第二次世界大戦後暫くはワルシャワ条約機構の下、自国の軍用アサルトライフルは輸入に頼っていたルーマニアなのですが、国産化を目指し1960年代に入って、AKM (かの有名なAK-47の後継機種) のライセンス生産を開始しました。
基本的にはベースとなったAKMそのままに開発されたのですが、射撃時のコントロール性向上のために、下方に垂直に伸びたフォアグリップ一体型のハンドガードが取り付けられました。
このフォアグリップ一体ハンドガードのAKMは、ルーマニア製AKMを大いに特徴付ける物になりました。
ルーマニア軍での制式名称はPM md.63(Pistolul Mitraliera model 1963)。輸出名ではAIMと呼ばれます。
固定式ストックに加え、折り畳み式ワイヤーストックタイプも開発されましたが初期の物はストックを下方向に折り畳む物で、後の1990年に横方向右側に折り畳む方式に変更になりました。
軍の名称はPM md.90。輸出名はAIMSになります。
セミ・フルオート電動ガン
可変ホップアップシステム
全長 700mm-900mm
重量 3,400g
装弾数 600発(ゼンマイ巻上げ式)
価格 45,100円 (税込)
CYMA製ルーマニアAIMSはフルメタル仕様で、とても雰囲気の良い質感です。
塗装が弱いのは、何時もの事なので諦めてますが、マットな質感のレシーバーやフロントサイトやガスブロック、それにリアサイトの土台部分は薄いシボ加工が施された塗装にされてたり、レシーバーのリペットも再現されています。
レシーバー左側面には光学照準機器装着用のマウントベースが、しっかりと再現されていますね。
で早速スコープを!となりますが、ここはやっぱりドラグノフ用のスコープでないと。
しかしここで問題なのが海外製エアガンに純正品パーツではなく、海外他社製パーツを無加工で装着するなんぞ、奇跡に近い所業と言う事。
探してみるとUFC製 UFCSC19 SVD ドラグノフスコープってのがありました。
UFC製ならCYMAと身内みたいな物ですし(ほんまかいな?)商品説明に、AGM,S&T A&K,CYMA製のSVDに対応とありましたので。
そもそもドラグノフ用のスコープがAIMS(AKM)に装着出来るのか?という根本的な事がありますが、マウントベースは同じ様な物だろうなんて楽観的思考の下勢いだけで装着してみると、スコープマウントをロックするパーツの調節のみでなんとか装着出来ました。
残念ながらレシーバーカバーと僅かに干渉する所があるのですが次に装着する時は、接触する部分にセロテープでも貼りましょう。
銃身の軸線よりやや左側にスコープがセットされますが、これは実銃のドラグノフでも同様らしいです。
ただドラグノフとAKMでは銃のサイズも違いますから、違和感もありますかね。
お~このレトロ感が何とも良いです。まあ、まだ銃もスコープもピカピカなので雰囲気は出ませんが、塗装がハゲハゲの使い込まれた質感が出れば最高に良い感じになりますね。
でも実際サバゲー等で使うなら、やっぱり20mmのマウントレイルが便利ですし手持ちの光学照準機器が使えますからねえ。
使い勝手も現代ものには敵いません。
このレールマウントは、CYMA純正 SVD AKシリーズ用なので装着はロックの締め付けを調節するだけで、簡単にピッタリ取付出来ました。
さすが純正。価格も手頃なので、お勧めです。
マズルには、ザックリ斜めに切り取られただけのコンペンセイター(マズルブレーキ)もリアルに再現されています。
実銃では射撃時に、やや右側上方にガスが噴出して銃身の跳ね上がりを抑えてくれる物です。
コンペンセイターを固定しているロックピンを押しながら、コンペンセイターのネジを回して外すと、14mm逆ネジになっているので、対応するサプレッサー等が装着出来ます。
写真はマルイ製ショートタイプ・プロサイレンサーです。
フロントサイトはアジャストツールを使って、多少の上下左右の調整が出来ます。
リアサイトはタンジェントタイプで、スライドバーを前後にスライドさせる事でリアサイトが上下に動いて、狙点距離に応じて上下の着弾修正が出来ます。
ルーマニアAIMS最大の特徴であるフォアグリップ一体型木製ハンドガードもリアルに再現されています。
実銃と同様に合板から切り出され、丁寧に角が落とされていて表面も綺麗に磨かれてます。塗装もしっかりしていますね。
滑らかで触り心地の良い木製ハンドガードは、見た目以上にリアルです。
ストックはMPi-KMS-72(AKMの東ドイツ製ライセンス生産品)を模した側面折り畳み式ワイヤーストックで、折り畳んでもセレクター操作に影響のない形状になっています。
レシーバー後部のリリースボタンを押すとストックのロックが解除されるのでそのまま右側に折り畳みます。
折り畳み時には、折り畳む方向にテンションがかかっていますがクトックをロックする物はありません。
またストック後端には、ゴム製パーツがはめ込まれていて、ストック折り畳み時にレシーバーと当たった時の緩衝になっています。
ここまで内容が充実していると、グリップは黒ではなくベークライト(フェノール樹脂)っぽく、こげ茶位にして欲しかったです。
黒だと近代AKっぽいイメージになるので。
セレクターは実銃通り一番上がセイフティで刻印は「S」、真ん中がフルオートで刻印は「FA」、一番下がセミオートで刻印は「FF」。
実銃の刻印は、同じ物も見ましたし違うものもあって、なんだか良く分かりません。
チャージングハンドルを引いて、ダミーボルトのカバーを後退させるとスライド式のホップアップ調節レバーが見えます。
ホップアップの調整自体は問題なく出来るのですが、如何せんスライドが軽く動き過ぎる。
折角ホップを合わせても、ちょっと当たっちゃうだけで動いてしまう。
しかも射撃に合わせてダミーボルトカバーが作動するギミックがあるのですが動かないでくれ!と思っちゃいますね。
スチール製のゼンマイ巻き上げ式多弾数マガジンの装弾数はビックな600発。
BB弾をマガジンに600発入れようとしたら、数発入り切らなかったのですが私の数え間違いを考慮して、ギリギリ入った事にしましょう。
完全にゼンマイを巻き上げた状態で、フルオートで撃ち続けると大体300発程度撃てます。
まあ、普通ですね。マガジンからの給弾も問題なしでした。
レシーバーカバー後部のリリースボタンを押し込むと、ロックが解除されるのでレシーバーカバー後部側から上に持ち上げて外します。
バッテリーは8.4Vニッケル水素の、いわゆるAKバッテリーです。
細長い円筒形タイプのバッテリーです。
バッテリーは先端を銃に差し込む様に装着するため、きっちり収納されますし配線は適度な長さなので、持て余す事も無く綺麗に整えられるのでレシーバーカバーは、すんなり元に戻せます。
何処やらのメーカーの様に、バッテリー装着で苦労する事は無いです。
CYMA AIMSはフルメタルでずっしり重く剛性感もあって良いですね。
ワイヤーストックもガッチリしていて問題ないですが、しっかり頬付けして撃ちたい方は、固定ストックのAKMを選んだ方が良いです。
射撃音はCYMAらしい、大人しめのバシャン・バシャンという射撃音で秒間12発程度のフルオート・サイクルと相まって、なんだか心地いいです。
AKならば・・・ですけど。
トリガーストロークはやや長めで、台湾製電動ガンで流行ってる電子トリガーやマイクロスイッチは装備されていないオーソドックスなトリガーなのでセミオートのキレはそれなりです。
でもセミオートの連続した速射でも、ある程度追従してくれますし銃の性格からしてそんなに不満には感じないでしょう。
弾の飛びは、この個体はやや初速が低いせいかホップの掛かりも少し弱く0.25gBB弾だとホップアップ調節レバーを最強にして、やっとホップが適正位になりました。
それでも弾道は素直に真っ直ぐ飛んで行きますし、近距離12mの集弾性も驚く程の纏り方で実射性能は優秀です。
フルメタルなので、サバゲーで走り回るには重たいかも知れませんがAKはロマンですよ。
質感は良いし、この木製ハンドガードを撫でまわしたい方も多いのでは?
距離 12m 半径2cm刻みの円 0.25gBB弾
セミオート10発
CYMA AIMS | 21.9℃ 39% |
0.20gBB弾 平均初速 | 79.6m/s |
1発目 | 79.2m/s |
2発目 | 79.9m/s |
3発目 | 79.4m/s |
4発目 | 79.3m/s |
5発目 | 80.2m/s |
CYMA AIMS | 21.9℃ 39% |
0.25gBB弾 平均初速 | 69.2m/s |
1発目 | 68.9m/s |
2発目 | 69.4m/s |
3発目 | 69.1m/s |
4発目 | 69.1m/s |
5発目 | 69.3m/s |
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