デトニクス・コンバットマスターは、1970年代にアメリカのデトニクス社で開発された、3.5インチのコンパクトM1911です。
ただし、ただ単に切り詰めただけでは作動が不安定になるため、リコイルスプリングを2重、3重化することで作動性の向上を図りました。
もう一つ、現在では多くのカスタム・M1911が採用する「コーンバレル」を最初に採用したのも、このコンバットマスターです。
通常のM1911はスライドとバレルを固定するために、ブッシングと言うパーツを挟んでいて、スライドの作動中は常にバレルとブッシングは接触して擦れているので作動の抵抗になります。
対してブッシングを廃したコーンバレルは、バレル先端にいくほど太くなる円錐形のバレルで、ブッシングがなくても通常時はスライドとバレル先端が接触して固定されています。
スライド作動時は、バレルが細くなるので接触が無くなり抵抗が少ないため、作動の確実性に貢献しています。
ブローバックガスガン
可変ホップアップシステム
全長 178mm
重量 634g
装弾数 18発
価格 14,800円 (税別)
この銃の特徴 |
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〇専用開発のD型ピストンカップ・ブローバックエンジン搭載。 |
〇光沢を抑えたステンレスシルバー色は渋くて美しい。 |
〇コンパクトでも、実射性能は流石のマルイクオリティ。 |
マルイ製デトニクス.45・ステンレスモデルは、先に発売されているM1911A1のブローバックエンジンを元に、コンバクトで独特なスライド後部の形状に合わせて専用のD型ピストンカップを開発。
外観はM1911A1と同じ様にブラスト加工されたスライドとフレームの上にシルバー塗装が施され、実銃のステンレス素材の鈍い輝きを再現しています。
写真では分かり難いですが、スライド表面は僅かなヒケによるものと思われる、ぼんやりとした仕上ムラがあります。
フレーム部分はとても綺麗な仕上がりなので、ちょっと残念です。
刻印類は、とてもシンプルでフレーム右側の刻印は、マルイ仕様。
チャンバー部分には、刻印はありません。
フレームのパーティングライン(線状の成型痕)は綺麗に処理されています。(トリガーガード内側は残っていますが・・・)。
トリガーガード廻りは、シボ加工の部分があったりと、面によって仕上が違う巧な演出がされています。
ブッシングを無くした、厚みのある45口径のマズルは大迫力。
ライフリングも再現され、少し奥には真鍮製のインナーバレルが見えます。
スライドを引くと硬質メッキ仕上が施されたコーンバレルが拝めます。
艶感のあるアウターバレルと、マットなシルバー色のスライドとのコントラストが良いですね。
特徴的なスライド後部は、衣服に引っ掛かり易そうなリアサイトは前方に追いやられ、僅かなスロープになる様に大胆にえぐり取られています。
これにより、ハンマーのスパー部分(指を引っ掛ける部分)の形状と相まって、指を上から撫でる様に引いてハンマーを起こし易くしています。
フロントサイトとリアサイトの距離が短いと、遠射時の命中精度は落ちますが、素早いサイティングには向いています。
グリップは短くて、握ると小指が完全に余る感じ。
コンシールド・キャリーピストル(隠し持つ拳銃)で、素早く撃つ必要性からかグリップセイフティはオミットされていて、バックストラップはスッキリしています。
樹脂製のグリップパネルとハンマースプリング・ハウジングは、ラバーコーティング仕上が施されていて、しっとり感があって滑り難くい握り心地です。
また、グリップパネル内側にはウエイトが埋め込まれていて、銃を持った時のズッシリ感に貢献しています。
ピカピカに輝く硬質クロームメッキ仕上の亜鉛ダイカスト製マガジンの装弾数は18発。
ガスタンクには7g程注入出来て、3マガジン位(54発)撃てるので、燃費は0.13g/1発ぐらいかな。
BB弾はマガジン・フォロアーを下げて、スリットの広くなっている部分から投入するか、BBローダーを使ってマガジン・リップから一気に装てんします。
通常ブローバックガスガンは、マガジンのガス容量が小さいと連射には不向きですが、デトニクスも苦手な様ですね。
そんな時は同じマルイ製M1911A1ブローバックガスガンのマガジンが使えるのでお勧め。
ガス容量はデトニクスとあまり変わりませんが、多分ガスの気化室が広いんだと思うのですが、連射時の安定性が全然違います。
これならゲームでもガッツリ使えますよ。
「それならM1911A1で撃てば良いじゃあないか!」って、野暮な事は言わない様に!
これは、デトニクス用18発マガジンとM1911A1用25発マガジンをデトニクスで射撃した時の初速の変化をグラフにしたものです。
秒間2発で連続射撃しています。
計測機器 G-FORCE BB POWER TESTER
ホッフアップ調整ダイアルは、マルイ製では定番のチャンバー下部にあるので、フレームからスライドを外して調節します。
ついでに通常分解してみると、こんな感じ。
コーンバレルの形状や、2重になってるリコイルスプリングが良く分かりますね。
スライドのホールドオープン時に、スライドストップ・レバーがガツンと引っ掛かり、削れや変形が起こり易いスライドストップ・ノッチの裏側には、金属パーツがはめ込まれており、削れ対策は完璧です。
グリップパネル裏のウエイトが効いているのか、コンパクトなデトニクスでも構えると重量感が伝わってきますし、スライドを引いた時の、シャキンと軽い作動音も良いですね。
トリガーフィーリングは、マルイ製M1911系そのもので、素直なフェザータッチ気味のコンバットシューティング・タイプ。
ブローバック時のリコイルショックは、ハードキック程ではないですが、コンパクトモデルでも芯があって軽快な撃ち心地感があります。
ただしガスタンクが小さいので、連射すると途端に弱くなっていきますが。
初速もコンシールド・キャリーピストル的味付けで低めの設定にされてますが、そこはマルイさんらしく飛びの躾はしっかりされていて、真っ直ぐ素直な弾道を描いて飛んで行きます。
10mの集弾性も、コンパクトモデルとしては納得の性能を見せています。
近接戦用の質感も良いコンパクトモデルをお探しの方には、お勧めです。
グロック26よりオシャレかも?
距離 10m 半径2cm刻みの円(横幅A4サイズ)
0.20gBB弾 10発
マルイ デトニクス | 30.5℃ 60% |
0.20gBB弾 平均初速 | 59.2m/s |
1発目 | 59.2m/s |
2発目 | 58.8m/s |
3発目 | 59.4m/s |
4発目 | 59.4m/s |
5発目 | 59.3m/s |
計測機器 XCORTECH-X3200 |
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マルイ デトニクスの・口コミ