9A4がウエッブカタログにも掲載されています。
CO2ブローバックガスガン
可変ホップアップシステム
全長 235mm
重量 810g
装弾数 22発
価格 21,780円 (税込)
3ヶ月内部パーツ破損・ガス漏れ無償修理保証付
この銃の特徴 |
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〇寒さに強いCO2ブローバックガスガン |
〇BATON製CO2ブローバックガスハンドガンの中ではマイルドな撃ち心地 |
〇燃費が良く、価格も抑えられている |
BATON airsoftさんとTANIO・KOBAさんのコラボレーションにより、2019年にSTGA認定CO2ガスガンとして誕生したのが、実銃のベレッタM9A3をモデルアップしたBM-9 CO2GBBです。
それから月日が流れ、2020年のセカンドロット、2021年のサードロットと生産される度に細やかな改良が施され熟成の域に。
今回はサードロットからの変更は無いと言う事なので、まあ完熟したBM-9が味わえるのかな。
BATON BM-9の外観は、スライド・フレーム共に成型色のままなのか、とてもザラザラした質感です。
刻印類は、スライド左側の「BERETTA」の社名とベレッタ社のマークが大人の事情で無い以外は、とてもリアルに入っています。
アウターバレルは、マズルオプションが装着出来るメタル製のスレッデッドバレルで、マズル・プロテクターを外すと14mm逆ネジ仕様になっているので、各種対応オプションが装着できます。
写真はマルイ製ショートタイプ・プロサイレンサーですが、これだとフロントサイトがすっぽり隠れてしまうので、正確なエイミングは難しいかな。
まあ感覚で、そこそこ狙う事は出来ますが。
ブローバック・ガスハンドガンの中には、重いサプレッサー等を装着するとブローバック中に作動不良を起こしたり、作動性を良くするためにショートリコイルをオミットした物なども見受けられますが、このBM-9はショートリコイルは再現されていますし、重めのマルイ製ナイツタイプ・プロサイレンサーを装着して1マガジン一気に撃ってみましたが、快調作動してくれました。
フレームのダストカバー底部にあるアンダーマウントレイルは、M9A1では1つだったロッキングスロット(横方向の溝)がM9A3では3つに増やされて、装着デバイスの取り付け位置に柔軟性を持たせていますが、ここはBATON BM-9も忠実に再現されています。
ドブテイル固定式のフロント・リアサイトには、ホワイトドットが綺麗に入っていて視認性は良好です。
因みに実銃では、ドットにトリチウム(人の皮膚も通過できないほどの弱い放射性同位体で蛍光物質にあたると発光する)が入っているそう。
セイフティはハンマーが落ちていても起きていても掛ける事が出来ます。
実銃ではハンマーが起きている時にセイフティレバーを押し下げると、デコッキングとセイフティ機能が同時に機能しますが、BATON BM-9ではデコッキング機能がオミットされています。
その代わりハンマーが起きてる状態でセイフティに出来る「コック&ロック」が出来るので、コンバット・シューターの方には喜ばれるかも。
特殊部隊や法執行機関向けに、2003年に開発されたバーテックで好評だった、ストレートタイプのバックストラップがM9A3にも採用されていて、グリップが握り易くなりました。
BATON BM-9のグリップパネル中央にあるベレッタ社のロゴは、ぱっと見分からないほどに実銃とは絶妙にデザインが変えてあります。(これも大人の事情)
BATON BM-9はマガジンキャッチ・リリースボタンが左右付け替え出来ると言う事でしたが、やり方が分からず・・・取り敢えずグリップパネルを外してみると、それだけでリリースボタン・アッセンブリーが外せて左右の向きを変える事が出来ました。
グリップパネルでマガジンキャッチ・リリースボタン・アッセンブリーを固定している感じですね。
これは私が知る限りで、1、2を争う程に簡単な付け替え方法です。
マガジンの装弾数は22発で、マガジンフォロアーを一番下まで下げながら、マガジンフォロアー・スリットの少し広くなっている部分からBB弾を投入します。
ただBB弾を投入出来るスペースが、BB弾1発分位しかないので若干入れ難いですね。
マガジン・バンパーは、実銃の物よりやや厚みがあります。
CO2ガスカートリッジの装着は、ロックを外してマガジン・バンパーをずらしマガジン底部からガスカートリッジを挿入します。
カートリッジ・ベースカバーを取付けて、附属の六角レンチで締めていき途中ガスが抜ける音がして、その音がしなくなったら完了です。マガジン・バンパーを元に戻して終了。
この時、あまり強く締め付けるとガスケットが痛むので注意が必要です。
六角レンチで締め付けていくと、マガジン側のノズルがガスカートリッジ先端を突き破る時にブシューっと多少ガスが漏れる音がするのですが、最近のBATONさんの製品は、このガス漏れが少なくなっていて、クオリティが高くなっていますね。
CO2の高圧ガスが漏れる音は、やっぱりビビッてしまうので漏れが少ないのはとても良いです。
マガジンを抜いてから、テイクダウン・レバーのロック解除ボタンを押しながらテイクダウン・レバーを下げれば、スライドを前方に抜く事が出来ます。
スライドのチャンバー下部にホップアップ調整ダイアルがあるので、少しずつ回して調節します。
通常分解もスムーズに出来ますね。
ひとつ・・・マズル・プロテクターを外さないと、スライドからアウターバレルは抜けません。
私は手の指が短いタイプの人なので、ベレッタ92Fの太いグリップはガッツリ握る事が出来ず苦手な部類なのですが、M9A3のストレート・グリップは随分と握り易くなってます。
射撃した感触も、さすが熟成されたCO2ブローバックガスガンと言った所で、安心感すら覚えます。
BATONさんも公言されてますが、BM-9はBATON製CO2ブローバック・ガスハンドガンの中では、一番リコイルショックがマイルドだそうです。
試しにBS-STACCATOとBG-17とで撃ち比べてみましたが、確かにBS-STACCATOとは明確に違いました。
BG-17と比べると、鋭さや重さが僅かにマイルドかな。
ついでにマルイ製ブローバック・ガスハンドガンの中ではリコイルショックが強いと言われる、XDM-40と撃ち比べてみましたが、スピード、重さ共に多少BM-9の方にアドバンテージがある感じです。
逆に実射性能では、やはりマルイ製の方がやや優秀ですが、BM-9もBATON製の中では平均点以上だと思います。
燃費も良くて、1ガスカートリッジで120発は撃てます。
ミリタリー系で、最近流行りのポリマーフレーム・オートにロマンを感じない方は、M1911系もしくは、こいつで決まりでしょう。
距離 10m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ)
0.20gBB弾 10発
BATON BM-9 | 26.1℃ 47% |
0.20gBB弾 平均初速 | 78.3m/s |
1発目 | 78.0m/s |
2発目 | 76.9m/s |
3発目 | 81.3m/s |
4発目 | 78.9m/s |
5発目 | 76.3m/s |
BATON BM-9の・口コミ